to go somewhere, to be something

楽しいこと、好きなことをのんびりと書いていきます。
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2013年6月22日 出雲旅行 1日目(その3)

2013年06月30日 20時04分10秒 | 旅行

一旦ホテルに戻り、チェックインして一休みしてから、再び出発します。

今回は朝食付プランなので、夕食を食べに行きます。地方都市で地元の食材と地元の日本酒を飲食するのも楽しみの一つです。

ホテルの前から、「ぐるっと松江レイクライン」バスに乗り、大橋南詰で降ります。

このバス、約15分おきに、市内主要観光地を循環して運行されているのですが、運行経路が複雑で、はじめて松江に来た人にはわかりにくいと思います。

 

ここから大橋川沿いに少し歩きます。

 

 

大橋川は宍道湖と中海を結ぶ川で、汽水湖の宍道湖は同じく汽水湖の中海を経由して海とつながっています。なので、この川沿いは潮の香りがします。水深は浅く、水はきれいで多くの魚影を見ることができます。

悠然としていて落ち着く場所です。

 

 

10分ほど歩くと、目的地に到着しました。「根っこや」です。

 

ここは地元のみならず各地のおいしい物をおいています。

店内はこんな感じ。今回は大橋川の見える掘りごたつの半個室風の部屋だったので、落ち着いてすごすことができました。

 

 

 

まずはイタリアン風のお通しから。

 

 

 

続いて、季節の地元野菜のサラダ。

 

 

 

しじみの酒蒸し。このしじみは身が大きくて柔らかく、いままでのしじみの概念を覆す逸品です。

今回、さんざん飲み食いしても翌朝快調だったのは、しじみパワーなのでしょうか。

 

 

 

島根牛のローストビーフ。わさびではなくゆず胡椒なのが珍しいですが、肉も柔らかく、脂も適度で美味しいです。

 

 

 

これは石川産白げんげのから揚げ。

からっと揚がっていて、昨年11月に本場、富山で食べたものよりもはるかに美味しかったです。

 

 

 

刺身4種盛り。増し料金でのどくろが追加できるので迷わず注文。

4種はマグロ、スズキ、サワラ、マトウダイ(多分)。いくらと白バイ貝は4種に入っていないようです。

どれも脂がのっていて絶品です。久々に美味しい刺身を食べた気がします。

 

 

 

そして、のどくろの塩焼き。これも絶品。皿に残った汁も非常に美味しく、もったいないと思っていたら、

 

 

最後にあら汁にしてくれました。

 

 

 

さばの塩辛。

さばは珍しいですが、食感は潮が効いていて、しいて言えばかつおの酒盗に近い感じです。日本酒の肴にはこれだけで充分です。

 

 

 

ところでお酒ですが、最初は生ビール、ここはサントリープレミアムモルツの調達人店で生ビールも美味しいのです。

続いて日本酒、この店は島根の地酒「王祿」を扱う唯一の飲食店ということで、当然「王祿」が充実しています。

「王祿」は2種類飲みましたが、面白いのは「超辛純米」で、飲んだ感じは甘味も酸味もしっかりしていて、これが辛口?という感じでした。

しかし、別の種類「八〇」を飲んでわかりました。基準が甘味も酸味も非常にしっかりしているので、それに比べれば辛口、という意味で、おそらく一般的なただ単に辛いだけの辛口とは一線を画しているのです。

と言うか、これが本来の日本酒の姿なのかも知れません。

このほか、飲んだ日本酒は、「扶桑鶴」「國暉」「月山」。どれもしっかりした味わいで、島根の日本酒のレベルの高さを感じました。

 

ちなみに、グラス(約1合)単位があるので、いろいろな種類の飲み比べには便利です。欲を言えば、もう少し島根の日本酒の種類を増やしてほしいところ。

 

 

そして、料理もそろそろしめの時間です。

おでん。松江はおでんの街、ということでたのんでみました。

 

 

 

そして、十六島海苔のおにぎり。知らなかったのですが、十六島海苔は有名らしいです。いわゆる浅草のりに比べて、岩海苔をそのまま乾燥させた感じです。

 

 

 

最後はしじみの味噌汁。

 

 

 

 これだけ飲み食いして一人当たり4000円しないのは、驚くべきコストパフォーマンスで、大満足です。

 

 

 

さて、店を出ると丁度日没の時間です。しかし、残念ながら曇っていて夕日は見ることができませんでした。

一番日の長い時期で、しかも経度が西のため、8時近くにもかかわらずまだ明るいです。

 

 

 

 

 夜の松江の町もきれいで、気候も丁度良く、ホテルまで気持ちよく歩いて帰りました。

 

 

 

 

 

 

 

                                     <2日目に続く>

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2013年6月22日 出雲旅行 1日目(その2)

2013年06月29日 23時18分46秒 | 旅行

松江城を出て、お城の北方向に向かいます。

 

 

 

このあたりは塩見縄手といい、古い武家屋敷が残る地域です。

 

 

 

 

お堀には遊覧船と紫陽花。松江はどこに行ってもきれいに整備されていて、歩いていて非常に気持ちの良い町です。

 

 

 

 

そろそろお昼時、武家屋敷の中にある「八雲庵」で昼食をとることにしました。

 

 

 

店内は混雑していましたが、待ち時間なしで席につくことができました。店を出るときには結構待つ客が並んでいたので、良いタイミングでした。

 

まずはあご野焼き。山陰地方の名物で、飛び魚等の魚のすり身で造ったちくわ状のかまぼこです。我々の知っているかまぼこよりも密度が高く、魚の味がしっかりするので、わさび醤油で食べると刺身のようです。

 

 

 

 

舞茸のてんぷら。

脂っこいものは苦手で、てんぷらはおいしい物を少しだけ食べれば満足なのですが、ここのてんぷらは美味しいです。

ところで、ここのてんぷらの衣は黄色いのですが、何か入っているのでしょうか。

 

 

 

 

 

さて、出雲そばです。これは割り子そば。小さめの丸い漆器(割り子)にそばと具が盛られています。これは4段ですが、だいたい3~5段の間から選ぶことができます。

割り子のなかはこのような感じ。右上は薬味で、わさびではなくもみじおろしです(かなり辛い)。

出雲そばは皮ごと挽くので色が黒く、風味が高いのが特徴です。ここのそばは太めです。

本当は上の段からそばつゆ(かなり濃い目)を少しずつ掛け、あまったら下の段に掛け、そばつゆを補充しながら食べていきます。

 

 

 

こちらも出雲名物、釜揚げそば。そばにそば湯とそばつゆと薬味をかけたものです。

寒いときには良いかもしれません。

 

 

 

 

 

4段の割り子そば+てんぷら+ビールでかなり満腹となりました。

店を出てさらに進むと、小泉八雲の銅像があります。

小泉八雲旧居、小泉八雲記念館は道の反対側にあります。

 

 

 

 

出雲のおみやげ物といえば、なんと言っても勾玉由来の石で、いたるところに石関係の店があります。

他にも伝統工芸品がいくつかありますが、今回は「広瀬絣藍染工房」に立ち寄りました。

看板犬のレオ君。奥では藍染の体験もできるようです。

 

 

 

 

ここで、以前からほしかった、藍染のストールを購入しました。

 

 

 

 

さて、松江堀川ふれあい広場から再び遊覧船に乗り込みます。

 

 

 

すっかり天気は回復しました。この分だと宍道湖に沈む夕日を見ることができるかもしれません。

 

 

 

遊覧船は松江城の西側を通り、カラコロ広場に向かいますが、途中最大の難所、うべや橋の下をくぐります。

 

 

 

橋の下というよりは暗渠で、両脇もぎりぎり、屋根も最も下げて通過します。

 

 

 

 

うべや橋を抜けると左折して京橋川へ。

 

 

カラコロ広場乗船場に戻ってきました。

朝よりも大分暑く、人も増えてきました。

 

 

 

カラコロ広場乗船場の、京橋川の対岸に、カラコロ工房があります。旧日本銀行の建物を再利用して体験工房やセレクトショップ等が入る施設となっていますが、地下には銀行で使用していた大金庫が残されており、見学することができます。

 

 

 

 

ところで、出雲はぜんざい発祥の地だそうで、出雲大社前にはぜんざいの店がいくつかありますが、そのなかの一つに出雲ぜんざい学会という店があります。その弐号店がカラコロ広場そばにあるので、立ち寄りました。翌日、出雲大社前の壱号店は長蛇の列だったので、ここで入って正解でした。

 

 

 

ここの出雲ぜんざいは、甘味は強いですがさっぱりしていて、重さはありません。

 

 

 

さて、ここで市内観光は終了、宍道湖沿いを散策しながら一旦ホテルに戻ります。

 

 

 

 

 

                                  <その3に続く>

 

 

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2013年6月22日 出雲旅行 1日目(その1)

2013年06月27日 00時24分39秒 | 旅行

約60年ぶりの「平成の大遷宮」が5月に斎行された、出雲大社方面へ旅行に行ってきました。

出発は羽田空港から。

いま出雲は大遷宮、縁結び、パワースポット等のブームが重なっているためか、普通は梅雨時の旅行閑散期のはずですが、飛行機は満席でした。

 

 

 

わずか1時間20分程度で出雲空港に到着します。昔は鉄道で1日がかり、もしくは夜行で来るしかなかったですが、便利になったものです。

 

 

 

まずは空港連絡バスで松江市内へ。本日宿泊する松江しんじ湖温泉「一畑ホテル」で荷物を預け、松江市内観光に向かいます。

 

 

 

街中を歩いていると、早速猫を発見。

体の汚れ具合から見ると、オスでしょうか。

 

 

 

さて、松江に到着して最初に行ったところは、酒屋です。

島根は日本酒の美味しいところで、しかも東京近郊では取り扱っている店が非常に少ないため、今回日本酒を購入することを楽しみにしておりました。

島根の日本酒は、しっかりとした味わい、甘味も酸味もしっかり感じられるのが特徴です。

島根には酒蔵が34あるとのことで、酒屋の品揃えも豊富で迷いましたが、以前に飲んで非常に気に入った「十字旭日」と、今回はじめての「天穏」を購入しました。

 

 

 

 

 

日本酒を購入した後、京橋川沿いの「カラコロ広場」へ。京橋川と大橋川に挟まれたエリアは、歴史を感じさせる建物が立ち並ぶエリアです。

そんな建物のひとつ、「国暉酒造」。今回は時間の都合で立ち寄りませんでしたが。

 

 

 

 

「カラコロ広場」から、「堀川めぐり遊覧船」にのりこみます。松江城築城時に造られた外堀を、定員10人ほどの船でのんびりと巡ります。松江城の周りを1周約50分で廻り、途中3ヶ所の乗船場があります。

低い橋をいくつもくぐるため屋根が下がるようになっていて、その場合乗客は寝そべるような体勢を捕とることになります。

 

 

かなり蒸し暑い日でしたが、堀の上は涼しい風が吹いており、屋根も付いているためとても快適です。

 

 

 

 

堀沿いにはいろいろな花が植えられています。丁度アジサイが見ごろでした。この花は、船頭さんたちが自ら植え、手入れをしているそうです。この堀の掃除も船頭さんたちが行っているそうです。

 

 

 

堀端の護岸でくつろぐ猫を発見。

 

 

 

 

 

米子川から北田川に入ると、松江城が見えてきました。

 

 

 

松江城を観光するため、大手前発着場で下船します。

一回チケットを購入すれば、1日何回でも乗り降り自由です。

 

 

 

船を下りて白の入り口に向かうと、堀尾吉晴公の像がありました。なんと先週完成したばかりとのことで、おそらく吉晴公の命日である6月17日にあわせてのことなのでしょう。

堀尾吉晴は戦国大名としては地味な感じで、しかも松江ではわずか3代で改易されているにもかかわらず、こうして今も松江の人たちに慕われているのは、それだけ名君だったということなのでしょう。

 

 

 

 

さて、松江城の石垣は角部分を除いて自然石を積み上げた野面積で、熊本城とは違った美しさがあります。

 

 

 

 

 

 本丸への入り口にある興雲閣。残念ながら休館中で中には入れませんでした。 

 

 

 

さて、いよいよ天守へ。江戸時代初期に建てられた、現存12天守のひとつです。

 黒壁の、安定感の有る精悍な構えで、なかなか整った姿です。

 

 

 

 

 

五層の天守の内部は現存天守であるため、急な階段を登らなくてはならず、結構大変ですが、周囲に高い建物がなく、最上部からの眺望はすばらしいものがあります。

そして、この日は地上はかなり蒸し暑かったのですが、ここは宍道湖からの涼しい風が通り抜け、非常に快適です。

 

 

 

 

松江城にも、若武者隊という武将隊がいます。暑い中、鎧兜で観光客と撮影をしていましたが、天守から降りてくると、丁度観光客が途切れたところで、なぜか自分たちの撮影会を行っていました。

この後、城から下る道で、再び出会ったのですが、出雲そばについて説明してくれました。非常に気さくで、地元を愛する武将隊です。

 

 

 

 

                                       <その2に続く>

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