

今日は、我が青春の太宰治の桜桃忌だ。
高校時代、まるで熱病のように太宰を読んだものだった。
同時並行的に、檀一雄、織田作之助、石川淳などの無頼派作家にのめりこんだ。
また、坂口安吾の異次元の作品世界に共感し、梶井基次郎の硬質な文体に憧れたのだった。
ダダイズム・・・なる潮流は魅力的ではあった。
斜陽、もさることながら僕は「駆込訴え」のリズム溢れる作品も好きだ。
太宰治の弟子で「田中英光」という作家がいた。
彼の「オリンポスの果実」という作品も好きだった。
彼は、オリンピック選手・・・アスリートであった。
太宰の最後の作品「グッドバイ」は破綻に満ちた危険な作品だ。
でも、太宰はぼくの青春の一駒である。
いままで、叶わなかった夢がある。
青森の北津軽郡金木村にある斜陽館に行く夢である。
金木村は、現在の五所川原市である。

斜陽館のホームページです。
http://www.goshogawara.net.pref.aomori.jp/16_kanko/dazai/syayoukan.html
とまれ、必ず行きたい場所である。
大学時代は、シュールレアリズムに傾倒したがやはり、ぼくにとって文学の原点となっている作家は太宰治である。
荒野人
