仁淀川日記
土佐を流れる清流・仁淀川や、高知の自然、身の回りのできごと、日常の風景を写真で紹介




京都の花街と聞けば皆さんはどんなイメージをお持ちでしょうか。
また、「一見さんお断り」という言葉はどう思いますか。
因みに、京都には祇園甲部、先斗町、上七軒、宮川町、祇園東と
五つの花街があります。

私の知人である相原恭子さんが「京都花街・もてなしの技術」という
本を出版しました。



彼女(相原恭子)は六年以上前から京都の芸舞妓さんの取材を続け、
花街に多くの友人知人ができ、様々な本を書いています。
最初に写真を豊富に使った英語の著書「Geisha - A living tradition」が
ロンドンのカールトンブックスから刊行されました。
これがさらに、フランス語、ハンガリー語に翻訳され、英語版と共に世界
各国で刊行されています。
また、「京都・舞妓と芸妓の奥座敷」(文春新書)などがあります。

今回の「もてなしの技術」は、大事なお客さんをお茶屋で接待する
という、ある意味ビジネス書なのですが、通常は経験できない花街
の世界を実際に足を運んで取材して表現されています。

一見さんお断りということについても、敷居が高いということではなく、
お店がお客様に対していかに気持ちよく遊んでいただくかを重視したため
と述べています。

また、単に店と客ではなく、自分の家においでてくれる大事な人をもて
なす気持ちと同じだそうです。
商売ですから儲けなければなりませんが、昔からのつきあい、信頼関係、
人の和を大事にする心をいまだに持ち続け、守っている京都の魅力が
よくわかります。

通常ではまず、お茶屋さんに上がってお座敷遊びをすることはないで
しょう。
でもこの本を読むと、機会があれば行ってみたいと思いますよ。

発行・小学館、定価・¥1,470(税込み)


コメント ( 15 ) | Trackback ( )