11月7日の記事で、凍結防止用にウインドウウォッシャー液を買ったコンビニは
「セイコーマート」である。
札幌に行くようになるまで見たことも聞いたこともないコンビニだった。
小パックの総菜や豆腐・肉などの食材まで各種並んでいるし
段ボールの無料回収を常時やっていて利用させてもらったこともある。
「地域密着型」だという印象はあった。
10月末に行ったときには、近所のもう一件のコンビニ(7-11)が閉店し
手軽に行けるコンビニはセイコーマートだけになっていた。
そんなセイコーマートの「謎」に迫った記事を
ネットで見つけた。
北海道に拘り、店舗展開はほぼ北海道限定(北海道の人口カバー率99・8%)。
商品の原材料も積極的に北海道産を使用しているそうだ。
おにぎりは店内調理。
コンビニではあまり物を買わない主義の私だが
次回札幌に行くときにはセイコーマートで真剣に商品を物色してみよう♪
おにぎりがデカすぎる北海道発コンビニ「セイコーマート」の謎
旅先ではローカルスーパーやローカルコンビニをのぞいてみるのも、ひとつの楽しみ。
なかでも先日、北海道に行った際に立ち寄った「セイコーマート」は衝撃的だった。
店頭には「大きなおにぎり」というのぼりがはためいていたが、これはお店の厨房で調理して提供しているお弁当・お惣菜「ホットシェフ」の人気商品らしい。
実際に手にとると、通常のおにぎりサイズでもかなり大きく、ズシンと重い。野球部の子のお母さんが作るおにぎりのようだ。
しかも、それを上回る「超でかおにぎり」まである。なぜこんなにもおにぎりが大きいのか。
セイコーマートを運営する株式会社セコマに聞いた。
「お店で炊いたごはんのおいしさを、そのままおにぎりにしたホットシェフの『大きなおにぎり』は、1個でも大満足が得られるようにとの想いから、大きめのごはん茶碗にふんわり1杯盛った量を目安としています。手づくりならではのふんわりとした食感と温かさが大人気です」
人気の具材は、北海道産鮭を使用した定番の「鮭」や特製マヨソースをミックスした「明太子&マヨ」など。加えて、「松前漬け」や「すじこ」など北海道らしい具材もある。
50~60種類の108円惣菜を自社グループで製造
ちなみに、このホットシェフは「おいしいものをお届けしたい」という思いを徹底して追求した結果、「店内で調理する」という考え方にたどり着いたものだそうで、人気商品にはカツ丼、豚丼、フライドチキンなどがあるそう。
さらに総菜コーナーにはひじき、切り干し大根、玉子焼き、煮卵、きんぴら、卯の花などなど、豊富なメニューが約108円でズラリと並ぶ。
どのくらいの種類があるのか。 また、なんでこんなに安くできるの?
「約108円の惣菜は、セコマグループの食品製造会社で製造している商品です。原材料の調達や容器の製造を自社グループで行うなどで工夫を重ね、約108円という価格を実現しました。時期によりますが、50~60種類ほどあります。できるだけ添加物を使わないことにもこだわり、お手ごろな価格でも品質にこだわった惣菜を提供しています。『北のポテトサラダ』など北海道産の原材料を使用している商品は人気があります」
セイコーマートが“ほぼ北海道限定”の理由
ところで、セイコーマートは1971年に1号店が開店した現存する日本で最も古いコンビニの一つ。2000年には北海道で1000店舗を達成、現在、北海道の人口カバー率99・8%だそう。茨城県に85店、埼玉県に13店あるとはいえ、なぜ“ほぼ北海道限定”で展開したのだろうか。
「セコマは、北海道生まれ北海道育ちの企業です。『新鮮で品質の高い北海道のおいしさを、お手ごろな価格で、多くの方にお届けしたい』との想いで事業展開し、北海道を中心に展開してきました。セコマグループは、セイコーマートをチェーン展開する小売企業ではなく、原材料調達・食品製造・物流・小売全てをグループで担うサプライチェーン。
グループには農業生産法人、11社の食品メーカー、物流を担う企業があるのです」
「全道をくまなく網羅した物流網を活用し、より多くの北海道の方に商品をお届けしたい」という狙いから、全道179市町村中、グループでなんと175市町村に出店。「可能な限り品質の高い北海道産の原材料を使用すること」にこだわっているのだと言う。
例えば、セコマグループの「株式会社豊富牛乳公社」で製造している牛乳は、「北海道牛乳」「北海道とよとみしぼり」「北海道低脂肪牛乳」の3種類あり、すべてが北海道豊富町産。プリン等のデザートやパンなど多くのセコマオリジナル商品にも、豊富町産牛乳を原材料として使用しているそう。
また、北海道産赤肉メロン果汁と北海道豊富町産牛乳を使ったアイスも6種類販売。これは、果肉の味は非常に美味しいものの、網目が整っていなかったり蔓がとれてしまっていたりと、見た目のみで「規格外品」になってしまう北海道産メロンを活用したものだそう。
他に、大福はセコマグループの「株式会社三栄製菓」で製造したもので、生地には北海道産もち米「きたゆきもち」を使用し、あんは、豆大福・草大福・白大福は北海道産小豆、赤大福は北海道産手亡豆を使用。もち米を蒸すところから始め、しっかり搗いたお餅に仕上げているため、素材本来の風味と強いコシが特長で、ちょっとしたお土産にも良さそうだ。
ちなみに、自分はセイコーマートで108円総菜を数種と北海道限定ビールを買い込んで、夜中にホテルの部屋で一杯楽しみ、翌朝は大きいおにぎりを食べた。いいなあ、北海道!
北海道に行く際には、ローカルコンビニ「セイコーマート」をぜひ一度のぞいてみては?
(田幸和歌子)
「セイコーマート」である。
札幌に行くようになるまで見たことも聞いたこともないコンビニだった。
小パックの総菜や豆腐・肉などの食材まで各種並んでいるし
段ボールの無料回収を常時やっていて利用させてもらったこともある。
「地域密着型」だという印象はあった。
10月末に行ったときには、近所のもう一件のコンビニ(7-11)が閉店し
手軽に行けるコンビニはセイコーマートだけになっていた。
そんなセイコーマートの「謎」に迫った記事を
ネットで見つけた。
北海道に拘り、店舗展開はほぼ北海道限定(北海道の人口カバー率99・8%)。
商品の原材料も積極的に北海道産を使用しているそうだ。
おにぎりは店内調理。
コンビニではあまり物を買わない主義の私だが
次回札幌に行くときにはセイコーマートで真剣に商品を物色してみよう♪
おにぎりがデカすぎる北海道発コンビニ「セイコーマート」の謎
旅先ではローカルスーパーやローカルコンビニをのぞいてみるのも、ひとつの楽しみ。
なかでも先日、北海道に行った際に立ち寄った「セイコーマート」は衝撃的だった。
店頭には「大きなおにぎり」というのぼりがはためいていたが、これはお店の厨房で調理して提供しているお弁当・お惣菜「ホットシェフ」の人気商品らしい。
実際に手にとると、通常のおにぎりサイズでもかなり大きく、ズシンと重い。野球部の子のお母さんが作るおにぎりのようだ。
しかも、それを上回る「超でかおにぎり」まである。なぜこんなにもおにぎりが大きいのか。
セイコーマートを運営する株式会社セコマに聞いた。
「お店で炊いたごはんのおいしさを、そのままおにぎりにしたホットシェフの『大きなおにぎり』は、1個でも大満足が得られるようにとの想いから、大きめのごはん茶碗にふんわり1杯盛った量を目安としています。手づくりならではのふんわりとした食感と温かさが大人気です」
人気の具材は、北海道産鮭を使用した定番の「鮭」や特製マヨソースをミックスした「明太子&マヨ」など。加えて、「松前漬け」や「すじこ」など北海道らしい具材もある。
50~60種類の108円惣菜を自社グループで製造
ちなみに、このホットシェフは「おいしいものをお届けしたい」という思いを徹底して追求した結果、「店内で調理する」という考え方にたどり着いたものだそうで、人気商品にはカツ丼、豚丼、フライドチキンなどがあるそう。
さらに総菜コーナーにはひじき、切り干し大根、玉子焼き、煮卵、きんぴら、卯の花などなど、豊富なメニューが約108円でズラリと並ぶ。
どのくらいの種類があるのか。 また、なんでこんなに安くできるの?
「約108円の惣菜は、セコマグループの食品製造会社で製造している商品です。原材料の調達や容器の製造を自社グループで行うなどで工夫を重ね、約108円という価格を実現しました。時期によりますが、50~60種類ほどあります。できるだけ添加物を使わないことにもこだわり、お手ごろな価格でも品質にこだわった惣菜を提供しています。『北のポテトサラダ』など北海道産の原材料を使用している商品は人気があります」
セイコーマートが“ほぼ北海道限定”の理由
ところで、セイコーマートは1971年に1号店が開店した現存する日本で最も古いコンビニの一つ。2000年には北海道で1000店舗を達成、現在、北海道の人口カバー率99・8%だそう。茨城県に85店、埼玉県に13店あるとはいえ、なぜ“ほぼ北海道限定”で展開したのだろうか。
「セコマは、北海道生まれ北海道育ちの企業です。『新鮮で品質の高い北海道のおいしさを、お手ごろな価格で、多くの方にお届けしたい』との想いで事業展開し、北海道を中心に展開してきました。セコマグループは、セイコーマートをチェーン展開する小売企業ではなく、原材料調達・食品製造・物流・小売全てをグループで担うサプライチェーン。
グループには農業生産法人、11社の食品メーカー、物流を担う企業があるのです」
「全道をくまなく網羅した物流網を活用し、より多くの北海道の方に商品をお届けしたい」という狙いから、全道179市町村中、グループでなんと175市町村に出店。「可能な限り品質の高い北海道産の原材料を使用すること」にこだわっているのだと言う。
例えば、セコマグループの「株式会社豊富牛乳公社」で製造している牛乳は、「北海道牛乳」「北海道とよとみしぼり」「北海道低脂肪牛乳」の3種類あり、すべてが北海道豊富町産。プリン等のデザートやパンなど多くのセコマオリジナル商品にも、豊富町産牛乳を原材料として使用しているそう。
また、北海道産赤肉メロン果汁と北海道豊富町産牛乳を使ったアイスも6種類販売。これは、果肉の味は非常に美味しいものの、網目が整っていなかったり蔓がとれてしまっていたりと、見た目のみで「規格外品」になってしまう北海道産メロンを活用したものだそう。
他に、大福はセコマグループの「株式会社三栄製菓」で製造したもので、生地には北海道産もち米「きたゆきもち」を使用し、あんは、豆大福・草大福・白大福は北海道産小豆、赤大福は北海道産手亡豆を使用。もち米を蒸すところから始め、しっかり搗いたお餅に仕上げているため、素材本来の風味と強いコシが特長で、ちょっとしたお土産にも良さそうだ。
ちなみに、自分はセイコーマートで108円総菜を数種と北海道限定ビールを買い込んで、夜中にホテルの部屋で一杯楽しみ、翌朝は大きいおにぎりを食べた。いいなあ、北海道!
北海道に行く際には、ローカルコンビニ「セイコーマート」をぜひ一度のぞいてみては?
(田幸和歌子)