桃井章の待ち待ち日記

店に訪れる珍客、賓客、酔客…の人物描写を
桃井章の身辺雑記と共にアップします。

2013・8・6

2013年08月07日 | Weblog
「あまちゃん」を見るつもりで飛び起きてテレビをつけたら原爆追悼式典を中継していて、あ、今日は8月6日かと気づくのは日本人としてどうかと思うけど、こっちの人生もかなり残り少なくなった今となってみると、68年前に原爆で不条理にも命を落とした方々のことを追悼するより我が身の行く末に思い悩んでしまうと告白する方が正直な気がする。と云った処で大病を患っている訳ではない。店は11月に1500万円の借金を抱えたまま閉鎖するけど、指を詰めたり、東京湾に沈められる訳でもない。6月末に骨折して入院した母も来週には退院して自宅でのリハビリ生活が始まり、俺は出来るだけ寝食を共にしようと思っているので時間的にかなり行動が制約されることになるけど、人生にはそんな一時期があってもいいような気がしているので問題がある訳ではない。そんなこんなで、目下の俺が頭を悩ます問題は今日発売された女性誌に明らかに俺と分かる人物が妹の結婚問題について長々と喋っている記事が掲載されたことか?今日来店されたお客さんは全員があんなにぺらぺらと肉親のことをマスコミに喋るなんてどうかしてるわよと非難めいた口調で責めるけど、もうすぐ66歳になろうとしているのに客商売と云う仕事柄毎日一回は妹のことを喋っている俺としては、相手が一般のお客と週刊誌と云う違いがあるだけのことで、特別異常なことをしていると云う自覚はないのだ。それに取材にきたI記者は朴訥で真面目な態度で俺に接してきたから俺も真面目に対応して、どうせ記事になるなら出来るだけ嘘のない、妹にとって+になるような内容にしてほしいと思って喋ったし、I記者もそれに答えて妹の生き方を持ち上げるような記事を書いてくれたので、俺としては不満はないのだけど、この記事を見た某テレビ局が電話してきてカメラの前で喋ってほしいと言われた時はびっくりした。いくら俺が愚かだってこんなことで馬鹿面を晒す勇気はない。だったら昨日俺が書いたこのブログを番組で紹介させてほしいと言われて、ブログは公器ですからアップした以上はどうそお好きなようにと云うしかないけど、電話してきた担当者によるとパネラーのタレントにもし肉親がこんな取材に応じたらどう思うかと云うことをディスカッションさせるとか。いやぁこうまで言われると、お喋り兄貴の口だって自然に閉じてしまう。それにしてもわか愛するテレビジョンよ、何処へいくのだ?肉体的にはともかく精神的にはちょっと疲れて、12時前に閉店準備をしていたら女優で今は硬派のトーク番組のアシスタントを勤めるKがディレクターのTさんと久し振りに顔を出してくれたもんだからそのまま営業を続けていたら12時過ぎにJ航空のパイロット見習いのT君、続いてT印刷のKさんが俺のことを心配してきてくれて、下町在住のKさんなのに五反田まてタクシーで送ってくれることになって感謝の限り。