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北朝鮮拉致被害者の救出に向けて

2014年07月25日 | 社会、読書
自分と同じ日本人が日本国内、それも普段の生活の中で
突然襲われさらわれて、他国に連れ去られた。
誘拐犯はその国の国家機関だった。
それから30年、40年も捕らわれたまま。

こんなことがあっていいのか、と腹の底から怒りを覚える。
さらわれたのは、もしかすると自分だったかもしれない。
我が子だったり、兄弟姉妹だったりした可能性もあった。
ぞっとする話だ。

何故、易々とこんな犯罪が行われたのか?
一言で言えば、日本国が日本国民を守れなかったから。
背景に「自分の国は自分で守る」という当たり前の意識が
国民の中に希薄だったことがあると思う。
いわゆる「平和ぼけ」だ。

憲法9条のおかげで、この70年間日本は平和だったと言う人々がいる。

冗談じゃない!

他国の国家機関がやってきて国民を連れ去り、
取り返すことができないまま30年以上が過ぎてしまう。
そんな国のどこが平和だというのか?
実際その国=北朝鮮は、日本とはまだ戦争中だと認識していたらしい。
また日本国内に「協力者」がいたのだが、
日本には彼らを取り締まる法律が無いため
恐るべき国家犯罪に加担した人間が、今現在も平然と日本で生活しているのだという。

平和ぼけやお花畑的平和主義の日本国民は
いい加減に現実を直視すべきだ。


さて、第二次安倍政権になって、ようやく拉致問題が動き出した。
北朝鮮側が再調査を約束し、調査委員会を設置した。

7月19.20に実施された産経新聞+FNNの世論調査によると

・北朝鮮による日本人拉致問題について、北朝鮮が拉致被害者らの全面的な調査を開始したのに合わせ、日本政府は経済制裁の一部を解除しました。あなたは、政府の対応を評価しますか、しませんか。
 評価する  47.1%
 評価しない 41.2%
 どちらともいえない  10.2%
・あなたは、今後、拉致問題が解決に向かうと思いますか、思いませんか。
 思う   34.4%(29.1%)
 思わない 51.5%(62.0%)
 どちらともいえない 14.1%(8.9%)
()内の数字は前回(6月28,29日)調査結果

解決に向かわないと答えた人が、前回調査より減ったとはいえ、半数を超えた。

私は、今回は決着すると思う。

北朝鮮が中国との関係悪化で「宮廷費」に困窮していることは広く報道されている。
北朝鮮は拉致被害者を人質として、経済援助という身代金を日本から得ようとしている。
しかしそろそろタイムリミットが近づいてきたのではないだろうか。

被害者の家族の高齢化が進むことによって
「人質を返せ!」の声が少しずつ細ってしまうかもしれない。
日本に比べて栄養環境、医療環境が劣るあの国では、日本ほど長く生きられるとは限らない。
冷徹な言い方だが
やがては被害者本人の寿命が尽きてしまう。
そうなっては最早一円にもならないだろうことは
北朝鮮が一番よく分かっているはずだ。
北朝鮮にとって、これ以上この問題を先送りするメリットは、もう無い。

安倍政権は北朝鮮のやり口を十分身にしみて分かっていると思う。
それでも北朝鮮がごまかそうとしたり騙そうとしたら
我が国の世論が絶対に納得しないことを北朝鮮側にしっかりと知らせよう。

粘り強く強かに、解決に向かうことを信じて
世論が後押しする必要があると思う。

拉致されたのは自分だったかもしれないのだ。
「解決に向かうとは思わない」なんていう他人事は止めにして
日本国民として、
拉致された仲間を一人残らず、全力で救出する時が来た。
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