「争いを強いて避けぬと同時に時期の到来を気長に待つということも、処世の上には必要欠くべからざるものである」(渋沢栄一「論語と算盤」より)
幕末の志士から徳川家の一橋家に仕えパリ万国博覧会に参加して一時は明治政府に仕えるも辞して自ら五百社もの起業に関わった日本資本主義の父と呼ばれる渋沢栄一は経営は算盤だけでなく論語も必要と説いています。論語は孔子と弟子たちの会話をまとめたもので紀元前1世紀ころにまとめられたもので実に数百年の歳月をかけたそうです。中国4千年の歴史の一コマでしょうが、正に気長に待たなければ、この壮大な人間の歴史は見えてこないでしょう。