to go somewhere, to be something

楽しいこと、好きなことをのんびりと書いていきます。
尚、当ブログにある文章、画像の無断転載はご遠慮いただいております。

2015年4月11日 京都旅行 2日目(その6 伏見編-4)

2015年04月26日 23時06分11秒 | 旅行

濠川沿いに伏見を歩きます。

 

 

京橋にやってきました。このあたりが昔の伏見の中心です。鳥羽伏見の戦い激戦地跡の碑がたっています。

 

 京橋から北に行くと、日本電気鉄道事業発祥の地のがあります。

日本初の路面電車で、営業用としては初めての電車は、ここと京都の間で開業しました。琵琶湖疎水で発電した電気を消費するために開設されたということです。電力消費用の多くない明治のころには電力会社が鉄道を経営する(またはその逆)の例は多かったようです。

 

 

 

 ここから北に向かい、もう一軒酒蔵に立ち寄ります。藤岡酒造です。

 

 

ここは、一時廃業していた酒蔵を再生した今はまだ小さい酒蔵です。現在の銘柄は「蒼空」といいます。

 

店内には売店のほか、6席だけのカウンターがあり、日本酒を飲むことができます。入った時は空いていましたが、次々と客がやってきてすぐに満席になりました。

 

水はここの仕込み水とのことです。自らは主張しない、限りなく透明に近い水です。

そして、日本酒は純米酒を飲んでみました。初めての日本酒は純米酒を飲むことにしています。

 

水が透明な分、日本酒の味がしっかりしています。特定の味覚が突出していることもなく、高いレベルでバランスが取れている感じです。

 

メニューは日本酒だけではありません。酒粕アイスクリームです。

これが非常においしかったです。どうやって作るのでしょうか。

 

売店で、山田穂の純米吟醸を購入しました。

 

唯一残念なのは、コストパフォーマンスが良くないことで、これは500mlですが、純米酒の一升瓶が余裕で変えるほどの値段がします。普段飲みには向いていません。

特別な日に飲むおしゃれな一本という感じです。

 

 

 

これで伏見観光は終わり、桃山御陵前駅から近鉄で京都駅に戻ります。

 

反対側ホームに京都市交通局10系がやってきました。

 

アルミ製車体、傾斜した前面、片側に寄せられた窓のない非常扉(初期車両)、電機子チョッパ制御など、営団6000系の生き写しのような車両です。

京都行の普通列車がやってきました。

 

 この普通列車、4両編成で、かなり混んでいました。

 

20分弱で近鉄京都駅に到着。

帰りの新幹線まで少し時間があるので、駅ビル最上階の大空広場に行ってみました。

ガラス張りなので多少視界は悪いですが、なかなかの景色です。

東寺の五重塔。

 

 

近鉄京都駅とJR京都駅。こちらではまだ103系が現役です。

 

 

あとは伊勢丹の都路里の喫茶店に行こうと思ったのですが、劇混みだったので断念。

おみやげを購入し、

 

 

新幹線で帰路につきました。

 

 

久々の京都ですが、思ったよりもはるかにおもしろかったです。

また、近いうちに来たいと思います。

 

                               <終わり>

 

 

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2015年4月11日 京都旅行 2日目(その5 伏見編-3)

2015年04月25日 22時38分53秒 | 旅行

次は十石舟で濠川を巡ります。

十石舟は水運が盛んだったころに使用されていた船を再現したもので、今は観光船として使用されています。

20人乗りですが満員でした。若い女性が多いのはイケメン大河の影響でしょうか。

伏見が舞台となった大河ドラマといえば、最近では「新撰組!」「龍馬伝」「八重の桜(前半)」等でしょうが、なるほどイケメンぞろいです。

 

 

 

先ほどの月桂冠大倉記念館そばの乗船場から出港します。

いつの間にか雲が多くなり、風も強くなり肌寒くなってきました。京都駅のコインロッカーにセーターを置いてきたことを後悔します。

 

 

桜の花びらが浮かぶ川面を穏やかな波を立てて進みます。

 

 

京都方面からの流れと合流部分です。

 

ここを越えると南に向きを変え、元伏見港のあった場所へ向かいます。

 

 

そして、宇治川との合流地点にある三栖閘門に到着。いったんここで下船し、約25分程度の散策時間となります。

 

 

ここには三栖閘門資料館があり、歴史を知ることができます。

昔は伏見港から直接宇治川に出ることができ、大阪と結んでいましたが、護岸工事により直接通航できなくなったため三栖閘門が設置されたということです。

 

 

この閘門の向こう側は宇治川です。

この閘門はパナマ運河の設計図を取り寄せて作られたため、規模が違うだけでパナマウンガーと同じ構造になっているとのことです。

 

いまでは上流に天ヶ瀬ダムができる等治水工事が進んだことで、宇治川の水位がさらに下がり、船の通行はできませんし、閘門が開くこともありません。

 

 

いまではのどかな風景が広がります。

 

 

閘門の桜は満開を少し過ぎた感じでした。風が強い分遅いのかもしれません。

 

 

三栖閘門から再び十石舟に乗って戻ります。行に乗ってきた船ではなく、20分後に出発した舟で、乗ってきた観光客と入れ替わりで戻ることになります。

 

ちょうど、三十石舟がやってきました。相手が通過するまで広い場所で待機します。

 

 

同じ航路を乗船場に戻ります。

 

 

単なる観光船ではなく、伏見の歴史を学べるという点で、とても良い体験ができました。

 

 

再び地上から伏見の町を歩きます。

 

 

                      <その6に続く>

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2015年4月11日 京都旅行 2日目(その4 伏見編-2)

2015年04月24日 20時19分30秒 | 旅行

ところで、日本酒のCMは、昔から印象的な曲やフレーズが多いと思います。

伏見の酒蔵でいうと、「日本の酒 月桂冠」とか「よろこびの酒 松竹梅」。灘だと「酒は大関 心意気」、「やっぱり俺は菊正宗」、「山は富士、酒は白雪」とか。

地酒系でも結構あります。「清酒力士はうまい酒」、「千福一杯いかがです」、「会津の良さは酒の良さ 花春」等。

 

そんな日本酒CMの中で、おそらく最も有名と思われるCMを提供していた酒蔵に向かいます。

 

 「カッパッパ ルンパッパ」の黄桜の直営施設、キザクラカッパカントリーです。売店、食堂、そして記念館で構成される施設です。

黄桜といえばカッパ、ですが、これを書いている時点でこのカッパの作者の小島功さんが亡くなったとのニュースが入ってきました。

今ではあのCMは放送できないでしょうが、印象的な曲とカッパのアニメーションは名作CMだったと思います。

 

 

 さて、ちょうどお昼時なので、ここで昼食をとることにします。

レストランは黄桜酒場という名前ですが、団体客も入れるような観光地によくある大食堂といった感じです。

一つ違うのは、日本酒メニューが豊富で安いこと。これはうれしいところです。

種類が多すぎて良くわからないので、飲み比べセットにしました。

 

湯のみにもカッパがいます。

 

 

これは華御膳。これといった特徴はないですが、結構おいしいです。

 

 

 こちらは竜馬御膳。

 

 大きいのでざわついた感じはありますが、なかなか良いレストランでした。

 

 

 

次に記念館へ。ここはカッパに関する展示があるほか、昔の黄桜のCMを流しています。

これがなかなか面白く、つい見入ってしまいます。この時は見ることができませんでしたが、江川卓氏と故小林繁氏が共演したCMも放送されているのでしょうか。

 

ところで、キザクラカッパカントリーの中庭では、黄色い桜が見ごろを迎えていました。

 

 

 

普通の桜との色の違いがわかるでしょうか。

 

 

 

 

 

これはうこん桜といって、黄桜の名前の由来になっているとのことです。

 

 

 

 

                      <その5に続く>

 

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2015年4月11日 京都旅行 2日目(その3 伏見編-1)

2015年04月23日 20時50分56秒 | 旅行

鳥羽街道駅から京阪電車で伏見に向かいます。

 

京阪というと、関西私鉄の中でも唯一、プロ野球球団を持ったことがなく、地味で雅な印象ですが、5扉車とかハイバックロングシートとかなかなか変わったものを世に送り出しています。

そして意外に古い車両を大事に使うのも特徴で、この1000系も古いものは、車体は1967年製です。

それにしても、この新塗装、今一つ似合わないと思うのは私だけでしょうか。昔のグリーン濃淡のツートーンのほうが良かったと思うのですが。

 

途中、丹波橋で特急に乗り換えます。3扉の二代目3000系でした。

乗った瞬間、室内のグレードの高さに驚かされます。ラッシュ時を考慮した2+1配置の転換クロスシートは背もたれがぶ厚く、見た目の印象だけでも坐り心地がよさそうです。

このような車両は残念ながら関東では見かけることはありません。

 

その特急に3分間だけ乗車して、中書島で下車します。

 

 

伏見は、秀吉が伏見城を築城したときに城下町として整備され、宇治川の流路を変更し、濠川との合流地点に伏見港を築く等交通を集中させたことにより物流の拠点として重要な場所になりました。

日本の運命を決める大きな二つの戦、関ケ原の戦いと戊辰戦争の両方とも伏見で火ぶたが切られたのも、重要な拠点だったことを証明していると思います。

明治になって琵琶湖疎水と接続されるとますます栄えますが、やがて鉄道網の発展によりその役目を終えることになります。

 

伏見の水運の主役だった濠川を、水運衰退の原因になった鉄道:京阪電車が越えていきます。

 

まあ、そういうことは歴史好きの人に任せておいて、伏見といえばなんといっても日本酒の名産地です。

ということで、まずは月桂冠の大倉記念館に向かいます。

 

月桂冠、言わずと知れた大手酒造メーカーで、出荷量は現在全国第二位です。

ここの記念館は有料ですが、入場するとおみやげがもらえます。入場料300円で純米酒一合瓶がもらえ、さらに試飲もできるので非常にお得です。

中はこんな感じです。奥は展示室になっており、昔の道具やポスターなどが展示されています。

 

 

中には仕込み水の井戸があり、飲むことができます。癖のない素直な水という感じです。

伏見はもともと伏水が転じたといわれ、酒造に適した湧き水が豊富だったことと、長距離輸送のできない時代に京都、大阪の大消費地に近かったことで酒造が発展しました。

 

ちなみに、重要なことですが、伏見の日本酒は地酒ではありません

 

昔は灘、伏見の酒のステータスは非常に高く、それに対する地方の(あか抜けない)酒の意味で地酒と呼ばれたもので、もともとは若干見下した意味合いがありました。

しかし、戦後、灘、伏見の大手酒造は工業製品として安い日本酒の大量生産に向かったため、結果として日本酒はまずい、悪酔いする等の評判を招き、日本酒不人気の原因の一つを作ってしまうことになります。

そんな中、地方の、昔ながらの酒造を守ってきた酒蔵が注目されるようになります。いわゆる地酒ブームです。

というわけで、現在では灘、伏見と地酒の立場が逆転してしまったのです。もちろん、灘、伏見の大手もよい日本酒は作っているのですが。

 

 

一通り見学した後、試飲ができます。

まずは、大阪万博当時の日本酒を復刻したという日本酒。甘くてざらざらした感じがあり、もっさりした感じです。

続いて、大倉記念館限定の玉の泉というお酒。こちらはシャープな辛口で、今風の日本酒です。

最後はプラムワイン。紀州の梅を仕込んだワインで主に海外に出荷しているとのことです。梅酒との違いが良くわかりませんでした。

 

最後に売店に寄り、奈良漬を購入しました。

右はおみやげの純米酒です。プラスチック瓶でおちょこもついているので、持ち歩きやすいようになっています。

 

 

 

 月桂冠大倉記念館、なかなか面白かったです。

板塀の酒蔵と高層マンションが混在する伏見の町を散策することにします。

 

 

                           <その4に続く>

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2015年4月11日 京都旅行 2日目(その2 東福寺)

2015年04月22日 20時54分50秒 | 旅行

智積院から徒歩で東福寺に向かいます。

JR線を越え、道幅が広く交通量は多いけどちょっとさびれた感じの商店街を通り抜け、脇道に入ると、塔頭の立ち並ぶ雰囲気のある道を通ります。

 

白いしだれ桜でしょうか。非公開の塔頭の塀越しに咲いています。

 

 

そして、臥雲橋を通ります。

緑の雲の上に通天橋が浮かんでいるようです。

下は結構深い渓谷です。

 

日下門から境内に入ります。

 

五本筋が格を示す塀沿いの道も雰囲気があります。

 

 

このルートの場合、境内の背後から回り込む形になるため、横から入ることになります。

日下門を入ると正面にそびえるのが本堂。これもかなりの巨大建築です。

 

本堂の向こうに見えるのが三門です。これも巨大です。

 

 

 さて、東福寺最大の見どころ、通天橋に向かいます。

 

 先ほど通った臥雲橋です。こちらから見ると遠く見えます。

 

ここもそれほど混雑はしていませんが、外国人が多いです。やはり紅葉の名所として有名なため、この時期に来る人は少ないのかもしれません。

 

 

しかし、新緑の時期もなかなかです。紅葉も素晴らしいのでしょうが、この時期も負けていません。

 

 

 

 

通天橋を渡り、開山堂へ。ここの庭園が見事です。

 

近くで見るのと、遠くで見るのでは全く別の表情を見せます。

 

荒々しい印象の中央部に比べ、端部の苔のじゅうたんが鮮やかで対比的です。

 

 

予備知識もあまりなく東福寺に来ましたが、ここは素晴らしいです。緊張感のある空気が感じられます。

 

 

 

 

もう一つ、方丈庭園が有名ですが、入り口でいつまでも外国人の団体がわさわさしていたので、今回は見送りました。また来ればよいのです。

 

日下門から出て坂を降りると、ちょうど花びらが散っている桜がありました。一番美しい時を迎えています。

そういえば、東福寺境内の桜は修行の妨げになるということで昔すべて伐採してしまったそうです。

 

                        <その3に続く>

 

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