ポルトガルは魚介類をよく食べると聞いていたので、食べ物には困らないと思っていたのに、これぞポルトガルという料理に今日まで出会わず、少し当てが外れた気持ちでいた。処が今日、アルファマ地区の外れの路地裏を歩いていたら魚を焼く匂い。これはひょっとして?そう、視線の先に薄汚れた食堂があって、おばちゃんがイワシを焼いていたのだ。俺とMがそこにとびこんだのは言うまでもない。そして二人で食べたイワシの塩焼き、なんと十尾。こんなに一杯イワシを食べたのは生まれて初めての経験だ。これで少しは欲求不満が解消。となるとどんどん欲望が膨らんでくる。さて明日はタコかイカか?