職場近くの神社で夏祭りの準備が始まった。町内会総動員の様子ながら 底力はいわゆる長老格が支えているように見える。
祭の用具を雑巾で清掃しながら 虫干し風の場面に出くわした。相当年季の入った獅子頭に見え また一対のようなので どっちが雌獅子か伺いたかったが…忙しく働いているご様子に圧倒され 聴きそびれてしまった。
昔の正月では 悪疫災禍のお祓いで(プロらしき人が)忙しく家々を回っていた風景を…かすかに覚えていて蘇ってきた。それからすると この「かしら」の面構えであれば 多分相当由緒正しいものでは?…なかろうか。帰宅してから 次の機会は無いのにと 悔やんでしまった。まったく あとの まつり…なのであった。
「昨年よりも老いて祭の中通る:能村登四郎」