最近今まで経験したことのない部分が痛くなる。一昨日からは喉の奥だ。すぐ喉頭ガンを疑う。最悪のことを疑うと結果違うことが今まで多かったので一種のジンクスだ。またストレスから来る夏風邪だと診断されるかも知れないけど、今日病院へ行こうと思っていたら痛風の発作がひどくなって足がパンバンに腫れてしまったもんだから耳鼻咽喉科をやめにして整形外科へ。こっちもストレスが原因。俺にとって何がストレスになっているのか?分かっていればストレスじゃないか?などとぼやきながらスーパーでサンマを買って母の所へ。大根おろしをすり、サンマを焼いて、やまいもとオクラと卵の黄身のネバネバを作り、かぶの味噌汁で老老親子のランチ。デザートに安売りしていた西瓜。これでかなりのストレス解消。今日はこの後サントリー美術館で開催中の「お伽草子」を見るつもりになっていたので、二時には母の所を辞去(ちょっと大袈裟)。正直いうと、この美術館の入っているミッドタウンは毎日通り掛かるのし、今までも見たいと思った催し物は一杯あったけど、ここを通りかかる時はネギが入ったスーパーの袋を持っていたりすることが殆どで躊躇われたもんだから、入るのは今日が初めてなのだ。でも、今度の展示は何故かどうしても見たいと思っていたので、今日はスーパーでの買い物はなしにして、わざわざ出向いたのだけど、その予感は当たっていた。浦島伝説や一寸法師やものくさ太郎など俺たちがよく知っている昔話は、まさに昔話で、ものによっては一千年近くも昔から語り継がれてきたことが、現存する絵巻物と一緒に展示されているのを目にすると、遠い我々の祖先のイマジネーションの豊かさと創造力に圧倒されて、俺は不埒にも彼らに負けない作品を一作でも書いてから世を去りたいなんて思ったりして美術館を 出てきたのだけど、その後すぐに俺の頭を悩ませたのは、今日は五反田でも広尾でも六本木でも売ってなかった鰯が、このミッドタウンの高級スーパーには売っていたことは売っていたけど、価格は通常の三倍だということ。買うべきか買わざるべきかしばし悩んだけど、ポルトガル料理に鰯がなくてはサマにならないと二尾だけ買って店へ。五時半に文学座の照明エンジニアのGさんが来ることになっていたけど、スタッフがいる筈なので安心していたら五時をとっくに過ぎているのに店は鍵が開いてない。え?何故?一瞬意味が分からなかった。HKは遅刻ってこともかんがえられるけど、O君は買い物?とスタッフのローテンション表を見てみたら、O君は休みになっている。そう、休みなのか?ずっと芝居で休んだ後なので生活費が足りないだろうし、一日でも多く働きたい筈だと思いこんでローテンション表を見ないでいた俺が馬鹿。でも、だったらHKは?もうすぐ5時半だし、いくらなんでも遅すぎると電話してみると、てっきり今日が日曜日と間違えていたとの答弁される。うーん、鰯の次はスタッフ問題か。このコレドって店がみんなにとっては潰れてもなくなってもどうでもいいんだろうなと思ったら馬鹿馬鹿しくなって経営放棄したくなってしまった。そりゃ確かに今日みたいに何年か前に通ってくれたネイルアーティストのTさんや数カ月前にイチゲンで入ってきてくれて今日またみんなできてくれた近所の女性三人組Aさんたちとあえなくなるのは淋しいけど、どうせ赤字続きで税理士の先生からは一日でも早くやめないと俺の人生の致命傷になるって脅かされているんだ。改装して劇場だけにしてしまって飲食サービスをやめてしまえばスタッフはいらなくなるし、俺のストレスもなくなる。正体不明の病気もなくなるし、痛風の発作もでなくなる。そっちの方が賢明な気がしてきたけど、肝心のイベントがそんなにあるとも思えない。どうにもならないハムレットコレド。★コレドのホームページのアドレスがhttp://www.nogizakacoredo.jpに変わりました。どうぞよろしく。