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自転車のこと、ロードレースのこと、庭のこと、日々の暮らしのことなど。    HN:Emmy(えむえむ)

「助けて」と言えない30代

2010年01月22日 | 暮らし、その他
昨夜のクローズアップ現代(NHK)。

失業して生活に困窮する30代の姿を追っていた。
「そうなったのは全て自分の責任だ」といい、誰かに助けてもらおうという考えを持てないという。

自己責任。
確かに、人に迷惑を掛けないことは一人前の大人に求められることだ。
けれどそれは、自分の健康や命が脅かされている状況になってまで、
従わなければならない絶対的な社会ルールなのか?

「自己責任とは周りが助けないための理屈だ。」
支援活動を行っている人が指摘していた。
ずばり、その通りだと思った。

30代の生活困窮者が増加していることには、間違いなく社会の責任がある。
非正規雇用の労働者の比率がとんでもなく多くなり、特に若い人達が不安定な労働条件にさらされている。
そうした中では正規雇用の労働者もまた過重労働を強いられ、
一歩間違えれば職を失う過酷な状況に置かれているのだ。

企業の儲けが増えたって、社会が病んで、人々の幸せが遠のいては意味がないんじゃないのか?


今の日本の社会は暖かくないと感じている。

小さな過ちを許さず徹底的に非難して、相手を叩きのめす。
色々な場面で、そんな印象を受けることが多い。
「そこまで叩かなくても」と思ったとしても、
かばって自分まで叩かれるのが怖い気持ちが優先する。

非情な社会。容赦しない社会。

もしかすると自分が同じような窮地に陥るかもしれないという
想像力が欠如しているのか?
自分だけは絶対にそうならないという、
実は根拠のない自信に満たされているのかもしれない。

困ったときはお互い様という気持ちがどんどん薄れている。
惻隠の情が忘れ去られている。


その後で、たまたま長女から電話が来たので、
「もしもうまくいかなくなったら、餓死する前に帰っておいで。助けを求めなさいよ。
親は子供が立派にやっていても落ちぶれても、いつだって親なんだから。
その時に出来るだけのことはしてあげるから、親に見栄張る必要はないからね。」

長女は
「うん、わかった。でも私は餓死はしないと思うよ~~」

まあ、確かにね^^;;;
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