桃井章の待ち待ち日記

店に訪れる珍客、賓客、酔客…の人物描写を
桃井章の身辺雑記と共にアップします。

2009・5・10

2009年05月11日 | Weblog
母の日なので母に電話したら、最近お前の日記が読めなくなっていると言われる。それは他の人にも言われているんだけど、パソコンに詳しいY君に調べて貰ったらOCNの契約が四月末で切れてしまっている為、コレドのホームページが閉じられてしまったみたいなのだ。放っておいた俺がいけないことは分かっている。でも、正直OCNとか光通信とかよく分からないのだ。よく分からないまま契約して、請求書がくれば支払ってきたけど、何かの手続きを放っておいた可能性がある。もう昔みたいに単純な社会じゃないということは分かっているけど、色々なことがドラスチックに変わっていくもんだから、アナログ人種はもうついていけない状態になっている。そんなことで憂鬱な気分の今日、昼間の公演はY君とMに任せて俺は部屋で川柳の同人誌に依頼された原稿書き。400字詰め原稿用紙三枚を夜までに書き終える。その後、Mと待ち合わせて新宿へ。久しぶりに『E』に出向き、焼き鳥を食う。二人で32本とMは鳥刺し。この店にはもう30年近くも通っている。今日はカウンターが一杯だったので二階のタタミ席へ。窓からは昔通っていた飲み屋が何軒か見えたりしたので、二階担当の80数歳になるこの店の大女将を相手に街の移り変わりを話したりする。店のうつろいはあるけど、基本的に新宿は変わってない。途中、ベストワンのOさんから電話。湯島で飲んでいるから合流しないかとのお誘い。昨日二日酔いになったばかりだし、少し躊躇ったが、誘惑には勝てず二人で湯島に向かう。湯島の歓楽街の片隅にある『E』という70過ぎのマスターがやっている小さなバー。ダイヤル式の黒電話の置いてあるレトロな店のムードはアナログ人間にとって時間が止まった様な気分になって、新宿に続いてOCNで傷ついた憂鬱な気持ちが解消した。
★リスボン日記補遺(2)
4/29
メタリックでポルトガルっぽくない部屋は、おまけに狭い。ダブルベッドが部屋の殆どを占めていて、トランクを置いたら歩くのにも苦労する。翌朝、朝食を終えた後、これじゃまるで渋谷あたりの小洒落たラブホテルじゃないかとフロントに(心の中で文句を言って部屋をチェンジして貰う。俺の下手な英語が通じたことにホッとして散歩に出る。俺たちの散歩の流儀は上海でもそうだったけど、目的もなく街を彷徨うことだ。大通りから路地へ、路地から路地へ歩いている内に観光案内で見たサンジェスタのエレベーターが視界に現れる。こんな蛇腹の扉があるエレベーターが町の真ん中にあるのがおかしくて乗ってみる。最上階、と言っても四階か五階だけど、そこの展望台にでてみるとリスボンの街が一望できる。でも、その展望台から裏口に出ると、そこは普通の通り。それだけ街に傾斜があるということか?一旦ホテルに帰ってお昼過ぎにTさんと待ち合わせて彼女行きつけのポルトガル料理の店へ。Tさんはコレドでもライブをやったことのあるファド歌手で、現在リスボンに留学中だ。料理とワインの選択は彼女に任せる。ポルトガル名物の鱈料理、牛レバーの煮込み、シーフードのカルパッチョなど。いつもだったら貪り食う筈なのに、俺もMもイマイチ食欲が沸かない。Tさんに街を案内して貰って夕方部屋に戻ったら、二人共眠気に襲われ、11時過ぎまで熟睡してしまう。夕食を取り損ねた二人は街に出て開いていたカフェに入る。でも、そこでも食欲は不振。頼んだシーフードサラダやチキンを残してしまう。時差で体調がおかしくなっているのか?時差と食欲は関係はあるのか?(続く)