五箇山を出て、一般道を北上し砺波に向かいます。
砺波平野に入ると雪は雨に変わり、道路の積雪も全くなくなっていました。「となみ幸ずし」さんで昼食をとります。
ここはコースには入っていますが昼食代は自己負担となります。ランチと富山湾鮨が選択できますが、ここは当然富山湾鮨を選択。富山湾鮨については以下リンクを参照ください。要するに富山湾の海の幸と富山県産米を使用した地魚にぎりセットです。
http://www.toyamawan-sushi.jp/about/
寒ブリ、昆布〆のほか、白えび、バイ貝、ガザ海老等、貝や甲殻類が多いのも特徴で、11貫入って2700円はお得だと思います。
昼食の後は、高岡市中心部へ向かいます。
途中、新高岡駅付近で北陸新幹線の試運転列車に遭遇、整備の進む新高岡駅前を通過し、高岡大仏に到着。また雪が激しくなってきました。
高岡大仏は以前は木造でしたが火災で焼失したため、高岡の銅器職人の技術で再建された、高岡の象徴です。
市街地の民家の只中に忽然と姿を現すのは不思議な光景ですが、今日は膝の上に雪が積もり、寒そうです。
次は、今回のツアー最後の目的地、瑞龍寺です。
瑞龍寺は曹洞宗の禅寺で、加賀前田家二代の利長の菩提を弔うために三大利常が建立した寺です。
地方の一大名の菩提寺としては規模が大きく、禅寺ということで見た目の派手さはありませんが、良い素材と当時の最高の技術が惜しむことなく使われており、建物のうち三棟が国宝、その他重要文化財も多数ある立派な寺です。富山県の国宝はこの瑞龍寺のみです。ちなみに、高岡は、隠居した利長がこの地に築城し高岡と名付けたことが町の始まりです。
バス用の駐車場が少しはなれたところにあり、参道である八丁道を歩いていきます。
この参道を反対側に歩いていくと、前田利長公の墓所があります。
瑞龍寺の拝観料はツアー代金に含まれており、ガイドもつきます。
国宝の山門。雪の降り方が激しくなってきました。
この山門の二層の屋根は同じ大きさになっており、上の屋根に積もった雪が落ちて下の屋根を破損しないよう設計されているとのこと。
かなりの積雪量ですが、通路上には全く雪がないのがさすがです。
山号は高岡山。この先は修行の場です。
ここの特徴は、回廊がめぐらされていること。豪雪地帯にあるということでの工夫なのでしょうが、今日のような日に観光するにも非常にありがたいです。
国宝の仏殿。金沢城の石川門とここだけに見られる鉛瓦葺きです。
有事には溶かして鉄砲玉にするため、とも言われていますが、熱伝導を高め雪を早く溶かすのが目的のようです。
この建物のすごさは免震構造になっていることで、丸くえぐられた礎石と先端を丸くした柱を組み合わせることにより、地震の揺れを吸収するようになっているとのことです。
総欅造りということですが、内部の太い柱は能登の欅材を使用しており、一本の木を四等分し四本の柱が取れたということです。
手前が仏殿、奥がこれも国宝の法堂です。
縫合の内部には利長公の巨大な位牌が安置されています。天井画は修復中のためレプリカとのこと。
瑞龍寺は明治に入り前田家の後ろ盾を失ったことから困窮し、一部の建物を解体し売却してしまったということですが、元の部材が一定以上使用されていないと文化財にならないので、部材を取り戻して再建しているということです。
瑞龍寺に来たのはこれで二回目ですが、誇り高き街、高岡を代表する、どっしりと落ち着いた素晴らしい場所です。
<その4に続く>
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