自転車に乗ろう♪

自転車のこと、ロードレースのこと、庭のこと、日々の暮らしのことなど。    HN:Emmy(えむえむ)

ツール・ド・フランス 勝利の礎

2009年11月26日 | サイクル・ロードレース
数日掛けて読み終わった。

著者のヨハン・ブリュニールは
ランス・アームストロングがツール7連勝をしたときのチーム監督だ。
このコンビは新チーム、ラジオシャックを設立して2010年から参戦する。


自転車ロードレースで勝つためには何が必要なのか。
チームメンバーのスカウトから始まり、
一人一人の選手をどのように活かすのか。
シーズン中にエントリーするレースを選び、
レース特性に合わせて、走るメンバーを選び、
トレーニングメニューを決める。

苦しい練習をこなし身体能力を上げるだけでは勝てないことが
この本を読んでとてもよく分かった。
作戦を立てて臨機応変に修正しながら実行する「頭脳」が重要なのだ。
一人一人の選手の頭脳も大切だが、なんと言ってもチームの頭脳が優れていること、
つまりチーム監督が有能であることは決定的に重要だ。
選手からすれば、有能な監督の下で走ることが勝利への近道と言える。

どんなに苦しい練習でも、それをこなせば勝利に近付くと納得出来る状況なら頑張れるし、
「こんな事やって何になるのだろう?」と疑念を持てば、ただただ辛いだけだ。

著者は「信頼関係が非常に大切」という。
それはつまりそういうことだと思う。

楽をして勝つ方法はないが、辛い思いをすれば勝てる訳では決してない。
苦しい練習が報われるに違いないと思えるチーム、信頼できる監督が率いるチーム。

著者は
「我々のチームは、トップレベルの選手になるためのとっかかりを選手に与えて、
そのノウハウを徹底的に教え込んだ。
私たちはまるで「チームリーダー製造工場」のようだった。
そして毎年、「製品」がどんどん売られていった。」
と述べている。

そのチーム、ディスカバリーチャンネルは、フミが初めて所属したプロツアーチームだ。
フミは3年間、そこで鍛えられ多くのことを吸収し、強くなった。

その後の2シーズンをスキル・シマノで過ごして、今、
自分がさらに成長するためにはどうすることがベストか、
フミ自身がいちばん良く分かっているはずだ。
そのために「可能性がある限り最後まで諦めない」と言う。


二重契約?評判が落ちる?傷が付く?

意図しない展開になってしまっているようにも見えるが、
世間体、自己保身、
もしかしたら、そんなものはとっくの昔に蹴っ飛ばしているのかもしれない。

少なくともフミがラジオシャックへの移籍を希望していることを
広く世間に知らせることになったわけで、
それがいい方向につながることを祈っている。

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