to go somewhere, to be something

楽しいこと、好きなことをのんびりと書いていきます。
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2015年1月31日 富山旅行 2日目(その4)

2015年02月21日 18時03分12秒 | 旅行

瑞龍寺の観光を終え、予定通り15時に高岡駅南口に戻ってきました。

 

15時37分発の「はくたか19号」で帰ります。雪はやみ、晴れ間が出てきました。

 

 

昨日とは別の、氷見線のラッピング列車がやってきました。

 

 

現在、氷見線の横に万葉線が並ぶ構造となっています。

 

 

はくたか19号は少し遅れているようで、その間に大阪行のサンダーバード34号がやってきました。

 

この光景が見られるのもあとわずかです。

 ところで、この列車の金沢~大阪間の所要時間は2時間36分、北陸新幹線開業後は東京とほぼ同じ所要時間となります。従来、関西とのつながりの強かった北陸が、新幹線開業により首都圏にシフトするといわれています。

 

北陸新幹線は敦賀までの開業はすでに決まっています。この時の運転状況としては、「かがやき」「はくたか」の一部が福井まで延長され、「つるぎ」は敦賀~富山間の各駅停車タイプ、新たに敦賀~富山(一部上越妙高)間に速達タイプの「雷鳥(仮称)」が新設されると予想します。

 

しかし、敦賀~大阪間についてはルートを含め全く決まっていません。

理由としては、財源の問題、東海道新幹線にこれ以上列車を増発する余地がない(JR東海とJR西日本が・・・)ということのようです。

フリーゲージトレインで直通する計画のようですが、フリーゲージトレインが技術的に成立するのか、300km/h近い速度で走行できるのかは未知数です。

 

個人的には、湖西線経由で京都~敦賀間を広軌化するのが良いのではと思います。山形新幹線方式で在来線から北陸新幹線に乗り入れるのです。

湖西線は全線高架なので、160km/h運転できればベストですが。ついでに和倉温泉までも広軌化してしまいましょう。

 

 

「サンダーバード34号」が大阪に向けて発車していきました。

 

 

遅れていた413系富山行各駅停車が到着。

 

 

ほどなく「はくたか19号」が到着しました。

JR西日本「White Wing」の9両編成。いよいよ在来線「はくたか」最後の旅です。

 

 

この車窓風景も見納めです。

 

 

 

富山を過ぎると再び天気が悪くなり、やがて日が暮れる中を快走します。

直江津出発時点での指定席は約80%の乗車率、いつのまにか遅れを回復し、ナイター営業のゲレンデの間を通過し越後湯沢到着。

 

車体に付着した水滴は凍り付いています。

 

 

凍り付いた車体と温泉の湯気。

 

 

この車両は金沢行として折り返します。

 

 

特急「白鳥」の上野編成を分離して誕生した在来線特急「はくたか」はもうすぐ役目を終え、新幹線「はくたか」として生まれ変わります。

最後まで無事故で走ってほしいと思います。

 

                        <おわり> 

 

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2015年1月31日 富山旅行 2日目(その3)

2015年02月21日 18時02分54秒 | 旅行

五箇山を出て、一般道を北上し砺波に向かいます。

砺波平野に入ると雪は雨に変わり、道路の積雪も全くなくなっていました。「となみ幸ずし」さんで昼食をとります。

ここはコースには入っていますが昼食代は自己負担となります。ランチと富山湾鮨が選択できますが、ここは当然富山湾鮨を選択。富山湾鮨については以下リンクを参照ください。要するに富山湾の海の幸と富山県産米を使用した地魚にぎりセットです。

http://www.toyamawan-sushi.jp/about/

 

 

寒ブリ、昆布〆のほか、白えび、バイ貝、ガザ海老等、貝や甲殻類が多いのも特徴で、11貫入って2700円はお得だと思います。

 

 

昼食の後は、高岡市中心部へ向かいます。

途中、新高岡駅付近で北陸新幹線の試運転列車に遭遇、整備の進む新高岡駅前を通過し、高岡大仏に到着。また雪が激しくなってきました。

 

高岡大仏は以前は木造でしたが火災で焼失したため、高岡の銅器職人の技術で再建された、高岡の象徴です。

市街地の民家の只中に忽然と姿を現すのは不思議な光景ですが、今日は膝の上に雪が積もり、寒そうです。

 

 

 

 次は、今回のツアー最後の目的地、瑞龍寺です。

瑞龍寺は曹洞宗の禅寺で、加賀前田家二代の利長の菩提を弔うために三大利常が建立した寺です。

地方の一大名の菩提寺としては規模が大きく、禅寺ということで見た目の派手さはありませんが、良い素材と当時の最高の技術が惜しむことなく使われており、建物のうち三棟が国宝、その他重要文化財も多数ある立派な寺です。富山県の国宝はこの瑞龍寺のみです。ちなみに、高岡は、隠居した利長がこの地に築城し高岡と名付けたことが町の始まりです。

 

 

バス用の駐車場が少しはなれたところにあり、参道である八丁道を歩いていきます。

 

この参道を反対側に歩いていくと、前田利長公の墓所があります。

 

瑞龍寺の拝観料はツアー代金に含まれており、ガイドもつきます。

 

 

国宝の山門。雪の降り方が激しくなってきました。

この山門の二層の屋根は同じ大きさになっており、上の屋根に積もった雪が落ちて下の屋根を破損しないよう設計されているとのこと。

 

 

かなりの積雪量ですが、通路上には全く雪がないのがさすがです。

 

 

 

 

山号は高岡山。この先は修行の場です。

 

 

ここの特徴は、回廊がめぐらされていること。豪雪地帯にあるということでの工夫なのでしょうが、今日のような日に観光するにも非常にありがたいです。

 

国宝の仏殿。金沢城の石川門とここだけに見られる鉛瓦葺きです。

有事には溶かして鉄砲玉にするため、とも言われていますが、熱伝導を高め雪を早く溶かすのが目的のようです。

 

この建物のすごさは免震構造になっていることで、丸くえぐられた礎石と先端を丸くした柱を組み合わせることにより、地震の揺れを吸収するようになっているとのことです。

総欅造りということですが、内部の太い柱は能登の欅材を使用しており、一本の木を四等分し四本の柱が取れたということです。

 

 

手前が仏殿、奥がこれも国宝の法堂です。

縫合の内部には利長公の巨大な位牌が安置されています。天井画は修復中のためレプリカとのこと。

 

 

瑞龍寺は明治に入り前田家の後ろ盾を失ったことから困窮し、一部の建物を解体し売却してしまったということですが、元の部材が一定以上使用されていないと文化財にならないので、部材を取り戻して再建しているということです。

 

 

 瑞龍寺に来たのはこれで二回目ですが、誇り高き街、高岡を代表する、どっしりと落ち着いた素晴らしい場所です。

 

                          <その4に続く>

 

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2015年1月31日 富山旅行 2日目(その2)

2015年02月13日 21時22分25秒 | 旅行

能越自動車道を南下し、高岡市内に入ると積雪が多くなり、高速道路上もかなりの積雪となります。

小矢部JCを過ぎて東海北陸自動車道に入ると、沿道の積雪は増えてきましたが道路上の積雪は少なくなり、長いトンネルを抜けると世界遺産、五箇山、菅沼集落に到着。

 

 

ここで約一時間の散策となります。

駐車場からはエレベーターで降り、トンネルを抜けていきます。

 

エレベーター乗り場やトンネル出口には置き傘があり、雪が降っているときには、これは便利です。

 

 

トンネルを出ると、そこはモノクロームの世界です。

しばし、モノクロームの世界をご覧ください。

こんな日でも観光客はいて、店や観光施設は営業しています。

大雪が降れば何もかも休みになるという、首都圏の常識はここでは通用しません。

 

 そんな観光施設、五箇山民俗館を見学します。

 

 ここは古い合掌造りの家屋を資料館にしたもので、昔の道具等を展示した、まあ、普通の資料館です。

 

続いて、民俗館の向かいにある、塩硝の館を見学します。

 塩硝とは火薬の原料となる硝酸カリウムのことで、硝石の獲れなかった日本では、窒素を含む植物を室内の地中に埋め、長い年月をかけて発酵させて硝酸ナトリウムを精製し、灰汁と反応させて硝酸カリウムとしたということです。

昔はこのように火薬の原料を天然物に頼るしかなく、軍事力確保のためには硝石を確保することが非常に重要だったわけですが、1906年、ドイツの科学者ハーバーとボッシュにより開発された、空中窒素固定法によるアンモニアの合成法の開発はこの状況を一変させました。

チリからの硝石輸入に頼ることなく火薬を製造することが可能になり、第一次世界大戦開戦のきっかけになったとも言われています。

 

 

たまたま居合わせた、大学生の団体と一緒に、説明を聞きます。

 

鉄砲が伝来して間もなくこの製法が始まったということで、戦国時代には本願寺に味方したとか、加賀藩になってからも秘密裏に製造は続けられ、そのためには人里離れた五箇山が都合が良かったとか、興味深いことを説明してくれて面白かったのですが、次第に同じことの繰り返しとなりエンドレス状態になってきたので途中で切り上げてしまいました。

 

 

雪は幾分小降りになってきましたが、そろそろ時間なので駐車場に戻ります。

 

一度来てみたかった冬の合掌造り集落に来ることができて、非常に満足でした。

 

 

                          <その3に続く>

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2015年1月31日 富山旅行 2日目(その1)

2015年02月11日 22時47分46秒 | 旅行

二日目の朝。日の出前には晴れ間も見えました。

 

 

今日は天気が回復するかと期待しましたが、ほどなく暑い雪雲に覆われてしまいました。

 

 

「うみあかり」の朝食開場は、一階の食事処になります。

朝食にもお品書きがあります。

 

 

味は悪くないですが、ちょっと寂しい感じ。このようなツアー客の多い宿は朝が早いので、朝食はシンプルなほうが良いとは思いますが、もう1~2品あっても良いかな、という感じです。

 

せいろの中は焼き魚です。これは、素晴らしいアイデアだと思います。

 

このような宿では朝食は着替えてくる人も多く、そこで魚を焼くとせっかく着替えたにもかかわらず、朝から魚臭くなってしまいます。これは結構評判が悪いですが、せいろで蒸すことにより、魚臭くならずに温かい魚を提供できます。

 

「うみあかり」に宿泊した感想として、食事と温泉に関しては高い評価をあげられると思います。スタッフの対応も悪くはなく、限られた制約の中での良くしていこうとの努力も、十分ではありませんが見てとれます。

一方、建物の内装や、アメニティについては残念ながら合格とは言えません。しかし、限られた原資を特定のところに集中し、長所を伸ばすやり方はありだと思います。これで、スタッフのクオリティが上がってくると、今まで見えていなかったところに目が行くようになり、良くなっていくのではないでしょうか。

 

 

 ところで、この宿では前日のうちに売店に頼んでおくと、朝、鱒寿司を受け取ることができます。

新湊の丸龍庵というところの鱒寿司です。

 

 

 帰宅後に食べてみましたが、結構薄味です。

鱒寿司はたくさん種類があり、調べると、どこのものがおいしい、という記事がたくさん出てきますが、正直、どれを食べてもあまり違いがわかりません。

 

 

 

 

 

 

今日は、ツアーバスで五箇山方面に向かいます。

朝8時40分と、やや早めの時間に宿を出発します。

この日は我々も含め3組6人と参加者は少なめ、ということで、ワンボックスタイプの車でした。座席はちょっと窮屈です。

 

まずは10分ほどで、氷見番屋街に到着。ここで25分停車します。

 

ここは、「道の駅氷見」の施設の一部です。「道の駅氷見」は元は海沿いにありましたが、少し前に今の位置に移転したようです。敷地は拡大し、施設も大幅に充実して、今や氷見観光の一大拠点です。

 

今の時期の氷見といえば寒ブリ、6kg以上の大物だけが寒ブリとなるそうですが、こんなメーターがありました。

 

 

 

番屋街にはたくさんの店があり、鮮魚店もあります。当然、寒ブリも売っています。

 

 

ブリけではなく、カニ、バイガイ、イカ等も新鮮でおいしそうです。

 

 

せっかくここまで来たので、ブリを買って帰ろうと思います。かといって、一本買うわけにはいかないので、切り身を購入しました。

 

 小さく見えますが、実際は結構大きく、この日の夜に刺身、翌日にはぶり大根とぶりしゃぶ、その翌日にはバター焼きと、十分に堪能しました。

まあ、獲れたてではないので若干臭みはありましたが、驚いたのは脂がさらさらなこと、捌いた後、手がギトギトになることはありません。

 

 

 他にここで購入したもの、鰯のオリーブオイル漬け。最近はこのようなものも、各地の港町でも購入できるようになりました。

 

 

これは定番、ホタルイカの沖漬け。

 

いまはホタルイカのシーズンではないですが、そのうち獲れたて茹でたてのホタルイカを食べに来たいと思いました。ゴールデンウィークがホタルイカのベストシーズンです。運が良ければ蜃気楼を見ることができるかもしれません。

 

 

 

いつの間にか雪が強く降ってきました。

富山県の伝統行事の書かれた看板があります。

 

富山の伝統行事としては、風の盆が有名ですが、個人的には高岡の御車山祭をおすすめします。

毎年5月1日に開催され、高岡市内中心部を7基の山車が巡行する盛大な祭りです。この山車は豊臣秀吉から前田利家が拝領したものと伝えられているそうです。

十年以上前に一度見たことがありますが、結構間近で山車を見ることができるので、かなり面白いです。

そして、山車の通行の妨げとなるため、巡行する時間帯は万葉線の架線を外し、運休となります。

 

 

 

時間になったので、車に戻り、出発します。

雪の降る中、能越自動車道に乗り、五箇山へ向かいます。

 

 

 

                      <その2に続く>

 

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2015年1月30日 富山旅行 1日目(その4)

2015年02月09日 22時25分30秒 | 旅行

「うみあかり」の食事は、何か所か会場がありますが、今回は6階の宴会場でした。

畳敷きの部屋に椅子とテーブルがセットされています。隣の席との仕切りはありませんが、広い宴会場に7~8組で、間隔が十分にとられているので気にはなりません。全部個人客だったので、客層により会場をわけているものと思われ、なかなか気がきいていると思います。

 

さて、肝心の夕食ですが、実はあまり期待はしていなかったのですが、良い意味で期待を裏切られました。非常にレベルが高く、おいしかったです。

セットはこんな感じです。

 

 

 

前菜は旬の三点盛り。見た目は普通ですが、味付けはかなり良いです。

 

 

先付の梅豆腐。上には白えびがのっています。これは正直言って、料理全体の中での位置づけが良くわかりません。

 

 

お造り。鰤、鮪、鯛、鱈子付け。魚の鮮度、切り方ともに文句なしです。

 

 

富山の地酒が飲めるのもうれしいところです。

 

まずは幻の瀧。湧き水で有名な生地のお酒で、かなり昔に一回行ったことがあります。

全体的に軽い感じの日本酒ですが、基本は水、ということがよくわかリます。

 

酢の物、津和井蟹 半匹。

身もしっかり詰まっています。

 

 

お凌ぎ、氷見うどん。出汁系の味付けで、汁物代わりにちょうどよい味付けです。

 

 

さて、ここからいよいよぶり料理に入ります。

 

 

これは別注の鰤刺身です。

コースのお造りにも鰤は入っているので、迷いましたが、頼んで正解でした。

脂はのっていますが、脂の質が上質なのでしょう、全くしつこさはありません。そして、鮮度が良いからなのでしょう、全く臭みもなく、身もぷりぷりしていてすごい歯ごたえです。

普段スーパーで買っている、鰤とは全く別物といってもよいかもしれません。

 

 特徴的なのは、薬味に大根おろしがついていることで、より一層さっぱりと食べることができます。これは一つ勉強になりました。

 

この写真の4種類はすべて部位が異なるということですが、驚いたのは左端の腹の部分、まるで馬肉のタテガミのようです。

 

 

 

二本目の日本酒は、地元氷見の八代仙。酸味とちょっと癖のある、いかにも海辺の酒という感じです。系統としては同じ富山の満寿泉と同じです。

 

 

 

再びコースに戻り、焼物、鰤石焼ステーキ。

 

 

石の上にバターを敷き、鰤を焼きます。

鰤にバターなんてさぞかしこってりしているように思えますが、全く脂っこくはなく、鰤特有の臭みも全くありません。

これにはびっくり。

 

 

 

煮物、鰤大根。

実は、ぶり大根、ギトギトの脂感が苦手だったのですが、これも全く脂っこくなく、臭みもありません。今まで食べたことのあるぶり大根とは、別物です。

添えられた大根おろしがよりさっぱりした感じを引き出します。

 

 

 

 

台物、鰤しゃぶ。

実は、鰤しゃぶも、あの独特の臭みが苦手であまり食べなかったのですが、くどいようですがこれも近所のスーパーで売っているのとは別物、全く臭みはありません。

 

 

 

最近、鰤しゃぶは豆乳がはやっているようですが、ここは正統派。こちらのほうが好みです。何でもかんでも豆乳でヘルシーさを売りにすればよいわけではありません。

そして、とろろ昆布が入っているのが富山らしいところです。しゃぶしゃぶにとろろ昆布、これも勉強になりました。早速自分の家でもやってみたいと思います。

 

 

とにかく、本場、氷見の鰤がここまでおいしいとは思いませんでした。鰤なんてどこで食べても同じ、と思っていましたが、ここまで食べに来て良かったと思います。

高知のカツオもそうでしたが、全国的に有名になるにはそれなりの理由があると、改めて感じました。

 

 

最後の、桜海老御飯とお吸い物。

味付けは良好、ここまで肉はなく、揚げ物等の脂っこいものもなかったため、さいごまでおいしく食べることができました。

デザートは凡庸。

 

 

「うみあかり」の食事、かなりレベルは高いです。凝ったものとか、珍しいものはありませんが、この料金でこの料理を提供するのは、立派だと思います。

 

 

                        <2日目に続く>

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