桃井章の待ち待ち日記

店に訪れる珍客、賓客、酔客…の人物描写を
桃井章の身辺雑記と共にアップします。

2005・10・26

2005年10月27日 | Weblog
最近常連になってくれた元D通のKさんはオトコよりオンナが好きと云うことで俺と趣味が一緒だ。現在はN女子大で教えたり、色々な会社のコンサルタントや講演などで忙しいのだが、その合間を縫って様々なタイプの女性と店に来てくれる。この間は雑誌社の女性編集者だったし、その前は女子大の教え子だったし、今日は今日でコンサルタントをしている会社の女性軍6人を引き連れて来店して、彼女たち全員に気を配りながら喋り続ける。連れてくるばかりじゃない。Kさんは店でも次々と女性客と親しくなる。こうして書くといかにもオンナを食い散らすプレーボーイみたいに聞こえるかも知れないけど、彼の凄さは女性に対するやさしさだ。この間は新人女優のSちゃんと意気投合し、彼女が北千住に住んでいると聞くと、俺は南千住だから送って行くと帰って行った。ところが、彼の家は横浜。何か悪巧みをしているんだったら分かるけど、Sちゃんに聞くと車の中で手も握らず送ってくれただけらしい。だって終電がなくなるまでつきあわせちゃったんだし、俺は逆方向だからってタクシー代を渡すなんてイキじゃないだろとKさん。うーん、それを聞いて俺は負けたと思った。男は須らくこうでなければならない。俺だったら……送っていかないだろう。折角捕まえた獲物を巣まで送り届けるなんて馬鹿なことはしない。例え送って行くことになっても何かアクションを起こしているだろう。俺と彼とでは同じ趣味でも上級者と初心者の違いがあるみたいだ。