世は下剋上にして喧噪である。人間が発する言葉は 誤解曲解はよくあることながら ここんところ かなり乱れに乱れ 乱世としか云いようがない。単純な理屈が理解できないのは まるでこちらが悪いように睨まれている感じ。
だからこそ…「いじめ」という現代の病原の発生源は「大人」であることは ほぼ間違いない。なんと悲惨な世の中か。
だからと言って 厭世的になって 呑気に黄色に色づいたカラタチの実をぼんやり見とれている…訳では ない。
嘘をついている人が何処かに隠れている。古来より嘘は泥棒の始まり…という教えを できるだけ?守り信じ 子供たちにもそう云ってきた。それ自体も すっかりひっくり返った気がしてならない。
満月みたいに まんまるな実の姿も色も 極めて単純明快で清々しい。大きなトゲはあるが…それはご愛嬌。まだまだ捨てがたい大事なことがこの世にはたくさんあり それを真摯な気持ちで 大切に考えてほしい。特に子供たちの未来に向けて。
(画像は9月末でご容赦)
「いつまでも眺めてゐたりレモンの尻:山口青邨」