

車窓では幹線道路の路肩に立派な黄色の花を付けた雑草が見事に立ち並んでいた。
外来種で どこでも邪魔者扱いのセイタカアワダチ草だろうが もう冬を迎えるよ
うに冷え込む時にも まったくお花は元気で威勢がよろしい のである。
青邨の句集の「雑草園」というものがあるらしいが どんな雑草を詠んだのかと
ちょっと気になってしまった。おそらく邪魔者はまったくお呼びじゃなく 過酷な
環境に生き生きと育つ お山のような「草むら」を想像する。
それにしても 澄み切った空の下とは云え 寒気の真っ只中に並び立つ雑草
さぞ辛いことでありましょう。
「青邨忌冬の挨拶はじまりぬ :斎藤夏風」
参考:山口青邨の遺句
「顔寄せてみな親しき人や汗ばみて:山口青邨」