桃井章の待ち待ち日記

店に訪れる珍客、賓客、酔客…の人物描写を
桃井章の身辺雑記と共にアップします。

2006・6・24

2006年06月25日 | Weblog
お昼、お米がないことに気づいて買いに行った帰り、今からご飯を炊くのが億劫になって、フラッと近所の定食屋に入る。ミックスフライ定食が出て来るのを待つ間、何気なくテレビに目をやる。太ったタレントIが食べ歩く番組。へぇ、まだ続いていたんだ?そういえば、一年前まではこの番組を見ながら一緒に暮らしていたRとご飯を食べていたっけ。でも、Rとは別れ、テレビはLちゃんにあげてしまったのでこの番組を見ながらご飯を食べることもなくなり、俺は今、定食屋で一人このテレビを見ながらミックスフライ定食を食っている……なんて、どうでもいい感慨。それにしてもこのミックスフライ定食は不味い。こんなことなら、ちょっと我慢してご飯を炊けばよかった。部屋に戻ってから久しぶりにコレド通信を書く。2月の末に出してから忙しかったことは事実だけど、書く時間をとろうと思えば取れた。でも、常連者列伝に取り上げるお客さんが見つからなかったのだ。この常連者列伝、案外好評なんだけど、取り上げる相手は仮にもお客さんだし、一方的に欠点を並べ立てて終る訳にはいかない。だからと言って、ヨイショばかりしていたら何だかお客さんに媚びるようで気持ち悪い。その微妙なバランスが取れて、且つ欠点を書かれることを許してくれる相手でないと駄目なのだ。それがなかなか見つからずに今に至ったんだけど、色々告知することもあるし、今月は何が何でも出さないといけなくなって、NさんとMさんを取り上げることにする。九時過ぎまでかかってNさんはまぁ何とか書けた。でも、Mさんはとりあえず書いたものの、イマイチなので再考することにして店へ。店は土曜日と云うこともあって、近所の美人姉妹の他はU君だけ。ウチの店の「京都人脈」の三人。残りの一人、女優Kの欠席裁判をしたりして時を過ごす。12時近くになって放送作家のFさんが教室の生徒たち6人を引き連れて来店。更に日比谷の映画館グループの総支配人Tさんたちが続いて、曲がりなりにもカウンターは満席。Fさんたちが引き上げた後、Tさんと共通の友人である映画監督のKのことで盛り上がって三時近くまで。何だか帰り道に急に焼き肉を食べたくなったけど、焼き肉だけは一人で食べる訳にはいかないし、その時間からは誰かを呼び出す訳にもいかず、諦める。たかが焼き肉を食べられなかったこと位で人恋しさが募りだす。誰もいない部屋に帰ると更にその気持が強くなる。こんな時だ。テレビがあったらよかったと思うのは。テレビには誰か人がいる。