昨日の京都三条通
お買い物は「包丁」だ。
数日前にふと思い立って、長女に聞いてみた。
「お母さんの使っているのと同じ包丁、要る?」
要るというのでそれじゃあということで、10年ぶりにお店を訪ねた。
10年前の日記(以前のホームページから転載):
2002年9月25日(火)
昨日は滋賀県で会議でした。そのまま現地に泊まり、今朝は残りの仕事を済ませてから京津線で京都三条へ向かいました。学生時代を京都で過ごした私にはどこも彼処も懐かしい、懐かしい・・・!かつて路面電車だった京津線が地下鉄になってしまったのはちと寂しく、三条駅も地面の下でしたが、三条大橋からの景色は昔のままでした。
さて何故京都三条なのかというと、25年間愛用した包丁にガタがきたので、同じ店の同じ包丁を買いたかったからです。古めかしいお店には白髪のご主人とその息子さんらしき青年がいました。ゴソゴソと愛用の包丁を取り出して「20年くらい前に買ったこれと同じ物が欲しいんですけれど・・・」刃はまだきれいですが柄の金属が大分錆びてしまった我が包丁を見て「ああ、これはもうダメですね。」とご主人は奥から三丁の包丁を出してきてくれました。5300円、7000円、10000円で、形は全く同じです。我が包丁(確か2800円でした)と同じ物は5300円だそうですが、「高い物は刃が全然違います」と言われ、20年も使えるのだから、と奮発して7000円のを買いました。「また長いこと使って下さい。」とのご主人の声に送られて、懐かしい5番のバスで京都駅へ向かい、帰路につきました。
新旧二丁の包丁を記念撮影しました。手前が新で奥が旧です。はがねの包丁は錆びやすいけれど自分で簡単に研ぐことができて切れ味を保てます。
並べてみると25年間で刃が減って一回り小さくなったことが分かります。
新しい包丁はもっと可愛がって柄が錆びないようにして、50年使ってやろうっと♪
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店の名前は菊一文字・
30代と思える若主人が応対してくれて、彼はおそらく10年前の青年だろう。
さびにくいものもあったが、自分が使ってきて良かったので、はがねにした。
大奮発して一番上のクラス、13500円。
長女には「就職祝い(前渡し)」という名目で贈呈した。
もしも手入れが悪くて錆錆にしたら、没収だ(笑)。