エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

2012年マヤ暦が語る

2009年06月29日 | 日記
昨夜、映画を観ました。
「剱岳 点の記」です。

予告で「2012」という映画。
ショック!
CGも凄い・・・。
インディペンデンスディも凄かったけれど、これも大サスペンスだ。



映画は、マヤ歴を根拠にしている。
その根拠は研究者たちによって、いまは全否定されている。
でも、映画はエンターテナーであって、娯楽だからそんなことは一切気にならない。

終末が予告されている!
マヤ歴。
ロマンではないか。

その予告は、記述が終わっているというだけである。
とりあえず、その根拠はこうだ。

「マヤの長期暦は2012年の冬至付近で終わるとされ、その日を終末論と絡めた形でホピ族の預言がある!」

これだけである。



マヤの遺跡だ。
ウシュマル遺跡の尼僧院跡。
マヤは、中米一帯で栄えた文明である。

マヤは生贄の文明でもあった。
チャック・モール像。



チャクモールは死んだ戦士を象徴していて、神へいけにえなどの供物を運ぶ存在と考えられていて、チャクモール像の上で人身御供の儀式がおこなわれたり、チャクモールのもつ皿の上に取り出された心臓が置かれたといわれる。

マヤの文明は、同族の血であがなわれていたのかもしれない。

さて、映画である。
あらすじは、こうなっている。

「マヤ暦に記された2012年終末説を題材に、『インデペンデンス・デイ』『紀元前1万年』のローランド・エメリッヒが手掛けるSFパニック・ムービー。地球滅亡を目の前になすすべもない人々が、巨大な自然災害から必死に逃げまどう姿を描く。偶然にも地球の危機を知ってしまうリムジン運転手に『ハイ・フィデリティ』のジョン・キューザックがふんしていて、大事な家族を守るために奔走する。大地震、火山噴火、津波など最新CG技術による迫力ある映像に注目」

だそうである。

アマンザ・ピット          ジョン・キューザック
 


観たいではないか!
今年12月封切りだという。

もったいぶらないで、早くしてよ!
あまり遅いと、台湾まで行って観ちゃうぞ・・・。

あっ、そうそう、アジアでは台湾が一番早く映画が封切りされるんですよ。
台湾の映画館は快適です。



熱い夜、涼しい館内でドリンクを傾けて、ゆったりシートでどうぞ!

隣の座席に、アマンザ・ピットでも座っていたら気分は最高ですね。





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                      荒野人

剱岳  点の記

2009年06月29日 | 日記
今夜は、剣岳・点の記を観に出かけた。
帰宅したのは、午前1時を回った頃。



流石に少し眠くなっている。

見ごたえのある映画になっている。
原作は新田次郎。
誰もが知っている「八甲田山死の彷徨」の作者でもある。

映画のタイトルになっている「点の記」とは、基準点(三角点・水準点・基準多角点など)の設置・測量の記録のことである。

原作は、参謀本部陸地測量部による剱岳測量の様子を描いたもので山の厳しさを余すところなく描き切っている。

映画は、役者をはじめスタッフの辛苦を察して余りある作品に仕上がっている。
同時にそれは、美しい山岳を映し切っているという事でもある。



新田次郎は、1955年「強力伝」で直木賞を取っている。
この作品をはじめ、山岳小説という分野を確立した作家でもある。

「武田信玄」などの歴史小説もあるが、やはり山岳小説に優れている。

ぼくの大好きな作家でもある。

映画は、スリルに満ちつつ、南アルプスの四季が綺麗に描かれている。
その美しい自然の中で繰り広げられる、人智の限りが胸を打つ。

映画のエンディングは、印象的である。

「仲間たち」とスクリーンの右上に書かれている。
その下を左から右に、単に固有名詞が流れていくのみである。
個人名、会社名、山荘名、県名、市町村名がただ粛然と流れていく。

そして最後に「原作 新田次郎」と流れて終わるのである。

ぼくは、珍しく最後まで席を立たなかった。
館内が明るくなってから、やおら席を立った。
一人の観客が、エンディングに入ると席を立ったけれど、あとは全員最後まで席を立たなかった。

映画館でご覧になられるようにお勧めする。

少なくとも、ぼくは良かった。



新田次郎の原点は、富士山の気象観測所だ。
社会人になって、最初の赴任地が富士山だった。
だから、処女作は「強力伝」なのだ。

晩年には、人物評伝をテーマに取材を続けたようだったが、その果実は城山三郎に譲った。


とにかく、監督をはじめこの映画に関わった人々の「記念碑」的作品になるであろう。
と思う。


新田次郎については、機会があったら触れてみたい。


この映画は、もう一度みたいと思う






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