to go somewhere, to be something

楽しいこと、好きなことをのんびりと書いていきます。
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2014年12月5日 奥飛騨旅行 2日目(その2)

2014年12月19日 22時52分23秒 | 旅行

松本で少し時間があるので、バスターミナルの隣にあるアリオ松本の地下にある土産物店に行ってみました。

さすがにワインの品揃えは豊富で、3本購入しました。長野県はワインに相当力をいれている模様です。

 

 

 

さらに買い物をして、駅そばを食べているうちに帰りの列車の時間です。

帰りはE351系「スーパーあずさ22号」です。

 

 

E351系はカーブと勾配の多い中央東線のスピードアップのため制御付振り子式を採用し、さらには160km/h運転も視野に入れた、JR東日本の理想が高かったころの車両です。

 

しかし、新機構が多い分問題も多く、結局5編成しか製造されず、その後はE257系に移行した時にはがっかりしたのを覚えています。E257系は特急らしくないことを除けばよい車両なのですが。

 

今日の編成は1001編成、量産試作2編成のうちの最初の編成です。丸みを帯びたクーラーカバーと張り出したランボードが特徴です。

 

 

向かいのホームにちょうど量産編成が到着しました。違いがわかるでしょうか。

 

 

 

E351系も製造後21年、E353系投入に伴いスーパーあずさ運用からの撤退がアナウンスされています。

そのせいもあるのでしょう、塗装は色あせ、つぎはぎだらけのうらぶれた感満載です。

 

 

 

室内に足を踏み入れるとさらにひどい状態で、写真ではわかりにくいですが、壁も天井も劣化して黄ばんでしまっています。

 

 

 

甲府から乗っていきた前の席の人に「ずいぶん古い車両ねぇ」と言われるほどです。最近、たしかに最近、これだけ劣化した車両に乗った記憶はありません。多分このまま引退を迎えるのでしょう。

 

設計が古い分、背面テーブルはなく、アームレスト内蔵式で使いやすくはありません。最近の人はそこにテーブルがあることに気づかないかもしれません。

シートピッチはE257系より広いはずですが、上部を絞った車体断面のせいで広く感じません。前席シートの下がふさがれていて足を延ばせないのもマイナスです。シートの下はヒーターのようですが、どうゆうわけか全く効いておらず終始寒いままでした。

 

 

松本を2割程度の乗車率で出発し、雪の残る塩尻を発車。

 

 

 

塩嶺トンネルを抜けると雪も少なくなり、この辺からがE351系の本領発揮です。

 

 

160㎞/hも可能なだけあって、走りはなかなかです。評判の悪い振り子の揺れですが、言われるほどひどいものではありません。むしろ、平湯温泉からのバスのほうがはるかに酔いやすいと思います。

制御付の効果で、カーブに入る前にカウンターもイーグルも入らずスムーズなことが要因と思われます。カーブに入る直前に沈みこむように車体が傾く動きは、航空機が舵を切った時に傾く動きに似ています。

カーブで先頭車両から次々と傾いていくところは美しささえ感じます。

 

 

 

甲府盆地に入ると天気は回復し、富士山が姿を現しました。

 

 

甲府で8割方席は埋まり、この日で最後の115系を追い越し、大月を通過するころにはすっかり薄暗くなってきました。

大月といえば、この記事を書いている時点で、富士急にJR東海の371系が入ることが発表されました。

かつての「あさぎり」での僚友、小田急RSE20000系と再びタッグを組み、今度は富士山の北側でフジサン特急として運転されることになります。

しかし、これで富士急2000系は廃車になるとのことで、最後の165系が姿を消すことになります。

往路で2000系を見た時に先は長くないとは思いましたが、これほどすぐに話が来るとは思いませんでした。

 

 

大月を過ぎたところで、気になっていた車内販売の「信玄餅アイス」を買いました。

 

きな粉味のアイスに黒蜜、餅もちりばめられています。

 

 

それにしてもこのアイスの硬いこと、新幹線のすごく硬いアイスは有名ですが、負けていません。新宿までに食べ終わることができるでしょうか。

 

 

「スーパーあずさ22号」は、高尾を通過。最後に見た営業運転の中央東線115系はスカ色でした。

この伝統のある美しい塗り分け塗装は、これで営業車両からは消滅することになります。

 2012年に撮影した写真を載せておきます。

 

 

 

 「スーパーあずさ22号」は雑踏の新宿に到着。アイスは無事に食べ終わりました。

 

                              <おわり>

 

 

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2014年12月5日 奥飛騨旅行 2日目(その1)

2014年12月17日 23時20分23秒 | 旅行

細かい雪が一晩中降り続き、翌朝にはこんな景色になっていました。

 

「草円」の朝食です。朝食は8月とあまり変わりはありません。とても優しいメニューです。

 

 

 

 

 

朴葉みそ。前回はなかなか暖まらなかったので、今回は早めに炭火の上に。しかし、やはり焼けたのはご飯を食べ終わる頃になりました。

これは少し事前に焼いておいてほしいと思います。

 

 

毎朝ついている餅は平日でも提供されます。

 

 

 

日本で数少ない、おいしいと思う湯豆腐。

 

 

 

 

そしてプチおにぎり付です。今回は舞茸の炊きこみ御飯でした。

 

 

 

ところで、今年福地温泉に宿泊して、12月にもう一度宿泊すると、飛騨牛のすき焼肉をもらえるキャンペーンをやっていて、今回いただきました。

普段自分では買わないくらい、とてもいい肉です。

 

 

 

 

「草円」をチェックアウトし、バスで平湯温泉に向かいます。

 

 

 

 福地温泉下のバス停は、「長座」「孫九郎」という福地を代表する宿に挟まれた位置にあります。

 

 

5分ほど遅れてバスが到着。このバスも7割方席が埋まっていました。地元の人も結構乗っていました。観光だけではなく、地元の足としても重要な路線のようです。

 

 

平湯温泉バス停から、特急バス松本行きに乗車します。こちらの乗客は15人ほどでした。

 

このバスは濃飛バスの運行です。車両は三菱ふそうエアロエースの最新型です。

 

安房トンネルを抜けると雪も少なくなり、国道158号を快調に下っていきます。が、結構攻める運転手で、酔いやすい人にはきつかったかもしれません。

 

 

ということもあり、新島々で途中下車し、松本電鉄に乗り換えることにしました。

 

 

 

車両は元京王井の頭線の3000系です。

 

 

 

新村の車庫では元東急の5000系が保存されていました。

現役で残るのは熊本電鉄の一両だけとなった5000系が、東急時代の青ガエル色で保存されています。

 

北新・松本大学前駅で大勢の若い女の子がのってきて、駅に停まるごとに少しづつ降りていき、松本に到着。

 

 

昨日はなかった雪が積もっています。

 

 

                           <その2に続く>

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2014年12月5日 奥飛騨旅行 1日目(その4)

2014年12月15日 22時26分39秒 | 旅行

いったん部屋に戻ってから夕食に向かいます。

囲炉裏のある食事処も、やはり冬が似合います。

まずは前菜。

 市松南京栗、大葉百合根柚子香焼き、石垣零余子、山牛房あちゃら漬け、奥飛騨サーモン蓮根磯辺巻、干柿白銑揚。  

 

とんぷり豆腐。

これが味付けがちょうどよくて非常においしかったです。

 

 

 

囲炉裏にセットされた五平餅と岩魚塩焼き。

ここの岩魚は本当においしいです。

 

 

 

 吸物。

蕎麦団子、吉野鴨白髪葱、朴の葉南京、蕎麦の実、七味の濃醤仕立。

わざわざ濃醤と書いてあるのは、この辺の味付けは基本関西系だからと思います。

 

 

 

これは献立外の品、夏と同じです。

 

 

 

これは別注文の特選飛騨牛6味6色セット。夏に食べておいしかったので今回も注文しました。

 

 

 

ところで、宿の人に聞いてみると、やはりこの辺に来る外国人は多いそうで、高山、白川郷、夏であれば上高地と絡めてくる個人旅行の人が多いそうで、リピーターもいるとのことです。

ということは、来春の北陸新幹線開業は奥飛騨まで影響があるのかもしれません。何せ、新宿~松本の所要時間より東京~富山の所要時間のほうが短くなる魔法がかかるわけですから。

個人的には奥飛騨は静かなままのほうが良いのですが。

 

 

 

献立に戻ります。

造り。信州雪鱒。

調べてみると、鮮度落ちが早いので刺身ではなかなか食べられないようです。

 

 

名物。飛騨牛サーロイン。

夏と同じですが、冷めてもおいしいのが素晴らしいところです。

 

 

 

そして、12月のメニュー、岩魚つみれ鍋。

岩魚のつみれは初めてですが、臭みはありません。つみれというより練り物のようです。

これは素晴らしい料理です。

 

 

酢の物。巻蓮草、独活、鮑茸、牛蒡、白みそポン酢。

口直し的な料理なのでしょうが、ここで出てきても、凝っている割に印象が薄くなってしまいます。

 

 

竈炊きの御飯、味噌汁、香の物。

 

 

 

 

水の物。ここでは凝ったデザートなどは出てきません。

食べきれないので、ラップしてもらい部屋に持ち帰りました。

 

 

部屋に戻り、もう一度温泉に入り、フルーツを食べ、本日は終了。

たまにはこんな贅沢な日があってもよいでしょう。

 

 

 

                           <2日目に続く>

 

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2014年12月5日 奥飛騨旅行 1日目(その3)

2014年12月14日 17時52分48秒 | 旅行

松本バスターミナルから高山行特急バスで平湯温泉に向かいます。

乗客は少なく、全部で6人ほどでした。

 

 

松本盆地では晴れ間も見える天気で、冬枯れの景色の中、国道158号線を西に向かいます。

 

 

しかし、すぐに雪が降りだし、新島々では完全に雪景色に。

 

 

 

小雪の降る中、国道158号は山岳区間に入ります。

 

 

自分で運転して良く通る道ですが、バスで通ると印象が異なります。

車幅が広く、視点も高いため、窓の下を見ると切り立った崖ぎりぎりで結構スリルがあります。

 

 

奈川渡ダムのあたりから積雪量も多く、雪の降り方も激しくなりました。路面の積雪も多くなり、冬タイヤでないと通行は困難です。

 

 

 

途中、積雪と工事による交互通行が数か所あったため、約10分遅れで平湯温泉バスターミナルに到着。

 

 

積雪は30㎝ほどあるでしょうか。

平湯温泉街を散策しようと思っていたのですが、雪が深くターミナルから出ることができません。仕方なく売店とレストランで時間をつぶします。こういう時に時間をつぶせる施設があるのは非常に助かります。

 

 

平湯温泉からは、高山始発の新穂高ロープウェイ行バスに乗ります。こちらはほぼ満席、結構アジア系の外国人が多く乗っていたのが意外でした。15分ほどで福地温泉上バス停に到着。その外国人の一部を含め10人ほどが下車しました。

 

 

 

8月に来て以来ですが、朝市会場もすっかり雪景色です。

 

 

 

雪の積もる道を歩き、本日の宿に到着。8月と同じ「草円」です。

 

 

この宿、雪景色が似合います。来るのは大変ですが。

 

 

 

 8月に宿泊したときは草庵の部屋でしたが、今回は木庵の部屋にしてみました。

草庵は長い廊下を通っていきますが、木庵は食事処の二階にあり、移動距離は短くて済みます。

 

 

部屋は木庵のほうが広く、4人でも十分な広さです。

 

 

川沿いの二階にあるため、窓からの風景はこちらのほうが良いです。

 

 

 

さて、早速温泉に向かいます。

まずは貸切へ。別の建物にあるため、ちょっとですが雪道を歩いていく必要がありますが、スノーシューズが用意されていました。

この日は平日で宿泊客も少なく、時間も早いのでゆっくり入ることができました。

 

 

ここの内湯は比較的低温の温泉ですが、寒い日に最初に入るにはちょうどよい湯加減で、入ると思わず声が出る気持ち良さです。

 

 

そして、内湯で少し温度が低く感じて来たら、露天風呂に向かいます。露天のお湯は源泉が異なり、温度が高めですが、雪の中で入るにはちょうどよい感じです。

 

 

この貸切は広くて湯量も充分で、ちょっとした旅館であれば大浴場でも通用するくらいの、とにかく贅沢な温泉です。

東京からここまで来るには5時間かかります。米沢ならその半分で行けます。でも、5時間かけて入りに来る価値のある温泉です。

 

次に、大浴場に向かいます。

舞台のような半露天で、泉質は最高です。

 

 

風呂上がりに囲炉裏の間でしばしくつろぎます。

 

 

 

 

ここでは時間がゆっくり過ぎていきます。特にやることはなくても退屈はしません。

 

 

                         <その4に続く>

 

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2014年12月5日 奥飛騨旅行 1日目(その2)

2014年12月13日 17時07分14秒 | 旅行

「あずさ7号」大月を出て、笹子トンネルを通過して甲府盆地に入ります。残念ながら霧が出ており眺望は今一つでした。

 

 

甲府ではさすがに多くの人が降り、約6割程度の乗車率となって発車します。

 

韮崎を過ぎると車窓は高原の雰囲気となります。車窓南側は雲が厚く垂れこめていますが、北側は晴れていて、茅ヶ岳がきれいに見えました。空いていれば走行中でも席を移動できるのもバスではできない事です。

 

 

小淵沢で意外にもビジネス客が結構降りました。

 

 

小淵沢を出て八ヶ岳を見ながら進むと信濃路に入ります。

 

 

 

すると、雪がちらつき始めたと思うとあっという間に雪景色になり茅野に到着。

 

 

茅野では長野色の211系が。

 

甲府までの区間では、普通のほとんどが115系でしたが、甲府~松本間では2日間、一度も115系を見ることはありませんでした。

 

茅野を出ると雪はなくなり、諏訪湖沿いの単線区間を進み、塩嶺トンネルを高速で駆け抜け、ソーラーパネル畑になっている旧塩尻駅跡を通過して塩尻駅に到着。

この周辺は桔梗ヶ原と呼ばれ、日本屈指のワイン用ブドウの産地となっています。当然この周辺にはワイナリーも多く、駅のホームにもぶどう棚があったりします。

 

塩尻から10分で松本に到着。風が冷たいです。

 

 

ここからバスで平湯温泉に向かいます。が、その前に昼食をとることにしました。 

 

そば所だけあって、駅の周辺にもたくさんそば屋がありますが、多分最も近い「榑木野」に入りました。上の写真の出口から30秒かからないところにあります。

 

 

 

かけそば。温泉玉子と天かすがついています。

 

 

こちらは鴨せいろ。

 

 

 

この店、信州の全酒蔵の日本酒が180mlで用意されており、興味をそそられましたが、時間がないため自重し、駅から5分ほどのところにあるバスターミナルに向かいます。

 

                            <その3に続く>

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