この間、昼間からYさんとお酒を飲んで、気持ちよくなった勢い?でそのまま評判の「かぐや姫の物語」(高畑勲監督)を見に品川の映画館に入ったのだけど、それは「映画館に入った」だけで、美人と一緒なのに予告編の最中に寝込んでしまって、目を覚ましたのはエンドロールが終りかけた時と云う、映画館を仮眠室にしてしまったことがあったけど、この場合は酔っぱらっていたから言い訳が効かないこともない。けれども、美人とかいい女の人とか女優とか他の人が羨むような相手と映画を見に行ったのに、そして本編だってちゃんと見ていたのに途中で眠ってしまったなんてことがこれまでにも多々あって、それって何だっただろうと思う。きっとそんな女の人と映画を見に行ったのだから緊張していただろうし、映画だって元々興味のある作品だったに違いないし、勿論酔ってない(例外として去年の夏に「メキシカンスーツケース」と云うキャパのドキュメンターをレイトショーで見に行った時は日本酒でメタメタに酔っていて、当然の如くダウンしてしまったけど)。だったら美人やいい女と一緒じゃなくて、と云うより自分の部屋のソファで一人きりで、ひどくリラックスして、どんな内容か分からないWOWOWで見る映画なんて100%途中で眠ってしまいそうだけど、グイグイ引きつけられて眠気なんか何処かに忘れて見てしまう映画がある。先日見た小泉今日子主演の上映時間四時間半に及ぶ「贖罪 インターナショナル版」(黒沢清監督)も、去年の映画ベストワンと言われていたのに見逃していた「苦役列車」(山下敦弘監督)や「かぞくのくに」(ヤンヨンヒ監督)もそうだった。更にヤンヨンヒ監督では先日見た「愛しきソナ」と云うドキュメンタリーも飽きなかったし、今日見た「ディア ピョンヤン」も朝昼兼用の食事を終えてのんびり寛いでお茶を飲んでいた時にも関わらず二時間近く画面に釘付けになっていた。でも、老老ディナーを終えて帰ってきてから見た、出演者及び監督にも興味があった「××夜の△△△△」は半分過ぎた辺りで眠気が襲ってきて、次に目覚めた時には映画が終わってから30分以上が経っていた。この差が何処にあるのだが分からない。因みにこの日記を書き出す前にもう一度眠気に襲われる前から見始めたけど、また30分位して眠っていた。多分その時の「相手」との相性なんだろう。どんなにいい女だって一時間も向かい合っているのが辛いことだってあるみたいに。。