桃井章の待ち待ち日記

店に訪れる珍客、賓客、酔客…の人物描写を
桃井章の身辺雑記と共にアップします。

2006・3・19

2006年03月20日 | Weblog
Tちゃんと二人きりでいることにまだ慣れてない。Lちゃんとは去年の初めから半年間、人件費の都合上仕方なく二人で働いていたから、お客さんがいない時なんかに二人きりで何時間も過ごすことに慣れてしまっている。でも、Tちゃんとは、彼女が去年の7月にウチの店で働きだしてから平日はいつもLちゃんが一緒だし、日曜祭日にはAちゃんがいたから、二人きりでいることが殆どなかった。けど、二月にAちゃんがやめて、日曜日に俺が開店時間から出ることになって、Tちゃんと二人きりでいる時間が必然的に多くなった。これが結構息苦しい。いくら若い女性と話すことになれている俺と言っても、Tちゃんはスタッフだし、デイトする相手と違って、エロ話も程度をわきまえないと、セクハラになってしまうから得意技を封じられた状態なのだ。エロ話以外に話すことはないのかと言えば、一杯ある。Tちゃんは俺以上に日本映画に詳しいし、美味い店も一杯知ってるし、お喋りのネタには困らない筈なんだけど、いくら時給を払っているからって、その時間俺のお喋りの相手をさせるのに何だか抵抗が生まれてしまう。いや、時給を払っているからかも知れない。つまり彼女は好んで俺と二人きりになっているんじゃないと思うことが、俺のお喋り度を低下させてしまうのだ。今日も開店時間が迫るにつれて、お客さんは望み薄だし、二人で何してようと考えてしまった末に買い物帰りにビデオを借りて来てしまった。幸いビデオをかけた途端に、K大生三人組が、続いて演出家のSさん、近所のMちゃん、法律事務所勤務のNさん、某国営放送局のSさんと来店してくれたので、時の過ごし方を悩まずにすんだけど、来週は何して過ごそうかと今から不安になってしまう。けど、若い女性スタッフと二人きりで過ごすのが楽しみになってしまったら、ちょっとやばいし、こんなことでいいのかもしれないと思い直す。それに時々ボソッと何か喋るTちゃんは魅力的でもある。