長野の家には、ナイヤガラと巨峰のぶどうの木があった。
ナイヤガラは、夏の終わりから秋を迎える頃に、芳醇な香りと薄黄色で透明な実を結んだ。
巨峰は、秋から初頭にかけ袋からはみだすような濃い紫色の甘い香りが漂っていた。
収穫の時期の帰省は、学生時代や就職してから数える程しかなかったが、両親は毎年のように
ブドウを送ってくれた。
ナイヤガラは、旭川まで届く間に実がつぶれてしまったものが多ったが、香りと味は絶好機を迎えていた。
巨峰は、冬を前にぶどうの王道として、大きな甘い実を楽しんだ。
これらの老木は、両親の手に負えなくなったことからか、いつの間にか切られてしまった。
数年前、自宅をリフォームした折に、あの香りと味をと思い立ち、二本のナイヤガラの苗を植えた。
一年目は根が張ることに一生懸命で、二年目には枝が張り剪定のはさみをいれた。
三年目の今年は、枝も葉も大きくなり50個以上の実をつけていた。
軽量鉄骨の支柱には、キュウイとぶどうが争うように先端を延ばす。
あの芳醇なナイヤガラを味わえる秋が、今から楽しみになって来た。
ナイヤガラは、夏の終わりから秋を迎える頃に、芳醇な香りと薄黄色で透明な実を結んだ。
巨峰は、秋から初頭にかけ袋からはみだすような濃い紫色の甘い香りが漂っていた。
収穫の時期の帰省は、学生時代や就職してから数える程しかなかったが、両親は毎年のように
ブドウを送ってくれた。
ナイヤガラは、旭川まで届く間に実がつぶれてしまったものが多ったが、香りと味は絶好機を迎えていた。
巨峰は、冬を前にぶどうの王道として、大きな甘い実を楽しんだ。
これらの老木は、両親の手に負えなくなったことからか、いつの間にか切られてしまった。
数年前、自宅をリフォームした折に、あの香りと味をと思い立ち、二本のナイヤガラの苗を植えた。
一年目は根が張ることに一生懸命で、二年目には枝が張り剪定のはさみをいれた。
三年目の今年は、枝も葉も大きくなり50個以上の実をつけていた。
軽量鉄骨の支柱には、キュウイとぶどうが争うように先端を延ばす。
あの芳醇なナイヤガラを味わえる秋が、今から楽しみになって来た。