昨日、生命保険の金額が高すぎると日記に書いた後、もう一度契約証書を見直してみたら、とんでもないことを発見した。一昨年の五月に離婚した妻だった人の入院保険がまだ継続中で、現在に至るまで毎月4400円も余計に自動引き落としになっていたのだ。そんな馬鹿なことがあってたまるか、届けは出した筈だど××共済に電話してみる。するとオペレーターの女性が記録を調べてくれて、確かに電話で解約申し込みは受けたけど、正式に解約書類がまだ届いてないと云う。いや、毎月4400円も違って来ることだから絶対出した筈と反論してみるものの、現実に届いてないと言われると水掛け論だ。郵便物が何処かで紛失してしまうことだって考えられるじゃないかと更に追求してみても、仮に届いていたら翌月から保険料が減額になっている筈だし、以前どおりの引き落としが続いていたなら不思議に思って当然ではないかと指摘されてしまい、グーの音も出なくなる。つまり俺の不注意なのだ。お金に困っている癖にお金にルーズすぎるのだ。確かに会社の支払いを含めると十数件の自動引き落としがあって、一々チェックが行き届かなくなっていたかも知れない。でも、そのことで今月までの20カ月、つまり88000円をドブに捨てたのだ。もう馬鹿馬鹿しくで自己嫌悪なんてもんじゃない。早速解約書類を送って貰うことにしたけど、こうなったら俺の分まで解約してしまわなくては気分が治まらない。そんなムシャクシャした気持を抱えながら2時に池袋西口のジョナサンでデザイナーのKさんに会う。今日も生後7カ月の赤ちゃんを早退してきた夫のSさんに預けて俺との打ち合わせに来てくれたと云う彼女の心意気と、考えてきてくれたプランの素晴らしさにそれまでのイライラが吹き飛ぶ。赤ちゃんのこともあるしジャスト一時間で打ち合わせを切り上げて表に出たら雪が舞っている。Kさんと別れて茅場町のT歯科クリニックへ。今日もまた「デンティスト」の取材を兼ねて診療室や歯科衛生士の動きを観察。タイトルに「ねずみの歯と取っ替えろ」とつけくわえたくなった。「桃井章遺作シリーズ③ デンティスト~ねずみの歯と取っ替えろ~」うん、悪くないけど、問題は中身だ。時間が二時間程空いたのでS珈琲でその中身を考える。7時に麻布十番の焼鳥屋Sで社長秘書のYさんとその友人で有名フレンチHに勤めるM子さんと待ち合わせ。一年で90数回、週に二度は来店してくれていたYさんなのに、コレド最後の日の11月17日以来だからホボ三カ月ぶりの再会。それもあるけど、あんなに仲よかったのに店の外で会うのは今日が初めてと云ってもいい位なので、それは俺の文章力では表現てきない幸せ。それも俺の去年の誕生日(11月3日)にM子さんと一緒に誕生日プレゼントとして「美女二人が桃井章に焼鳥を奢るチケット」と云うのをくれたのだけど、その期間が乃木坂コレドがクローズしてから新しい店がオープンするまでと云う期限付きだったので、この日記を見ていたYさんがそろそろ使わないと有効期限がなくなりますよとメールしてきて、且つ元々この焼鳥屋Sには行きたかったのだけど、紹介者がないと予約を受け付けて貰えないので行けないでいたM子さんのリクエストで、今日の焼鳥屋Sでの飲み会となったのだ。雪の舞う夜、コレドを愛してくれて、次の新しい店のオープンを心待ちにしてくれているいい女二人と、特上の焼鳥を食べて、ワインを飲んで、お喋りする一時が幸せじゃない訳がない。まだいくつか問題は抱えているけと、こうして期待してくれている二人の為にも何とか三月中旬にはオープンにしたいものだ。そう言えば今日2月4日は、もしも父が生きていたら91才の誕生日。美味いもの好きで、女性が好きだった父よ、あなたの代わりに息子の俺がいい女たちと美味いものを食べて祝ってみた。どうだ?羨ましいだろ?