to go somewhere, to be something

楽しいこと、好きなことをのんびりと書いていきます。
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2016年8月18日 佐賀、長崎旅行 2日目その4(平戸、田平教会)

2016年08月31日 20時37分59秒 | 旅行

平戸島で最後に訪れたのは、平戸教会です。

平戸ザビエル記念聖堂という別名があります。平戸でフランシスコ・ザビエルが布教したことを記念してザビエルの像が敷地内に建てられたことでこの名称があります。

 

 

手前にあるステンドグラスの建物はトイレです。

 

 

この教会の特徴は、尖塔風の装飾を多用したデザインで、他の長崎の教会がどこか和風の部分があるのに対し、グリーンの外観もありエキゾチックな雰囲気があります。

 

近代建築のように見えますが、1931年、85年前に建築されたというから驚きです。

 

内装もなかなか凝っていて、特に柱はオレンジ色の大理石、に見えますが、漆喰に模様を描いている、フレスコ画の技法が用いられています。

 

 

 

平戸島観光の最後を飾るのにふさわしい素晴らしい教会でした。

 

 

平戸大橋を渡り、九州本島側に戻り、本日最後の目的地、田平教会に向かいます。

 

 田平天主堂は平戸瀬戸に面した丘陵の上、海に向かって立っています。

 

 

昔は海から来た方が便利だったのでしょう。今では道路が教会の後方にできたため、教会の後方から敷地に入る様になっています。

 

教会の駐車場からは、わずかに平戸大橋を見ることができます。

 

 

 

 

 

 

 教会は道路より一段低いところにあるため、地面に伏せたように見えます。

しかし、この後ろ姿の精悍なこと、例えは悪いかもしれませんが、軍艦のようです。後姿が格好良い教会はあまり見たことがありません。鉄川与助は、将来後方に道路ができることを予想していたのでしょうか。

 

 教会の事務所に声をかけ、教会の横を通り、正面に向かいます。

 

 

精悍な後姿に比べ、正面はやさしい表情です。帽子の貴婦人という感じでしょうか。

 

 

教会の隣にはキリシタン墓地があります。

 

 

これまでに長崎の教会を30以上訪問しましたが、ここは建物、敷地、立地等のバランスが取れた、良い教会だと思います。

宝亀教会と共に世界遺産の候補からは外れましたが、それでこの教会の価値が変わるわけではありません。

 

 

                       <その5に続く>

 

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2016年8月18日 佐賀、長崎旅行 2日目その3(平戸)

2016年08月29日 19時50分27秒 | 旅行

平戸島の教会をふたつ見学した後、平戸の中心部に向かいます。

 

平戸港交流広場の駐車場に車を停め、散策に向かいます。

平戸城は1962年に再建されたものですが、小高い丘の上にあるため、どこから出もよく見えます。

 

平戸港の桟橋。東京ディズニーシーのポートディスカバリーのようなデザインです。

 

 

ここから海沿いに歩いていきます。

海の色がとてもきれいです。この海の色は関東では見ることができません。

 

 

イカも回っています。これは意外に撮影するのが難しいです。

 

 

平戸は1550年にポルトガル船が入港してから、1640年にオランダ商館が長崎の出島に移転するまで90年間南蛮貿易の拠点として栄えました。

長崎とはまた違う、異国の香りの残る良い街です。

 

平戸は観光に力を入れているようで、当時の遺構がいくつか発掘され、保存されています。

 

 

平戸大橋が見えてきました。

 

 

平戸オランダ商館に到着。

 

 

ここは南蛮貿易が栄えていた時代に石造りの倉庫があった場所で、2011年に復元された建物です。物産館のように見えますが、中は小さな博物館になっています。

 

内容としては、もっと平戸に絞っても良かったのかな、と思います。

 

中には小さなミュージアムショップがあり、ちょっとしたおみやげを購入することができます。

 

オランダ煎餅。

 

 

今平戸(塩金平糖)と、テーブルフック。

 

 

 平戸オランダ商館を出て、平戸の街を歩きます。

途中見かけたオランダ塀の看板。

 

 

 

オランダ商館を守るために設置された漆喰で固めた塀をオランダ塀と呼ぶそうです。

 

 

 

 

なかなか雰囲気のある街並みです。

 

 

 平戸温泉うで湯、あし湯。

ちょっとぬるぬるした感じのなかなか良いお湯です。

 

 

 このうで湯、足湯から少し山側に行くと松浦史料博物館があります。

 

 

ここは旧平戸藩主松浦家の屋敷だったところで、現在は博物館となっています。

 

 

高台にあるので眺望もよいです。

 

 

内部は結構広く、なかなか見ごたえのある内容でした。

 

 

 

さて、平戸の魅力の一つは、ここでしか手に入らない独特のお菓子にあります。

南蛮貿易で砂糖が入手できたことで独自の文化が発展したようですが、その代表はなんといってもカスドースです。

カスドースとは、カステラを卵に浸したものを糖蜜で揚げ、ザラメをまぶしたものです。

というより、カスドースを作る材料が十分に集められなかったために、長崎で代用品として造られたのがカステラだという説があります。

 

今回は二種類のカスドースを購入してみました。

一軒目は蔦屋。平戸の古い町並みの中に店舗があります。

 

この建物はウイリアム.アダムス=三浦按針が住んでいたということです。当時の建物なのかは不明ですが。

 

内部は広く、現代風に改装されています。そして、有料ですがセルフサービスでコーヒーを飲むこともできます。暑い中、一息つけるのはありがたいです。

 

 ここのカスドースはやや大きめで、中がしっとりしていて、砂糖の粒が大きくザラメ状になっています。製造方法を見ると非常に甘そうに思えますが、それほどでもありません。

時間がたつと表面までしっとりしてきて、砂糖が溶けて食感が変わります。

 

続いて湖月堂老舗。平戸城入り口近くの平戸物産館内に店舗があります。

 

 

 こちらのカスドースは一回り小ぶりでやや硬め、砂糖も細かいです。

 

いづれも美味しく、甲乙つけがたいです。

 

 

 平戸には他にも気になるお菓子があったのですが、時間がないため、後でどこかで買えるだろうと思い、買わずに平戸を後にしました、がこれは失敗でした。

カスドースを含め、平戸のお菓子はこの後結局見かけることはなく、ついに入手することはできませんでした。

平戸のお菓子は見かけたらその場で買うべし。

 

まあ、あまり時間もなく、平戸も充分に見ることができなかったため、いつかもう一度平戸には行かないとならないと思っています。

でも、平戸は福岡から出も長崎から出も遠いので、次に行くときは平戸で一泊したいところです。平戸近辺に良い宿があるとよいのですが。

 

 

                           <その4に続く>

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2016年8月18日 佐賀、長崎旅行 2日目その2(紐差、宝亀教会)

2016年08月27日 19時52分23秒 | 旅行

平戸大橋を渡り、平戸島に上陸です。

平戸島はキリスト教とのかかわりが深く、他の長崎の島と同様、教会が多く建てられています。まずは教会めぐりに向かいます。

 

平戸大橋から国道383号線を南に向かいます。最初は海や砂浜を見ながら進みますが、次第に山の中に入り、鬱蒼とした木々の中を進みます。

急に視界が開けるとそこは紐差の集落、その集落のなたにひときわ大きな建物があり、それが紐差教会です。

 

 

 

想像していたよりもはるかに大きく、威厳の感じられる教会です。

 

 

この教会も鉄川与助の手によるものということで、内部の装飾は上五島の頭ケ島教会に通じるものがあります。

 

暑いので窓が開放されており、ステンドグラスの美しさを外から見ることができます。

 

 

 

 

続いて宝亀教会。細い道を登ったところにあります。

 

小さな入り江を望む高台にあります。

 

 

こちらは小さな教会で、庶民的な感じがします。

 

 

正面のみ煉瓦造りですが、基本的に木造で、面白いのは外廊下があること。

 

この教会の建設は1898年、ということですでに長崎のグラバー邸はあったはずで、その影響を受けているのかもしれません。

 

500円で手ぬぐいを売っていたので購入しました。

 

 

 

 

                      <その3に続く>

 

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2016年8月18日 佐賀、長崎旅行 2日目その1(たびら平戸口)

2016年08月26日 22時07分01秒 | 旅行

旅行二日目。今日も快晴で、また暑くなりそうです。

 

 

今日は移動距離が長いので、早めに朝食に向かいます。

 

「国民宿舎 波戸岬」の朝食はバイキングではありません。非常にシンプルな定食です。

 

 

 

今日は平戸に向かいます。

波戸岬から平戸は直線距離だと35km程度ですが、間に深く切れ込んだ伊万里湾があるため、実際の走行距離は90kmにもなり、2時間半程度かかります。

 

ちょうどリオデジャネイロオリンピック開催中で、卓球男子団体の決勝戦、中国戦をラジオで聞きながら移動します。

しかし、卓球はラジオで聞いても試合展開がよくわかりません。展開が早すぎて実況にならないので、どちらにポイントが入ったかがわかる程度です。

でも、水谷選手の試合では、アナウンサーが話す前に雄たけびが聞こえてくるので、わかりやすかったですが。

 

 

 

途中、伊万里からは松浦鉄道に沿って進みます。この沿線は大きい工場も多くありますが、景色のよい場所もたくさんあります。

特に、松浦鉄道を撮影するのに絶好と思われるポイントはいくつもあり、時間があれば車を停めて撮影したいところです。

 

 

 

ここまで来たからには、たびら平戸口駅に立ち寄よらないわけにはいきません。

元国鉄平戸口駅、言わずと知れた、日本最西端の駅です。

 

ただし、現在は沖縄都市モノレールの那覇空港駅が、鉄道の駅としては最西端になっていますが、二本レールの鉄道駅としては依然最西端となります。

 

 

駅前に展示されている石炭車にはなぜかカマキリが乗っています。

田平には昆虫自然園があるため、その関係かと思われます。

 

 

 

 

さて、昨日は昼食を食べ損ねたので、今日は早めに昼食をとることにします。

田平港にある平戸瀬戸市場に向かいます。

 

 

 平戸大橋を一望できる絶好の立地です。

 

 

二階にあるレストランに向かいます。

 

 

窓が大きく開放的で、テラス席もあるなど、港の市場の食堂のイメージとはだいぶ異なるイメージの店内です。

 

 

店に入った時は12時前だったので、およそ五割程度の席がうまっていました。

 

長崎刺盛(長崎瀬戸刺身セット)。

サザエも入ったこのセット、なんと1250円という安さです。

 

しかも値段が安いだけではありません。刺身のおいしさも並ではありません。今までに食べた刺身の中では確実に最もおいしい部類に入ります。

刺身のおいしさは鮮度と切り方だと思っていますが、どちらも完璧です。

 

 

 

そして、こちらは日替わりのづけ丼。限定10食ですが、900円です。

急須に入っているのはあごだしです。

ものすごいボリュームで、いくら食べても全然減りません。

 

 

 

店内はいつの間か満席になっており、店を出るときには待っている人もいる状態でした。この値段でこの味であれば人気なのは当然だと思います。

 

 

 

 食事の後、一階の店舗で買い物をします。さすがにまだ生物は買えないので、あごだしのパックを購入しました。

 

さらに、日本最西端の駅 たびら平戸口駅記念タオルも購入です。

 

 

 

 

 

                     <その2に続く>

 

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2016年8月17日 佐賀、長崎旅行 1日目その4(国民宿舎 波戸岬)

2016年08月25日 21時38分33秒 | 旅行

国民宿舎 波戸岬の宿泊は、本館の禁煙の洋室です。

部屋は普通のツインルーム、それほど新しい感じではありませんがよく手入れされています。

部屋の窓はこれだけしかありません。

 

 

理由はビューバスがついているからです。

 

窓の外にはコテージ棟があります。カーテンをしていないとコテージ棟に出入りする人からは部屋の中が丸見えです。

 

 

この宿は温泉ではありません。公共の宿の宿命で立ち寄り湯も営業しており、しかも海水浴帰りの客が多い時間帯と思われるので、部屋の風呂に入ることにしました。窓を開けると風が入ってきて、露天風呂並に気持ち良いです。網戸があるので虫も気になりません。

 

15時~17時の間はビールが安く、しかも部屋まで持ってきてくれます。

 

しばし部屋でゆっくりした後、夕食に向かいます。

 

ゆったりした造りの廊下を通り、レストランに向かいます。

 

 

レストランからも海が見えます。この宿はどこでもオーシャンビューの贅沢な造りです。

 

 

 本日の夕食のお品書きです。今回はこれにウニのついたプランで予約しています。

 

 

メニューだけではなく、箸置きもイカです。

 

 

まずは珍味。イカとんび塩辛、ホタテ明太、野沢菜イカ山葵。

確かに珍味ですが、ここの食事の中ではわき役にすぎません。

 

 

嶺岡豆腐、くこの実、山葵、銀アン。

嶺岡豆腐とは何ぞや、と調べてみると、牛乳を寒天で固めたもののようです。

 嶺岡は酪農発祥の地、千葉県の嶺岡で、八代将軍吉宗が嶺岡を訪れた時に豆腐が食べたいといったので、代わりに牛乳を寒天で固めたものを出したのが発祥ということです。

 

 

 

今日の日本酒は唐津の鳴滝酒造の太閤という銘柄です。

佐賀県は九州では唯一、焼酎よりも日本酒の消費が多い県です。

 

 

煮物、唐津産栄螺旨煮。サザエ小屋のサザエに比べかなり大きいです。というか、栄螺を旨煮にする発想が我々にはありません。味がしみていて、味付けもちょうどよく、非常においしいです。

 

 

そして、やってきました。イカ活造里+ウニ。昼に食べることができなかった活イカ刺身です。

この透明なイカを食べるために呼子までやってきました。この透明なイカだけは産地に来ない限り食べることはできません。イカもウニもまだ動いています。

 

ウニはムラサキウニだと思います。色白の身で淡泊な味わいですがやはり獲れたては格別です。

イカはこうして撮影している間にも透明度が失われていきますが、透明な時にコリコリした食感が、ねっとりした食感に変わっていき、それはそれでおいしいのです。

 

 

 蓋物、もろこし饅頭。

 

 

 

そろそろ日没の時間なので、食事は一時中断です。

 

 

 馬渡島に夕日が沈んでいきます。

 

 

富士山に沈むように見えませんか?

 

 夕食に戻ります。台物は呼子名物イカ焼売です。

ほんのりイカ風味という感じです。

 

 

 

 

蒸し物は茶碗蒸し。

これは普通の茶碗蒸しです。

 

 

先ほどの活イカのゲソとエンペラは天ぷらか塩焼きにしてくれます。

一人ずつ別でも可です。

 

 

天ぷらは柔らかく、衣も上品でおいしいのですが、ここに来ての油ものはさすがにちょっとヘビーです。

 

御飯はイカ釜飯。30分ほどかけてじっくり炊き上げます。

 

 

吸物。

 

 

デザートは加部島名産甘夏ゼリー。先ほど加部島へ行ったときには店が休みだったので、ここで食べることができてよかったです。

 

 

 

 

この時期に宿泊してこの料理を考えると、非常にお得だと思います。公共の宿ならではです。

コテージ棟があるため宿泊客は家族連れが多いですが、部屋数が少なく、レストランも大浴場も余裕があるため煩わしさは感じませんでした。

ここまで来るのが大変ですが、またいつか来てみたいと思える宿でした。

 

 

 

                       <2日目に続く>

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