平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

嵐にしやがれ~ダンディズムとは何か?

2010年11月10日 | バラエティ・報道
 6日放送の「嵐にしやがれ」冬の悩み事相談SP。
 内容は嵐のメンバーの悩み事に作家の北方謙三氏や戦場カメラマンの渡部陽一氏、脳科学者の澤口教授、ラーメン評論家の石神氏が答えるというもの。
 そこでの松本潤さんの悩み事に関する答えがなかなかウンチクがあって面白かった。

 松本さんの悩み事は次のようなもの。
 「お気に入りのアウターが着られない」
 仕事の現場ではすぐ衣装に着替えさせられてしまうし、せっかく気に入ったアウターを買っていてもなかなか着る機会がないのだそうだ。

 それに対する渡部陽一さんの答え。
 「ベッドで着やがれ!」
 昼間に着られないのなら、夜寝る時にベッドで着ればいいというアドバイスだ。
 実際、渡辺さんは戦場で十分な寝具や暖房がないためそうしているそうだ。
 そして、それが<ワールド・スタンダード>だと言う。

 一方、ラーメン評論家・石神さんの答え。
 「冬でも冷やし中華を出しやがれ!」
 冬になるとラーメン店から姿を消す冷やし中華。
 しかし「冬に冷やし中華があってもいいじゃないか」「それが店の個性になる」と主張する。
 そして松本さんには「冬にアウタージャケットを着られないのなら夏に着ればいい」「それが松本さんの売りや個性になる」とアドバイス。
 確かに真夏のクソ暑い時に冬のアウターを着ていたら目立ちますからね。
 革靴に靴下を履かない石田純一さんのような個性になる。
 これに対して松本さんが「夏に冬のアウターを着るなんて不自然だ」と反論すると、石神さんは、その<不自然さ>を貫き通せば、やがてそれが<松本スタンダード>になると返す。
 この答えについて北方謙三さんも同感だと言う。

 さて、ここからが今回の考察。

 このやりとりは<ダンディズム>というものを的確に語っている。
 僕が考える<ダンディズム>とは<個人を貫き通すこと>である。
 今回の例で言えば<夏に冬物のアウターを着ること>。
 どんなに変だと後ろ指を指されても貫き通すこと。これがダンディズム。
 他の人と同じことをしているのはダンディとは言えない。
 そして、それをカッコイイこととして世間に認させれば、その<ダンディズム>は完全に成功したと言える。
 つまり<松本スタンダード>の完成である。

 別のコーナーでは、嵐の相葉雅紀さんがおひょいさんこと藤村俊二さんにスーツのこだわりについて習っていたが、ここにも<おひょいスタンダード>があった。
 つまりダンディとは<自分のスタンダード>を持っていることなのである。
 世間と同じではいけないのである。

 この点で「ワールド・スタンダード」と言っている渡部陽一さんはダンディからはまだまだ遠い。
 もっとも渡部さん、存在自体はオンリーワンで十分に<渡部スタンダード>なのだが。



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