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自転車のこと、ロードレースのこと、庭のこと、日々の暮らしのことなど。    HN:Emmy(えむえむ)

サガンとフルームが一緒に逃げる! ツール第11ステージ

2016年07月15日 | サイクル・ロードレース
一昨日(現地時間7月13日)のツール第11ステージは典型的なスプリンター向きの平坦コースだった。
ミストラルと呼ばれる強い北西風が吹き荒れて
横風と追い風によって集団はいくつにも分裂した。
落車も多発した。

残り61kmで逃げが吸収され、
さらにペースダウンによって残り30kmでは
再び大きなプロトンが形成された。

残り12kmでサガンがチームメイトのボドナールと二人でアタック。
これに反応したのがフルームとゲラント・トーマスだった。
マイヨヴェールとマイヨジョーヌがアシストをひとりずつ連れて逃げる。
スプリンターチームはこれを捕まえようと全力で追うが
約20秒のタイム差はなかなか縮まらない。

サガンは完全なスプリントゴールになると
キッテルやカヴェンディッシュやグライペルには敵わない。
フルームは総合のリードを広げるチャンスではある。
両者の利害が一致しての豪華な4名の逃げが続いた。
すごい、すごすぎる♪♪
眼福と言ってもいい。

ハラハラドキドキしながら見つめる中、
最後はサガンがフルームとのスプリントを制してステージ優勝した。

シクロワイアードより
サガンのコメント
クリス・フルームとゲラント・トーマス、マチェイ・ボドナールの自分の4人で抜け出してからは会話する余裕なんてなかった。ただ『行け行け行け!!』と言い合っていた。飛び出してすぐに協調してローテーションが回り始めたんだ。今日はボドナールとチームスカイのおかげで勝てたようなもの。いつもは誰も協力してくれないけど、今日は抜群の協力体制を築けたので嬉しかった。
最後まで逃げ切ったことは素晴らしい。今日はとにかく風が強く、落車も多くてクレイジーだった。決して予定していたアタックではなかったし、状況が展開を作り出したんだ。マイヨジョーヌとマイヨヴェールが逃げるなんてアンビリーバブル。これが今までで最高のステージ優勝とは言えないけど、間違いなくスペシャルな勝利だ。
個人的にはボドナールに勝って欲しかったけど、フルームがボーナスタイムのためにスプリントする気配を見せたので、確実にステージ優勝できるように自分が行った。今日の自分たちはアクターではなくアーティストだった。走っている本人たちは苦しみの中にいたけど、観客や視聴者にとっては見ていて楽しいレースだったと思う。
フルームにはフィニッシュ後に直接感謝したよ。彼にとっては明日が勝負だ。(モンヴァントゥーが短縮されることを聞いて)え?明日はコースが6km短くなったんだって?いいねぇ(笑)

フルームのコメント
サガンと飛び出してから「この動きは本当に価値があるのか?」と自問したけど、今はライバルたちから少しでもリードを奪っておくべき時期。特に最終週の山岳で強さを見せるナイロ(キンタナ)からタイム差を稼ぐチャンスがあるなら必ず動いておくべきだったんだ。この時点でマイヨジョーヌを着ているのは理想的な展開。
下りでのアタックに続いて平坦路でのアタック。プレッシャーに背中を押されて無理やり動いたのではなく、楽しみながらアタックした。今日はチームメイトたちが常に完璧なポジションをキープしてくれた。そのおかげでサガンのアタックに反応することができた。
正直言うと、モンヴァントゥーの登坂が短くなったことはレース展開に大きな影響を及ぼさないと思う。コースが短くなることでレースの強度が上がるだけ。シャレレイナールまでの登りは十分に厳しい。それに今日よりも強い風が吹くならば、登り口までに集団が分裂している可能性もある。
中盤までの登坂でもモンヴァントゥーは特別な存在。そして翌日のタイムトライアルを頭に入れながら走らなければならない。モンヴァントゥーで追い込みすぎると必ず翌日の走りに響く。これからは次の日の走りも考慮に入れた走りが要求される。おそらくライバルたちがタイム差を奪おうとアタックしてくると思う。当然彼らには彼らの戦略がある。でも自分はタイムトライアルを考えながら走りたい。

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