平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

今の自民党は国権主義!~片山さつき、天賦人権論を否定。この先にあるのは徴兵制?

2015年06月10日 | 事件・出来事
 自民党・片山さつき議員は、ツイッターで次のようにつぶやいている。

『国民が権利は天から付与される、義務は果たさなくていいと思ってしまうような天賦人権論をとるのは止めよう、というのが私たちの基本的考え方です。
 国があなたに何をしてくれるか、ではなくて国を維持するには自分に何ができるか、を皆が考えるような前文にしました!』


 ははは……。
 すごいな……。
 片山氏にとって、人権は人間に必然的に備わっているものではないらしい。
 フランス革命以来、人類が血を流して獲得してきたことを完全に否定している。
  <国>のためなら、<人権>をある程度、制限してもいいと考えている。

 片山氏にとっては、
 国>人権
 なのである。
 この考え方は、自民党の憲法改正草案にも現れていて、前文にこんな一文がある。

「日本国民は国と郷土を誇りと気概を持って自ら守り」

 何と日本国民に国防の義務を課している。
 これは、いずれ徴兵制が始まりますね。
 現在、審議されている<戦争法案>の先には、「日本国民は国と郷土を誇りと気概を持って自ら守り」という世界が待っている。

「国」とは何だろう?
 昭和20年の敗戦によって、〝大日本帝国〟はなくなったが、新しく〝日本国〟が生まれた。
 昭和の戦争指導者たちは「国」がなくなると言って、日本国民を戦地に送って死なせたが、結局、「国」はなくならなかった。
 逆に「国」なるものは、軍人・民間人合わせて300万もの日本人を死に追いやった。
「国」とは、こういうものである。

 仮に僕が戦うとしたら、「国」ではなく「人権」のためですね。
 片山氏が言う「国」とは「自由」や「基本的人権」を蔑ろにするものだから、そんなもののためには戦わない。

 片山さつきの言動や自民党の憲法改正草案を見るかぎり、現在の自民党は〝国権主義〟の政党である。
 安倍首相はG7などの国際舞台では、「法による支配と自由と民主主義を価値観として共有している」と語っているが、どうも怪しい。
〝法による支配〟を大事にしているのなら、違憲と言われている現在の〝戦争法案〟は廃案にすべきだし、〝民主主義〟を大事にしているのなら、基地反対の議員が全員当選した沖縄の民意を尊重すべきだ。

 最後にもう一度書きます。

 現在、審議されている<戦争法案>の先には、「日本国民は国と郷土を誇りと気概を持って自ら守り」という世界が待っている。

 現在の安倍内閣の暴走はとめなくてはならない。


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2 コメント

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人権・・人間の源 (半沢)
2015-06-11 02:25:03
コウジさん 今晩は。
如何やら 片山氏とは、 「基本的人権」 を無視する方のようですね。
今の安倍政権を見ますと、なるほどな、と思います。
コウジさんの おっしゃる通り、「国権主義」 ですよね。
此れは 戦後70年、日本が歩んできた 「平和国家」 を覆す事態に
なり兼ねませんね ・・・ 危険極まれません、まったく
今現在、審議されている 「戦争法案」 も違憲である事が明確ですから
安倍政権の 右翼的な偏った 「政治思考」 が浮き彫りになりましたね。
兎に角、 「自由と基本的人権」 を蔑ろする愚かな事態を回避すると同時に
「戦争法案」 は 絶対に廃案に追い込む事、他なりません。






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冷淡で姑息で陰湿で (コウジ)
2015-06-11 08:53:33
半沢さん

いつもありがとうございます。

安倍自民党を信じられないのは、片山さつき氏や磯崎内閣補佐官あたりから、こういう発言が出て来る所なんですよね。
そして、極めつけが、自民党の憲法改正草案。

今の自民党は完全に、自由民主党などとは程遠い、国家主義・国権主義政党ですよね。
同時に田中角栄首相のような〝情〟もないし、小泉首相のような〝明るさ〟もない。
すべてが冷淡で、姑息で、陰湿。

以前、半沢さんがおっしゃっていた〝大日本帝国復活〟をしみじみと感じるこの頃です。

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