桃井章の待ち待ち日記

店に訪れる珍客、賓客、酔客…の人物描写を
桃井章の身辺雑記と共にアップします。

2013・7・31

2013年08月01日 | Weblog
退院後の諸問題に(介護を含めて)ついて母が入院する病院のソシアルワーカーとの面談時間が今日の午前11時半と決まったとのメールが俺の寝ている間に弟からメールで入っていて、十時前にそれに気づいた俺は冗談じゃないぞと毒づきながらも病院にタクシーを飛ばす。でも無理して行ってよかった。放っておいたら母の希望に反してリハビリ専門病院での生活を母は何か月もすることになっていたかも知れない。面談が終わった後、退院後に妹が用意した母が生活するバリアフリーのスペースをチェック。絶対この部屋の方がいい。東京タワーも東京湾の華火だって見れる。俺がここで毎日買い物したりご飯を作ったりしておばさん息子をやってあげれば何の問題もない筈。その為に店を休んだりして支障をきたすのは、親孝行の「必要経費」だ‥‥と居直ったりするのば、もう店が完全に気分として死に体になっているからで、今日も貸主である学術団体の事務局とビル管理会社と不動産会社とが集まって「死体の処理」、いやこのスペースの撤収作業と今後のスケジュールについて話す。撤収作業の鬱陶しさと経済性を考え、それにあのスペースの内装デザインを無償でやってくれたHさんのことを思うと、このまま居抜きで誰か借りてくれる人がいたらいいとウチを含めて四社の間で決論。どなたかバーを含めたあのスペースを居抜きで借りて経営してみたいという方がいたらお申し出ください。新しく契約(保証金前家賃などで約700万)を交わしたら12月以降すぐさま営業できます。6時開店。今日もまたお客さんが少ないだろうと思っていたけど、生ハムとルッコラとオニオンスライスのサラダ他六種類の料理を用意してお客さんを待つ。でも予想通りお客さんは12時までに先日娘さんがウチでライブをやってくれたテレビAの関連会社社長のKさん、今日で三日連続来店となる美人CMプロデューサーのRさん、ロケ帰りで喉が渇いたからビール一杯だけと本当にビール一杯だけ飲んで行った映画カメラマンのYさんたちの四人だけ。12時ちょうどに閉店。今日一日何もしなかったに等しいのに疲れた。今はただ、ある女性客がメールでくれた「なんか全てが、桃井さんってあたし的に美しいのです」という言葉だけを頼りに生きていく。