撮る側も撮られる人も 正確に云えば 毎日が夏休み なのである。
撮られる人は…遊びに関しては これで満足ということはなく 新しい遊び方を求め 飽くなき追及を続ける。朝からお付き合いする側も ほとほと疲れ切った頃 隠し玉のシャボン玉遊びに彼女は喰いついた。
初めてでは無かったはずだが 台風前の青空の下で 南風に乗って空へ飛んで行く 虹色の小風船に釘付けのようであった。確かに…子供目線で見ると その動きは五線譜から流れるメロディのようでも？ある。
♪勝手にシンドバット～は失恋の歌だったが 疲労感からチョイト投げやりになってしまい 繰り返すシャボンのアンコールに ♪今何時ぃ～そうねぇだいたいね～♪…と 果てしなく助手役を務めるのであった。
簡素ながら 今年の夏休みは…これでオシマイである。
「日のあとを追つて行きけり石鹸玉（ｼｬﾎﾞﾝﾀﾞﾏ）：佐藤和枝」（註：季語は春）
