平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

秋元康、AKB48を語る~30%の伸びしろ

2011年12月29日 | アイドル
 先週の「笑っていいとも!」に秋元康さんが出ていた。
 <会場の100人の女性がスイッチを持っていて、ひとりに該当する質問を出すと、携帯ストラップもらえる>というアンケートコーナー。
 三年前に秋元さんが出演した時に出した質問は次のようなものだった。
 『カラオケでAKB48の歌を歌ったことがある人』
 結果は『1人』。
 これで秋元さんは携帯ストラップを獲得したわけだが、三年前のAKBって、この位のアイドルグループだった。
 そして今回、秋元さんは試みに同じ質問をしてみた。
 『カラオケでAKB48の歌を歌ったことがある人』
 すると結果は『70人』。
 何と三年間で70倍になったわけだ。

 この70という数字をどう見るかは、面白い。
 今の勢いからすると少ないと見る人、アルタの100人の女性すべてがカラオケに行くわけではないから妥当と見る人、さまざまであろう。
 秋元康さんはこんなコメントをしていた。
 「ということは、あと30人の伸びしろがあるわけですね」
 見事なマーケティングセンスである。
 残り30人を獲得すれば、AKB48はさらに伸びると読んでいる。

 実際、今年のAKB48はすごかった。
・シングル売り上げでトップ5を史上初めて独占。
・年間売り上げ162・8億円はSPEEDが持つ女性グループ史上最高記録を更新。
・オリコン年間部門で7冠を達成。
 シングル、アルバム、ミュージックDVD、ブルーレイの音楽ソフト総売上金額「アーティスト別トータルセールス」、シングル部門「売り上げ枚数」「売り上げ金額」「アーティスト別売り上げ金額」、ミュージックブルーレイ部門「売り上げ枚数」「売り上げ金額」「アーティスト別売り上げ金額」の7部門。

 堂々たる数字である。
 ただ一方で、頂点を極めたという感じも否めない。
 メンバーたちもよく口にするように「いずれはブームが去り、落ちる時が来る」。
 子供たちが支持しているというのは層の厚さがあって心強いが、さて、来年はどうなるか?
 秋元康さんは、ファンの反発を買うことを覚悟してAKBの大改革をやるそうだが、果たして現在の70%を確保しつつ、残りの30%を取り込むことが出来るか?
 『笑っていいとも!』で秋元さんは、ジャカルタなどで展開している48グループをさらに全世界に展開していき、
 「世界規模の『総選挙』を行いたい」
 「テレビの音楽番組などで司会が『本日はAKB48の皆さん、2000人が会場に来ています』と紹介するようなグループに育てたい」
 とおっしゃっていたが。
 プロデューサー手腕の見せ所である。

 そしてAKB48の物語は今後も続いていく。
 われわれファンもそれに参加していく。
 出来れば、今年はレコード大賞の大賞を獲らせてあげたいが、どうだろう?
 実績から言えば十分なのだが、レコード大賞の選考委員って頭が硬そうですからね。

※追記
 AKB48はついに2011年のレコード大賞を受賞した。
 たかみなの涙には感動したな。本当にがんばってきたから。
 さて、歌手として一応の頂点を極めたここからがポイントである。
 このまま少しずつ落ちていくのか、秋元さんのイメージどおり世界規模の総選挙が行えるくらいのグループになるのか。
 そしてわれわれファンはそのどちらであっても彼女たちを見ていく。
 物語を共有していく。


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