西郷(鈴木亮平)たちは2万人だったのか。
そりゃあ、大久保(瑛太)を始めとする明治政府は怖れるよな。
今、フランスでおこなわれているイエローベスト運動もそうだけど、権力者が一番怖れるのは、こんなふうに大衆が万単位で暴れること。
そのリーダーが西郷だったら、参加人数はどんどん膨れあがる。
だから大久保は言う。
「西郷隆盛は友である前に大罪人です。西郷が生きている間は日本は治まりもはん」
こうなった原因は大久保の強権政治なのだが、権力者は自らの権力を脅かす危険分子を潰そうとする。
治安のためという理由をつけて。
大久保はこんなことも言っていた。
「おいが政府じゃ」
ついに自分が〝独裁者〟であることを認めちゃったよ。
まあ、自分のやりたい改革を素早く効率よく進めるためには〝独裁制〟が一番いいんだけど、個人は万能ではないし、すべての人が納得する政策なんてあり得ないから、さまざまな形でひずみが出て来る。
独裁者が間違ったら、それは国ごと転覆することを意味する。
アベシンゾーも「改正入管難民法」や「水道法」をたいした議論もせず、データをねつ造して、数の力で通しちゃったけど、やりたい放題の〝半独裁〟だよな。
ヒトラーもナチス党で議会の大半を占め、過激な法律をどんどん通していった。
独裁者は突然現れるわけではなく、少しずつ勢力を伸ばし、結果として現れる。
西郷は、天皇から西郷討伐の詔が出て、その背後に大久保がいることがわかって絶望したんだろうな。
信じていた天子様にも親友の大久保にも裏切られた。
こんな絶望はないだろう。
おまけに西郷は戊辰戦争で死んでいった武士たちの魂も背負っている。
西郷は死ぬしかなかった。
史実の西郷の真意は定かでないが、作品のテキストを読み解いていけばこうなる。
あとは予告編で流れていたせりふ。
「自分が死ぬことでこの国が治まる」
大久保の冒頭のせりふにも通じるものだが、これが西郷が最期に見出した死の意味なのだろう。
………………
久光(青木崇高)は毎回、美味しい所を持っていくなあ。
明治政府の使者から西郷を説得するように言われて、
「改心すべきは政府ではありもはんか?
わしは時勢に取り残された薩摩のイモ侍でございます。
じゃっどん、道理が通らんことは断じて承伏することは出来もはん」
国父様ーーーーーーーーーーーーーっ!!
脚本の中園ミホさん、絶対に国父様のことが好きだろう(笑)
僕も国父様や獄に繋がれた大山綱良(北村有起哉)みたいな〝反骨の人〟好きです。
さて次回は最終回。
国父様もいいけど、
慶喜様(松田翔太)、出してください!
篤姫(北川景子)、出してください!
勝海舟(遠藤憲一)、出してください!
愛加那(二階堂ふみ)、出してください!
彼らが西郷を思い出して、何を語るのか見てみたい。
特に愛加那、慶喜は必須。
斉彬様(渡辺謙)からも、がんばった西郷にひと言ほしいな。
彼らがひと言語ることで、作品が締まる気がする。
そりゃあ、大久保(瑛太)を始めとする明治政府は怖れるよな。
今、フランスでおこなわれているイエローベスト運動もそうだけど、権力者が一番怖れるのは、こんなふうに大衆が万単位で暴れること。
そのリーダーが西郷だったら、参加人数はどんどん膨れあがる。
だから大久保は言う。
「西郷隆盛は友である前に大罪人です。西郷が生きている間は日本は治まりもはん」
こうなった原因は大久保の強権政治なのだが、権力者は自らの権力を脅かす危険分子を潰そうとする。
治安のためという理由をつけて。
大久保はこんなことも言っていた。
「おいが政府じゃ」
ついに自分が〝独裁者〟であることを認めちゃったよ。
まあ、自分のやりたい改革を素早く効率よく進めるためには〝独裁制〟が一番いいんだけど、個人は万能ではないし、すべての人が納得する政策なんてあり得ないから、さまざまな形でひずみが出て来る。
独裁者が間違ったら、それは国ごと転覆することを意味する。
アベシンゾーも「改正入管難民法」や「水道法」をたいした議論もせず、データをねつ造して、数の力で通しちゃったけど、やりたい放題の〝半独裁〟だよな。
ヒトラーもナチス党で議会の大半を占め、過激な法律をどんどん通していった。
独裁者は突然現れるわけではなく、少しずつ勢力を伸ばし、結果として現れる。
西郷は、天皇から西郷討伐の詔が出て、その背後に大久保がいることがわかって絶望したんだろうな。
信じていた天子様にも親友の大久保にも裏切られた。
こんな絶望はないだろう。
おまけに西郷は戊辰戦争で死んでいった武士たちの魂も背負っている。
西郷は死ぬしかなかった。
史実の西郷の真意は定かでないが、作品のテキストを読み解いていけばこうなる。
あとは予告編で流れていたせりふ。
「自分が死ぬことでこの国が治まる」
大久保の冒頭のせりふにも通じるものだが、これが西郷が最期に見出した死の意味なのだろう。
………………
久光(青木崇高)は毎回、美味しい所を持っていくなあ。
明治政府の使者から西郷を説得するように言われて、
「改心すべきは政府ではありもはんか?
わしは時勢に取り残された薩摩のイモ侍でございます。
じゃっどん、道理が通らんことは断じて承伏することは出来もはん」
国父様ーーーーーーーーーーーーーっ!!
脚本の中園ミホさん、絶対に国父様のことが好きだろう(笑)
僕も国父様や獄に繋がれた大山綱良(北村有起哉)みたいな〝反骨の人〟好きです。
さて次回は最終回。
国父様もいいけど、
慶喜様(松田翔太)、出してください!
篤姫(北川景子)、出してください!
勝海舟(遠藤憲一)、出してください!
愛加那(二階堂ふみ)、出してください!
彼らが西郷を思い出して、何を語るのか見てみたい。
特に愛加那、慶喜は必須。
斉彬様(渡辺謙)からも、がんばった西郷にひと言ほしいな。
彼らがひと言語ることで、作品が締まる気がする。
数回前に私が提示した「道連れ」説ということですよね。
「装甲騎兵ボトムズ」というアニメ物語に「カンジェルマン殿下」なる人物がいました。
現実世界のベトナム・カンボジア(戦乱期の)をモデルにしたような国で反政府ゲリラの指導者だった彼の目的は、王族である自分を「古き良きもの」の象徴として慕う人々を道連れに滅びることでした。
何とも悲しい役回りですね。
おっしゃるとおり、本作の解釈では結局「カンジェルマン西郷」ということになりそうです。
しかし同じく本作の解釈によれば、幕府のトップという立場から倒幕に協力した徳川慶喜もまた同じような役割を演じていたとも言えます。
ただし、慶喜はちゃっかり余生を趣味人として楽しんでいましたが。
「旦那さぁが西郷隆盛じゃなかったら、どんなによかったか」という糸の台詞、色々な意味で共感しました。
無論、この台詞には物語本来の文脈の中での重みがあるとは思いますが、私としては西郷家(大島も含む)での優しい兄・夫・父親としての西郷吉之助の人物像の方が、「大西郷」隆盛よりも遙かに魅力的だったと感じています。
まあ、「政治」の方の描写が今ひとつだったためだとは思いますが。
私は「出してください!」のリストの中にふきさんを加えたいと思います。
「いつの間にか」慶喜の側に戻っていた、くらいの形でも構わないので。
いつもありがとうございます。
「装甲騎兵ボトムズ」ですか。
「ガンダム」の陰に隠れてしまいましたが、「ボトムズ」は名作ですよね。
僕の知り合いにも熱烈なボトムズファンがいます。
そうそう、糸さんのせりふもありましたよね。
あのせりふを聞くと、「人の幸せって何なんだろう?」と考えてしまいます。
西郷も島にいた時が一番幸せそうでしたし、大久保の孤独を見ると、栄達だけが幸せでない気がします。
それと、ふきさんも忘れていました。
あのまま、さようならでフェイドアウトでは何のために登場したか、わからない。
しっかり、ふきさんの人生も描き切ってほしいですよね。