桃井章の待ち待ち日記

店に訪れる珍客、賓客、酔客…の人物描写を
桃井章の身辺雑記と共にアップします。

2013・5・26

2013年05月27日 | Weblog
記憶力が衰えていることと俺にしては最近大事件が起きないことと、それに内心思い悩んでいることがあるにはあるのだけど「表沙汰」にできないこと(残念ながら色恋ではない)もあって、この処日記を書く材料に困っている。それだから昨日パソコンが機能不全で携帯で短い日記を送って帰宅してから本腰をいれて書こうとしたのだけど、「情熱大陸」で壇蜜を見ている内に面倒くさくなって放棄してしまった。九年以上3000日以上も毎日この日記を書いていると今までにもこう云うときはあって、そんな時はどうしていたかと云うと、ただただ箇条書きにその日あったことを小学生の日記の様に羅列してスルーしてきたのだけど、この二日間もその方法で逃げるしかない。と云う訳で羅列の最初は、土曜日再び日課が戻った様に八時五分前に起床「あまちゃん」を見る。このドラマの馬鹿馬鹿しく魅力的な処は主人公の失恋で「ET」をやってしまうことか?朝風呂のお供は「政治の修羅場」(鈴木宗男)。十数年前、彼と外務省職員だった佐藤優が逮捕された事件で、権力の恐ろしさをつくづく思う。食事はミネストローネスープ、極太ソーセージにオニオンスライスたっぷりのマッシュポテト、目玉焼きライス。時々無性に目玉焼きが食べたくなるのは卵が贅沢品だった子供時代の名残か?11時半に店。今日と明日はミントシアターの公演がマチネとソワレの二回あるけど、スタッフなしの俺ひとりでやるつもり。その為に無駄になってもいいから昨日と同じ様にイベント用の料理を全メニュー作り置きしてカウンターの後ろにならべておく。とりあえず今日はマチネとソワレで90オーダー。何とかやりきる。途中仕入れついでにミッドタウンのトンカツ屋でロースカツ定食して六時に通常営業も開始。でもカウンターのお客さんは某大手音楽出版社の重役のTさんとイチゲンの二人組だけだったけど、昼からずっと立ちっぱなしは65歳にはさすがに堪えて、明日は朝十時に店にこなくてはいけないことを言い訳にして、通常の閉店時間の一時間前にクローズして帰宅。録画してあった「シティボーイズ」の舞台を見つつ何時の間にか眠ってしまう。でも、今日は一日水分をとりすぎたこともあって、二時間おきに目が覚める。その回数実に三回。最後にトイレに行った七時にはもう眠るのを諦めて朝風呂。今日のお供は「二流小説家」(Dゴードン)の再読。以前読んだ時は肌にあわなかったけと、今度知り合いのI監督が日本で映画化したと聞いたのでもう一度読んで見ることにしたのだ。そうなると気構えが違うのかついつい夢中になって食事を作っている時間がなくなってしまって、ご飯に昨日の残りのミネストローネスープをかけただけの食事を胃袋に流し込んで、十時に店へ。今日のマチネの開演は12時、開場は11時なので、10時でも遅い位だけど、時間的に見てそんなに料理のオーダーはないと思っていたのに、カレーライス、ピザ、ペンネアラビアータ、タラモサラダなど10以上のオーダーがあって慌てる。開演後、この日記を書こうとしたのにパソコンが機能不全になって、断念。とりあえず携帯で言い訳を送っておく。それにしてもこのノート型パソコンとはつくづく相性がよくない。13時半近くにマチネ終了。14時にソワレ開場15時に開演という強行軍。俺もソワレの回を見させて貰う。ここの作家のIさんは以前何度かうちのシアターで公演してくれた人で、その度に彼女の戯曲の面白さを誉めてきたけど、今回は読み聞かせと云う一種の朗読の形をとりつつもそのイントロのシュールさに度肝を抜かれる。処がその後がイントロに負けてしまって残念至極。芝居に掴まれたのにすぐリリースされてしまった。4時半終演。5時半には撤収終了。いつもなら誰かを誘って焼鳥でも食べに行きたい処だけと、去年の秋から役員報酬はゼロ、わずかの年金と著作権料しか自分の自由になるお金がない上に、交際費で落としたくても落とすだけの貯金残高がない(今月末に家賃と借金の返済をすると30万円を切る筈)会社の社長としては、ここは一円の無駄遣いも許されないことを肝に銘じているので、女性と焼鳥への欲望をきっぱり捨てて、すき焼きの残り、タラモサラダ、ソーセージ、トリッパ、レバーの赤ワイン煮、イカとじゃがいもの煮つけなど残り物を抱えて母の処に行く。それらをテーブルの上にザッと並べてちょっとした居酒屋状態で老老ディナー。何だか残り物のオンパレードで母には申し訳ない。そして日本酒を飲んだこともあってか又しても睡魔に襲われ、九時近くに母の処を退散。役に立たなかったパソコン背負って俺の部屋まて徒歩40分。睡魔で殆ど夢遊病者のように歩き続けて冒頭の「壇蜜」へつながった記憶の旅。★5/28(火曜)は都合により21時から営業いたします。どうぞ宜しく。