平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

辺野古基地のトンデモ判決~裁判長は行政寄り、沖縄・北方大臣は「早く片づけてほしい」と暴言!

2016年09月21日 | 事件・出来事
 司法は行政に屈したのか?
 沖縄の辺野古移設基地をめぐる裁判で、福岡高裁は<国を全面的に支持する判決>を出した。

 その判決内容のポイントは以下のようなもの。
・前知事の埋め立て承認時の環境汚染対策は十分で、判断に不合理な面があるとは思えない。
・翁長知事の承認取消処分、国の是正指示に従わなかったことは違法。
・普天間基地の危険除去には辺野古移設以外になく、それによって県全体の基地負担が軽減される。
・国防外交の事項では国の判断を県が尊重すべき。

 ひどいね。
 何だ、この一方的な判決は?
<前知事の埋め立て承認の判断に不合理な面があるとは思えない>と判決は言うが、前知事は沖縄振興予算を散らつかされて承認した。
 完全に<恣意的><不合理>じゃないか?
<普天間基地の危険除去には辺野古移設以外にない>と判決は言うが、そんなことを軍事の専門家でもない司法が判断できるのか?
 裁判官が<辺野古移設以外にない>という結論に至った理由を聞きたいものだ。
 そもそも、この裁判は承認取り消しの是非を問う裁判ではなかったのか?
<国防外交の事項では国の判断を県が尊重すべき>という判決はメチャクチャ怖い。
 判例として残ってしまったため、以後はこれが全国各地でまかり通る。
 何しろ<国防外交の事項では国の判断を県が尊重すべき>なのだから、国は自分の望む場所に基地をつくり放題だ。
 …………………………

 国を一方的に支持する福岡高裁の判決。
 情報サイト・リテラによると、
 この判決を出した多見谷寿郎裁判長は、“行政訴訟では体制寄りの判決を下す”と評判の裁判官らしい。
 行政訴訟では9割を行政に勝たせている。
 福岡高裁に異動した経緯も胡散臭い。
 それまで多見谷寿郎氏は東京地裁立川支部にいたのだが、急遽、福岡高裁那覇支部長に異動したのだ。
 通常、裁判官の異動は3年ごとらしい。
 なのに多見谷氏の場合は立川支部の在任期間が1年2カ月。
 今回の辺野古裁判のために異動したと考えるのが妥当だ。

 今回の人事について、ある司法記者は実例をあげて、こう分析している。
「前任の須田氏は『薬害C型肝炎九州訴訟』で国と製薬会社の責任を厳しく指弾して賠償を命じるなど、リベラルな判決を出した“過去”があるので、外されたと見るべきでしょう。
 そこへいくと多見谷氏は“アンチ住民”の態度が鮮明です。
 有名なのは2013年の成田空港訴訟で、成田空港用地内の農家の住民に空港会社が土地と建物の明け渡しを求めた裁判でしたが、住民側に明け渡しを命じる判決を出した。
 住民は『国は農家をやめて、死ねと言うのか』と訴えたが、裁判長は聞く耳を持たず、住民側の証人申請はほとんど却下されました。
 他にも行政訴訟では、建設工事を進める残土処理場を巡った千葉県の許可取り消しを住民が求めた裁判で訴えを棄却したりしています」
 …………………………

 現在の安倍晋三という総理大臣は何でもやって来るね。
・集団的自衛権では、それを容認する横畠裕介氏を内閣法制局長官に。
・NHKでは、「政府が右と言ったことを左だとは言えない」と語る<お友達>の籾井勝人氏を会長に。
・マスコミに対しては、テレビ局や新聞社の幹部と食事。
・そして今回は、住民を無視し行政側に有利な判決をする裁判官の異動。
 久々に書こう。
<戦後民主主義を無視する独裁者・安倍>
<安倍自民党はやりたい放題>
<口利きは明らかなのに甘利明は無罪放免>←甘利さん、調査結果を報告するって言ってたけど、どうなったの?
 …………………………

 話を沖縄の基地問題に戻すと、
 鶴保庸介・沖縄北方担当大臣は今回の判決結果を記者に問われて、こう発言した。
「注文はたったひとつ。(この問題を)早く片づけてほしい」
 そして高笑い。
 僕もその映像を見たけど、信じられない。
 人間性を疑う。
 要するに、政治家の本音なんてこんなものなのだろう。
 日頃から「沖縄に寄り添う」言っている安倍首相は、こんな暴言を吐いた鶴保大臣を更迭せよ。
 野党は臨時国会でこれを追及せよ。

※関連サイト
「辺野古トンデモ判決の裏に裁判所の露骨人事。リベラルな裁判官を異動させ、行政べったりの裁判官を抜擢」(リテラ)

コメント (2)
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