to go somewhere, to be something

楽しいこと、好きなことをのんびりと書いていきます。
尚、当ブログにある文章、画像の無断転載はご遠慮いただいております。

2017年1月6日 松代、上田

2017年01月09日 17時38分32秒 | 旅行

2016年の真田丸紀行の仕上げとして、松代、上田に行ってきました。

 

まずは松代へ。最初に国民宿舎 松代荘で日帰り入浴をします。

ここのお湯はオレンジ色で、一度入ってみたいと思っていました。色からわかる通り鉄分を多く含むほか、かなり塩分も強いです。良いお湯ですが、かなり強い温泉です。地元のお年寄りで混雑していました。

 

松代に来たのは久しぶりです。前の車を買ったばかりだったはずなので、13年くらい前だと思います。

前回来たときにはまだ長野電鉄が健在で、元営団地下鉄日比谷線の3500系が走っていましたが、2012年に廃止されてしまいました。

松代駅は駅舎は残されていますが、跡地は駐車場になっています。

 

 

 

 

松代は静かで良い街です。真田10万石の城下町であり、観光地として整備もされており、長野からのバスの便もよいですが、それほど観光客は多くなく、落ち着いた雰囲気があります。

 

 

 

 

その松代の観光の中心となるのが真田宝物館ですが、この日は休館日でした。

ということで真田邸に向かいます。

ここは江戸末期に藩主の妻子の屋敷として建築されたものだということです。よく整備されています。

 

 

 

 続いて文武学校。幕末に建てられた藩校で、こちらもよく整備されています。昭和40年代まで小学校として使用されていたとのことですが、これだけの建物が残っているのは全国的にも珍しいようです。

 

 

 松代城。松代の観光スポットは宝物館周辺に集中しているため、短時間でも効率的に巡ることができます。

 

ここはもともと海津城で、武田の上杉に対する最前線の重要な城でした。その後、松代城となり、明治になると建物はすべて破却されたようですが、最近になって復元されたものです。

 

 

 

 

本丸内部はかなり狭いです。大阪城や姫路城と比べてはいけないのでしょうが、上田城と比べてもかなり小さく感じます。

 

本丸北側の石垣の高くなったところに登ると、北アルプスが見えます。この日は雲が多く見えませんでしたが、天気が良ければ北信五岳の飯縄山も見えるようです。

 

 

城の北側は堤防になっており、昔はこのすぐ下に千曲川が流れていたことがわかります。

現在の千曲川はだいぶ北にあり、間に高速道路があるため見ることはできませんが、昔であれば千曲川の向こうに川中島の古戦場を望むことができたでしょう。まさに最前線の要害の地です。

 

 

 

だいぶ冷えたので竹風堂で一休み、上田に向かいます。

 

 

 

上田と松代は30kmほどの距離ですが、意外と交通のアクセスは悪く、車だと高速を利用するか、混雑する国道18号を利用するしかありません。鉄道だと長野経由になります。

長野電鉄が廃止されずに残っていたら、上田~松代直通列車が運転されたかもしれません。

 

 

上田城南側の駐車場に車を停め、上田城址公園に向かいます。

 

 

 

上田城二の丸の堀の後を通ります。

 

 

ここは昔、上田交通真田傍陽線が通っていました。昭和中期以降、このようなローカル私鉄は次々と廃止されてしまいました。

 

 

松代と違い、こちらは観光客が多いです。

 

 

おもてなし武将隊も登場。

 

 

さて、真田丸大河ドラマ館。1月15日で終了ということで、見学していくことにします。

 

昨年2月以来2度目ですが、その時点ではなかった大阪の陣の展示が加わったことと、観光客の多さが印象的でした。

当分の間、上田は大河ドラマ効果が続くのでしょう。

 

この後、飯島商店でジャムを購入し、最後にもう一度温泉に入っていくことにしsます。

別所温泉駅前にある立ち寄り湯、あいそめの湯に向かいます。

 

地元の人を中心に非常に混雑していました。お湯は循環消毒はしているようですが、塩素系の消毒剤は使用しておらず、別所温泉のお湯がほぼそのまま楽しめます。露天風呂からは上田市街が一望でき、非常に良い施設です。

 

 

やはり、この辺は日帰りだとあわただしく、もったいないというのが感想です。次はまた泊まりで来てみたいと思います。

 

                        <終わり>

 

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2016年12月26日 大阪 四日目

2017年01月05日 19時48分24秒 | 旅行

大阪4日目。今日は予定はありません。13時20分ののぞみで東京に帰ります。

ホテルの朝食は、ビュッフェが混雑していたので、昨日と同じくフレンチレストランに行くことにしました。

今日は和定食です。

 

そしてフレンチトースト。

 

 

和定食は和食ブッフェの料理を定食にした感じです。好きな料理を好きなだけ食べるのであれば、和食ブッフェに行ったほうが良いと思います。

 

 

ホテルをチェックアウトし、大阪駅へ。5階にある時空の広場に行ってみます。

 

ここからは大阪駅を模型感覚で見ることができます。

 

ただし、吹き抜けなのでかなり寒いですが。

 

 

 

 

この後、大丸の地下でたこ焼きを食べ、新大阪へ。

 

 

さすがに新大阪は大きなショップがあり、いろいろと買うことができます。

夕食用に今井のうどんと松葉総本店の串揚げを購入。

 

ついでにプリッツのたこ焼き味を購入し、帰ってきました。

 

 

大阪は初めてでしたが、食べ物はおいしかったです。周辺に観光地もたくさんあるので、また行きたいと思います。

 

 

                       <終わり>

 

 

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2016年12月25日 大阪 三日目

2017年01月04日 18時45分08秒 | 旅行

大阪三日目。今日は全日本フィギュアスケート選手権 女子FSを見に行きます。しかし、試合は夕方からなので、大阪城に行ってみることにします。

 

まずは朝食、ホテル日航大阪の朝食会場は何か所かありますが、今日はいずれも混雑しています。このような時、ワンハーモニー会員になっておくと便利です。

ワンハーモニーは日航とオークラ系のホテルのポイントプログラムで、宿泊やレストラン利用でポイントがたまります。正直、それほどホテルに宿泊したり食事をすることはないので、ポイントがたまることはないと思いますが、それ以外にも宿泊時にメリットがあります。無料なので、登録すればその恩恵を受けることができます。

ホテル日航大阪の場合、会員限定でフレンチレストランで朝食をとることができます。ビュッフェの入場待ちの列に並ぶのが面倒くさいので、こちらを利用することにします。

 

 

フレンチレストランは3Fの奥まったところにあり、エントランスから特別感があります。

 

 

 

 

レストランは広くはありませんが、客が多くても数組しかいないため、静かにゆっくりと朝食をとることができます。

 

メニューは4種類から選ぶことになりますが、今回はアメリカンブレックファストとミニッツコンチネンタルブレックファストにしました。

 

まずはアメリカンブレックファスト。

ヨーグルトシリアルとジュース。

 

サラダ。

 

パンとコンフィチュール。

 

 

卵料理は数種類から選ぶことができますが、エッグベネディクトにしました。半熟卵2個に濃厚なソースがかかっており、おいしいですがかなりヘビー感があります。

 

 

 

そしてミニッツコンチネンタルブレックファスト。

ワンプレート。

 

ハニートースト。

 

 

味は非常においしいです。ただ、我々には量はもう少し少なくて十分です。

 

 

 

さて、心斎橋から大阪城に行くのには、地下鉄長堀鶴見緑地線で大阪ビジネスパーク駅に行くのが一番便利と思われます。でも、それでは面白くないので、回り道をしていくことにします。

ということで、まずはJR難波駅に向かいます。

クリスマスの御堂筋は大きなキャリーバッグを引いた外国人が非常に多く、おそらくクリスマス休暇を終えて国に帰るのでしょう。

 

 

 JR難波駅は、なんばの繁華街からは離れた場所にあり、徒歩だと約15分くらいかかります。

元は湊町という駅名の地上駅でしたが、地下化され、JR難波駅に改称されました。駅名にJRがついているのは難波駅がたくさんあるためです。駅の地上部分はホテルやバスターミナルのある高層ビルになっており。ビジネスマンや旅行客が歩いていますが、周辺は下町の雰囲気です。

 

関東では存在しなかったウグイス色の201系で出発します。電機子チョッパの音を聞くのも久しぶりです。

 

 

新今宮で大阪環状線に乗り換えます。

やってきたのは323系、営業運転開始2日目で乗車する機会に恵まれました。

 

 

 3扉ロングシートという座席構成で、座席の座り心地はかなり良好です。特に端部の席にはひじ掛けがついており、スペースの有効活用という面でも工夫が見られます。

 

大阪城公園駅で降車。新型車にもかかわらずこの駅で撮影している人はいませんでした。

 

 

 

 

 

 

 

ここからは歩いて大阪城を目指します。

大阪城公園駅付近はビジネスパークと呼ばれており、高層ビルが立ち並んでいます。

 

 

この大阪城公園はかなり広く、どこの駅から入っても大阪城天守まではかなり歩く必要があります。

 

 

大阪城はご存知の通り、2016年大河ドラマ「真田丸」の最後の舞台となった場所です。現在残っている城郭は徳川時代に造られたもので、秀吉時代の城郭の上に盛り土をして造られているとのことで、よほど豊臣時代の痕跡を抹消したかったのでしょう。天守はその後焼失し、現在の天守は昭和6年に再建された鉄筋コンクリート製のもので、戦争の空襲でも破損を免れて現在に至っています。

 

2016年もいろいろなところに旅行に行きましたが、1月の上田、別所温泉に始まり、8月には肥前名護屋城、そして12月に大阪城と、偶然ですが真田丸の展開に合わせゆかりの地に行ったことになります。

 

 

 

大阪城天守の下までやってきました。ここまでで結構疲れたのと、天守に入場するのにかなりの行列ができていたため、天守には登りませんでした。

 

代わりに大阪歴史博物館に行くことにします。

大阪城公園の南西側、NHKの隣にあります。

 

 

予想通りこちらはあまり人はおらず、ゆっくり見学することができました。展示スペースは7~10階にあり、かなり良い展望です。

 

 

大阪城の南側に公園がありますが、これは難波宮跡です。よくぞ大阪のど真ん中に残っていたという感じですが、飛鳥時代~江戸時代まではこの辺が大阪の要衝であったということなのでしょう。

 

 

先ほどの大阪城の眼下に見えます。大阪城の天守に登るよりもこちらのほうが良い景色を見ることができます。

 

 

さて、会場に行く前に昼食をとりたいところですが、大阪城周辺は官庁街のようで、日曜日の今日はほとんど人がおらず、あまり開店している店もありません。

 

ということで、結局京阪の天満橋まで歩いていき、京阪モール内の京月という店でランチを食べました。できたばかりの店のようですが、値段も安く、味もなかなかでした。

 

 

 

 天満橋から京阪で一駅、京橋から地下鉄長堀鶴見緑地線に乗り換え会場へ。

女子は男子と違い、毎年のように優れたジュニア選手が出てきます。シニア、ジュニアとも日本代表になるのは容易ではありません。

しかし、現段階で最大のライバル、ロシアに勝てるかというとそれは厳しいといわざるを得ません。

シニアにはメドベデワ選手がおり、今年ジュニアで活躍しているザギトワ選手はメドベデワ選手以上の選手になる可能性があると思います。そして、来年のオリンピックに出場可能ということです。

まずは世界選手権でオリンピック3枠確保して来てほしいと思います。すべてはそこからです。

 

ところで、この日の試合では関係者席に小塚崇彦さんが観に来ており、そこにコーチとして来ていた織田信成さんが合流し、ずっと二人で話し込んでいたのが印象的でした。

テレビの仕事で来ていた高橋大輔さんと、立場は違いますが日本男子を世界レベルに押し上げた三人がこの会場にそろったことになります。

 

 

 

演技終了後、表彰式と代表発表は観ずに戻ることにします。今日は大阪最後の夜なので、大阪らしいものを食べたいと思います。代表発表まで見ているとほとんどの店が閉店してしまいます。

 

一旦ホテルに戻り、荷物を置いて夕食に出かけます。クリスマスツリーも今年は今日で最後です。近隣の店舗ではショーウインドウのクリスマスの飾りつけが撤去されてはじめています。

 

 

ホテル近くのにし家 本店へ。

 

 

当然うどんちりを注文します。この店の場合、うどんすきではなくうどんちりです。

 

 

うどんができるまで、酒のつまみとしてとりもつ。

 

タラの白子。内蔵ばっかりです。

 

 

やはりだしがおいしいです。だしと甘みのバランスが絶妙です。これを食べに来てよかったと思います。個人的にはうどんは香川よりも大阪だと思います。

 

 

 

 

                             <四日目に続く>

 

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2016年12月24日 大阪 二日目 その2

2017年01月02日 22時28分54秒 | 旅行

姫路駅に戻ります。今日はまだお昼を食べていないので、駅で何かを食べることにします。

姫路駅の駅ビルはピオレ姫路といいますが、姫路駅改札の南側におみやげ館があります。その奥にフードコートがあり、姫路のグルメを食べることができます。

 

まずは姫路玉子焼き。

 

 

一般には明石焼きといわれていますが、たこ焼きとの違いは生地に卵を使用することとだしにつけて食べることです。

 

表面は焼けていますが中は半熟状態なので一口で食べるしかないのですが、出来立ては中がかなり熱いので注意が必要です。でも、ソースで食べるたこ焼きよりもあっさりしていて、何となく高級感があります。だしは偉大です。

 

 

そして姫路おでん。

 

 

 

姫路おでんの定義は生姜醤油につける、かけて食べることだそうです。

 

 

おでん自体のだしはだしと甘みのマッチングが絶妙で、これだけでもおいしいですが、生姜醤油につけることで別の味が楽しめます。

 

 

 

ところで、播州は日本有数の酒米の産地、当然日本酒の酒蔵も多く存在します。このフードコートでは地酒も飲むことができます。

飲み比べセット3種。7種類の純米酒から3種類を選ぶことができます。今回はヤヱガキ、灘菊、龍力の3種を選択しました。

今回選んだ3種類は、どちらかというと甘口で、だし味との相性が良いです。地酒はその地方の食べ物に合うように造られているので、やはりこうして地元の食べ物に合わせるのが最高です。

 

 

ついでにおみやげ館で買い物です。

姫路銘菓の玉椿。黄身餡をピンク色の求肥で包んだ上品な和菓子です。

 

フードコートで飲んだ八重垣もおみやげ館で購入できます。しょうが醤油は先ほどのフードコートのおでんの店で購入できます。おでん以外にもいろいろと利用できそうです。

 

 

これで姫路観光は終了、大阪に戻ります。姫路は、名所、おいしい食べ物、おいしい日本酒と三拍子そろった良いところでした。

 

新快速で大阪に戻ります。

 

 

新快速発車までの間に播但線の103系が到着しました。

 

こちらは姫新線のキハ122系。この車両は姫新線でしか見ることができません。

 

 

 

 帰りは三ノ宮で下車、買い物をしていきます。

15分ほど歩き、フロインドリーブ生田店へ。

 

 6月に神戸に来た時にここのクッキーを購入し、非常においしかったので再び買いに来ました。通販等はやっていないので、東京では入手することはほぼできません。

 

クッキー。

 

 

この時期はやはりシュトーレン。

 

 

 

こちらに来た時でないとなかなか購入できないということで、結構大量に購入しました。でも、すぐに食べてなくなってしまうのですが。

 

 

三ノ宮からは阪神電車で大阪に戻ります。阪神にしたのは、今まで乗ったことがないということもありますが、なんばまで直通しているからです。

西九条止まりだった阪神西大阪線が難波まで延長され、近鉄と直通運転をするようになり、神戸から乗り換えなしで難波、奈良へ行けるようになりました。

 

 

最近の大阪圏は新路線の開通や直通乗り入れ等で、便利になっているのでしょうが、よそ者には難解です。

 

大阪難波駅から徒歩で心斎橋のホテルに戻ります。

クリスマスイブの夜ということで、繁華街は大混雑です。道頓堀は人であふれており、歩くのも大変です。半分程度は外国人のようです。

 

御堂筋はピンクのイルミネーションです。

 

ホテルの部屋からの夕景。

 

 

 

さて、今日の夕食は、さすがに予約なしだと危険だと思ったのと、雑踏の中に出ていくのも面倒くさいと思ったので、ホテルのレストランを予約しておきました。

2Fのカフェレストラン セリーナというところでディナーブッフェを予約してあります。このレストランの場合、クリスマスの期間はこれ以外の選択肢はありません。

 

御堂筋のイルミネーションが見える店内、客はテーブル席は宿泊客のファミリー層、窓際の2人席は着飾ったカップルと見事に二分されています。

 

 

クリスマス時期ということであまり期待はしていなかったのですが、ローストビーフ、オマール海老、フォアグラ等高級食材もあり、予想に反して非常においしい料理ばかりでした。

 

 

 

 

 

 

 

結局、制限時間のほぼ2時間なんだかんだと食べ続けたのでした。

 

 

                     <三日目に続く>

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2016年12月24日 大阪 二日目 その1

2017年01月01日 19時14分01秒 | 旅行

大阪二日目。今日はフィギュアスケート全日本選手権のチケットは、昨年同様取れませんでした。男子FSと女子SPが開催される二日目は一番競争率が高いのです。

 

なので、今日は観光をすることにします。大阪から日帰りで行ける観光地の選択肢は非常に多く、しかも国宝、世界遺産がたくさんあります。

今回は姫路城に行くことにしました。

 

まずは朝食です。今回は朝食付きプランなので、ホテルのレストランを利用します。今日は和朝食ブッフェにしました。和食だけのブッフェは他ではあまり見たことはありません。

3階の弁慶という日本料理のレストランが会場です。

 

 

 和食のみのブッフェですが、品数は多彩です。

 

大阪名物のおでんやお好み焼きもあります。味も非常によく、つい朝から食べ過ぎてしまいます。

 

 

 

地下鉄で梅田へ行き、JR大阪駅でまたしばし撮影タイムです。

USJ仕様の201系。

 

225系100番台。

 

 

 

223系0番台。

 

 

201系。

 

 

 

 

さて、大阪から新快速で姫路に向かいます。

京阪神間は阪急、阪神、京阪と競合し、値段の安さと、特に京阪間は京阪3000系、阪急6300系の転換クロスシート装備の料金不要特急を運行しており、サービス面で国鉄は大きく後れを取り、乗客を奪われていました。

それに対し国鉄がとった作戦は単純明快、スピードで勝負することでした。私鉄に比べ線形がよく、すでに複々線化されていたので条件はそろっていたということもあります。

かくして1970年に新快速が登場します。料金不要で15分間隔で運転、京都~大阪間42.8kmを新大阪を通過し29分、表定速度88.6km/hは当時の在来線特急より早いという衝撃のダイヤで、京阪神間の乗客の奪還に成功します。

1972年には急行型の153系が投入され、1980年には2扉転換クロスシート装備の117系が新快速用として新製投入され、サービス面でも競合私鉄に引けを取らなくなり、関西国鉄の看板列車となっています。

 

 

 1978年の時刻表を見ると、当時の新快速は大阪~姫路間87.9kmを三ノ宮、神戸、明石、加古川の4駅に停車し、大体1時間15分で結んでいます。

現在の新快速は尼崎、芦屋、西明石にも停車しますが、130km/h運転の恩恵もあり、1時間2~3分と約10分短縮されています。

 

東京からだと小田原(83.9km)に相当する距離ですが、東京~小田原間を料金不要の列車で行こうとすると早くて1時間22分程度かかります。しかも4扉ロングシート(申し訳程度に4人掛けシートがありますが、あれに座るならロングシートのほうがマシ)。

要するにJR東日本ではグリーン料金か特急料金を払わなければならないレベルのサービスをJR西日本では料金不要で提供している訳です。

 

 

 この新快速の223系、速いだけではありません。振動、騒音は少なく乗り心地は良好で、転換クロスシートの座り心地もなかなか良いです。姫路までの1時間はあっという間でした。

 

 

姫路駅はきれいな高架駅で、高架下にはみやげ物店や観光案内所が整備されています。外国語対応もしており、さすが世界遺産姫路城の玄関口です。

 

 

 

 姫路駅は姫路城の正面にあります。バスはたくさん出ていますが、1km程度の距離なので、歩いていくことにします。

 

 

今日はクリスマスイブですが、結構観光客は多いです。外国人も多いですが、城の場合、アジア系だけではなく欧米系の外国人も多くなるのが特徴です。

 

 

姫路城は現存する最大の天守ですが、城郭建築としても当時の姿を残しており、残されている建物の多くが国宝、重要文化財に指定されています。また、日本で最初に世界遺産に登録されています。

 

 

 

2015年に平成の修理が終了し、白すぎるとか言われていましたが、近くで見る限り、それほど真っ白という感じではありません。

 

 

入場料を払い、城内に入ります。

当時の構造がほぼ残されているため、実際に城攻めをする間隔で天守に向かうことができます。

 

そうすると、防御の工夫が見えてきます。高井石垣と塀に囲まれた細い通路、足元が微妙に傾いており、平衡感覚がずれてきます。

 

先の見えないつづら折りの道ですが、常に高い建物が見えています。つまり、常に監視されているということです。

 

 

「に」の門。門の中で直角に曲がりながら登る構造になっています。ここを障害物で閉鎖し、待ち構えていれば敵は一網打尽でしょう。

 

天守の下に来てもこの威圧感です。

 

この先、下り坂を抜け、西小天守を回りこんで天守に入ることになります。

 

天守の中も広いです。そして最上階の6階からは瀬戸内の海、島々を見ることができます。

 

本丸広場。ここにはベンチがあり、天守を見ながら休憩することができます。城見学は整備されているとはいえ、攻め難くつくられたものを見学するので、非常に疲れます。

 

 帰りは備前門から。門の横にある大きな石は古墳の石棺とのことです。

 

 

本丸横の通路を通り、二の丸へ。

 

 

播州皿屋敷のお菊井戸があります。

 

 

 

姫路城は明治、昭和そして平成と大修理を受けており、その時のしゃちほこが展示されています。

良くわかりませんが、文化財の修理の場合、同じ形にしなくてもよいのでしょうか?

 

 

 

 

続いて西の丸へ。

 

 

西の丸は、城主本多忠政の息子、忠刻に嫁いだ徳川家康の孫、千姫の御殿がたてられた場所ということです。

大坂夏の陣で落城した大阪城から救出された千姫は、徳川四天王の一人、本田忠勝の孫、忠刻に嫁ぎます。しかし、忠刻は30才で死去、千姫は江戸に戻り出家します。

千姫は7歳で秀頼に嫁ぎ、29歳で出家したことになります。

 

 

 

西の丸からは姫路城がきれいに見えます。

 

 

 

 結局姫路城見学には2時間以上かかりました。じっくり見るのであれば、丸一日見ておいたほうがよいでしょう。

 

 

                          <その2に続く>

 

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