猿の温泉

雪が振り積もり、寒さ増す中、ニホンザルが温泉に浸かる様子を新聞やテレビで報じている。

縁につかまり、眼を細め、顔を赤くし、お尻まで赤くする。

温泉から上がり、タオルで体を拭くまでもなく身震いするだけで大丈夫なのか、風邪をひかないか、

と心配する。

犬やシロクマも水から上がると、体を振って水分を飛ばす。

彼らは温泉に浸かる訳ではないので、体は冷えたまま。

ジジイだったら体を拭かないままでは、風邪をこじらせてしまうだろう。

温泉で暖まったニホンザルは、風邪で寝込んだという新聞やテレビを見たことが無い。

彼らは強い。

余計なことながら、風呂から上がったの後のことを思ってしまう。