王子の飛鳥山公園に渋沢栄一の事業を展示した渋沢史料館があります。ここはもともと渋沢栄一が最初は別荘で後に晩年亡くなるまで住んでいたところです。今、記念行事として渋沢栄一の孫にあたる渋沢敬三の没後50年の企画展「際魚洞祭」をやっています。渋沢敬三は祖父栄一の遺志を継ぎ日本銀行総裁、大蔵大臣を歴任します。多彩な人材交流もあり様々な役職にもついていて私が目をとめたのは日本対がん協会の会長をしていたということです。渋沢栄一も東京養育院の院長として医療分野にも力を尽くしていましたが、渋沢敬三もまた同じく力を注いでいたことがわかります。
現代は経済成長の目玉として医療分野が注目されていますが、単にお金儲けの目玉としてでなく、病で苦しんでいる人、困っている人のために力を注いできた渋沢栄一、敬三の業績を振り返り、今、国民のためのあるべき医療を考え直す時であると感じています。
渋沢史料館:http://www.shibusawa.or.jp