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2013年6月22日 出雲旅行 2日目

2013年07月06日 21時31分08秒 | 旅行

出雲旅行2日目。一畑ホテルの朝食はバイキングです。

一畑ホテルは、地方中核都市にはよくある、温泉旅館兼シティーホテル兼ビジネスホテル兼宴会場兼結婚式場の総合型ホテルで、この地方の交通を担う一畑グループの旗艦ホテルです。

 

今回泊まったのは本館8階のツインルーム、部屋は広く、しかもリニューアルしたばかりのようで、きれいで快適でした。

この部屋はベッドがシモンズ製で、固くなく、沈み込むわけでもなく、体を軽く支える感じで非常に快適でよく眠れました。

さらに、このホテル、建物は古い感じですが良く手入れがされています。そして、ケチったところがないのも特徴で、タオルは大浴場で使い放題、湯量も豊富、アメニティも充実しています。

最近はあからさまにコスト低減が見えるホテルも多く、残念に思うことも多いのですが、このホテルはそんな姿勢は見えず、非常に快適です。

 

ただ、このホテルの難を上げれば、客の動線が非常に悪いこと。建物自体は古く、しかも本館と東館の2棟あるためいろいろと制約があるのは仕方ないのかも知れませんが。

たとえば、今回は本館の8階の部屋でしたが、大浴場へ行くには一旦エレベーターで2回に下り、宴会場の中の廊下を東館まで移動し、エレベーターで6回に上ることになります。

しかも東館2階のエレベーターは大宴会場の入り口にあり、タイミングが悪いと正装した人たちの前で、作務衣でエレベーターを待つことになります。

また、朝食開場への行き来はチェックアウトの人で混雑するフロントを横切らなければならず、朝食バイキングのテーブルの配置も無理やり詰め込んだ感じがあります。しかもご飯のおかずの隣にいきなりケーキがおいてあったり。

もう少し工夫が必要と思います。

 

 

 

ホテルをチェックアウトし、ホテルすぐ近くの一畑電鉄の松江しんじ湖温泉駅へ。ここから出雲大社に向かいます。

 

乗車するのは、急行「出雲大社号」。土曜休日に松江しんじ湖温泉~出雲大社前駅を1往復しています。

使用される車両は5000系、2+1列のクロスシートを備えた車両です(2列側は回転クロスシート、1列側は転換クロスシート)。

この5000系、車体は京王5000系、台車は営団3000系、シートは小田急3100系のものを使用しているとのことで、なかなか快適な車両です。欲を言えば、もう少し車内がきれいだと良いのですが。シートが汚れたままだったり、ガラスに脂がべっとり付いていたりするのは気持ちの良いものではありません。

 

 

 

さて、この一畑電鉄、地方のローカル私鉄らしくのんびりごとごと走る、のかと思いましたが、「出雲大社号」は37.3kmを45分で走破、平均速度は約50km/hとなかなかの俊足です。

 

 

松江しんじ湖温泉駅を出ると、しばらくは宍道湖畔を走ります。

 

 

 

途中、一畑口駅で進行方向が変ります。

 

 

 

宍道湖畔から離れ、出雲平野の中を進むと、次第に民家の屋根が赤い石州瓦が多くなると出雲大社前駅に到着。カフェも併設されたなかなかおしゃれな駅です。

 

 

 

この駅にはデハニ50形が保存されています。

 

 

 

 

この駅は出雲大社の参道に面しており、アクセスは非常に良いです。

 

 

 

 

 

 

さて、店をのぞきながら、参道を出雲大社に向かいます。

予想はしていましたが、予想以上の混雑です。

 

 

ここ出雲大社にも石関係の店は多いですが、そんな店のひとつの前にあった、勾玉を持ったウサギ。

 

 

 

そして、「旅館 竹野屋」。説明する必要もないかもしれませんが、竹内まりやさんの実家です。

 

 

 

 

さて、二の鳥居をすぎると、いよいよ本格的な境内に入ります。

 

 

普通、このような神社神宮は鬱蒼とした杉のご神域にあることが多いですが、ここは松並木、しかもなかなか開放的な雰囲気です。

 

 

 

 

四の鳥居をくぐると、正面に拝殿があります。すごい行列です。

 

 

通常はここで参拝するわけですが、今回は「平成の大遷宮」後ということで、「御門内特別拝礼」が実施されており八足門の中に入ることができます。こちらもすごい行列ですが、次に入ることができる機会があるかはわからないので、迷わずこちらに並びます。

 

 

 

 

中は撮影禁止でしたが、本殿を間近で見ることができ、その大きさを感じることができます。

今の本殿は昔よりは大分小さくなったようですが、それでも伊勢神宮よりもはるかに大きいそうで、天つ神よりも、国を譲った国つ神の神殿のほうが大きいところが不思議なところです。

 

ちなみに、本殿は南が正面ですが、中の大国主命は西を向いているそうで、これも普通の神殿とは変わった点です。出雲大社の真西は韓国の釜山あたりになりますが・・・。

 

 

出雲大社に参拝した後、すぐ隣にある「島根県古代出雲歴史博物館」に向かいます。

 

ここは大混雑の出雲大社に比べて人も多くなく、空調も完備なので一休みするにはちょうど良い場所です。

しかし、ここには見ごたえの有る展示品がたくさんあります。

 

まずは、「宇豆柱」。2000年に出雲大社境内で発掘された巨大な杉の木を3本束ねた柱です。

昔の出雲大社は長い階段を持つ巨大な建物、というのは伝説と思われていたのが、この発見により史実であることがわかったという、「日本のトロイの木馬」とでも言うべき展示品です。

 

そして、もうひとつ、どうしても見たかったのが、荒神谷遺跡で発掘された、大量の銅剣です。

そのほか、加茂岩倉遺跡で発掘された銅矛、銅鐸なども見ごたえがあります。

 

古代出雲に、他とは一線を画した、独特な先進文化があったことは間違いないところで、それが出雲大社成立の歴史に大きくかかわっているのでしょう。

 

 

 さて、ここまでずっと歩き通しだったので、博物館併設の「maru cafe」で休憩します。

ここのカプチーノは、このようなラテアート付です。

 

 

 

 

 

 そろそろお昼ですが、出雲大社周辺の飲食店はどこも長蛇の列でなので、出雲市駅に向かうことにしました。

一畑電鉄 出雲大社駅に戻ると、丁度電鉄出雲市駅行きの特急に間に合いました。

この特急は朝の「急行 出雲大社号」が折り返すまでの間合い運用で、同じ車両です。

 

 

 

出雲市駅に到着。出雲大社への玄関口らしく、駅にはみやげ物店等があり、品揃えも豊富です。

 

 

 

 

昼食は、今日も出雲そば、駅から徒歩15分程度のところにある、「羽根屋」に向かいます。

 

 

駅前や途中にあるアーケード街は閑散としていましたが、ここは待っている人がいるくらい、しかも次から次へと人がやってきます。

 

この辺も昔は間口で税金がきまっていたとのことで、表構えは小さな店ですが、中に入ると奥が深く、店を通り抜けた奥にさらに蔵を改造した座敷があります。

 

ここでは3色割り子そばを注文しました。

 

 

ここのそばは非常に美味しいです。次から次へと人がやってくるのも当然です。

あと、ここのしじみの味噌汁が非常に美味しかったです。やはり、蕎麦屋なのでだしが決め手のように感じました。

 

 

出雲そばを堪能した後、アーケード街にある「旭日酒造」によりました。

昨日松江で購入した「十字旭日」の蔵元で、一回来てみたかったところです。

応対していただいた方が親切で、何種類も試飲させていただきました。ここでも、夏向きのさっぱりしたお酒、と紹介されたものが結構味がしっかりしていて、当然この蔵の他の日本酒に比べればさっぱりしているのですが、やはり島根は日本酒の基準が違うことを感じました。もっとも、これが本来の日本酒のあるべき姿なのかもしれません。

ここで購入したのは生酛 改良雄町70 純米原酒。濃厚なワインのような味わいが気に入りました。

左は昨日、松江のスーパーで夜飲み用に購入した、松江の地酒「豊の秋」です。

 

結局、旭日酒造ではこの1本しか買いませんでしたが、夏向きと紹介されたのも買えばよかったと少し後悔。

なかなか首都圏ではおいてある店自体が少なく、おいてあっても種類が少ないので。

 

 

 

さて、まだ空港行きのバスまで時間があるので、駅でみやげ物を物色します。

 

今回購入したみやげ物です。

左は出雲空港で購入したチーズ入りあご野焼き。

中央はホテルの売店で購入した真空パックのしじみ。

右は出雲市駅のみやげ物店で購入した粉末あごだし。

 

 

 

左は、松江の有名和菓子、桂月堂の薄小倉。

右は出雲大社参道で購入した俵まんじゅう。

 

 

 

 

 

出雲の印象は、食材も美味しく味付けも上品で丁度良く日本酒も美味しい良い場所です。

また、結構本物志向で、中途半端なものやコストを下げたものよりもきちんとしたものが多いと感じました。

人も親切で、気品がありながら鼻につくところはまったく感じないところが心地よく感じました。

ただ、アピールは下手なようで、たとえば堀川遊覧船の船頭さんが松江城を評して「姫路城にはかないませんが・・・」といったり。最近の売り出し方は「47番目に有名な県」ですし。

ただ、アピールが下手、というより、出雲の魅力的な部分が地元の人にとっては当たり前のことで、アピールするに値しないと思っているのかもしれません。

 

 

航空機でくれば非常に近くなった出雲、また日本酒を買いに来たいと思います。

 

 

 

                                       <終わり>

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 朝のバイキングは特に可もなく不可もなく。

 

 

 

 

 

 

 

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