江戸前ネギ巻き寿司

オタク一匹の日常を綴る。
※各種作品のネタバレを含みます。
※最近は多肉植物・サボテンの観察日記的な要素も。

冬目景作品の思い出。

2014年02月20日 22時39分06秒 | 漫画レビュー
 ども、今日も空振りだった江戸です。ただ、少なくとも『マガジン』は入荷していたっぽいので、『SQ.19』が遅れているのかどうかはよく分からぬ……。やはり地元では21日が発売日なのだろうか……。しかし、それより前に入荷している事もあるから店にいかない訳にはいかないんだよなぁ……。まあ、運動不足の解消だと思えば無駄ではないが。


 さて、今日も雑誌の感想ネタが無いので、昔の作品について語ってみましょうか。今回は冬目景作品についてです。


●ZERO(冬目 景)

     
 作者の初連載作品ですね。問題児扱いされていた子が他の生徒から利用された結果、犯罪の濡れ衣を着せられて学校を追われてしまい、そんな彼女が学校へ復讐する……という話。

 現代を舞台にしているようでいて、なにげに学校にはお掃除ロボットや警備ロボットなどがいるので近未来的な世界観なのかな? で、それらのロボットを暴走させる事によって大量殺人が行われる……という展開になっております。

 そんな訳で大量に人が死ぬ内容ではあるのですが、直接的なグロ描写は皆無なので(せいぜい流血描写くらい)読みやすい方だとは思います。ただし、ラストは主人公以外生き残っていない可能性があるので、そういう意味では救いの無い話なのかもしれませんがね。


●黒鉄 1~5(冬目 景)

     
 たぶん私が初めて読んだ冬目景の作品ですな。天才蘭学者によってカラクリ仕掛けのサイボーグにされてしまった渡世人の話。

 当初は軽く妖怪物っぽい雰囲気もあったのですが、話が進むと普通の時代劇的な要素が強まっていき、あまりサイボーグなどの要素は関係無くなっていきます(そういう意味では『無限の住人』にも似ている。奇しくも両作とも1993年に賞を貰っているらしいし)。勿論、それで面白くなくなったという訳では全く無く、時代劇としてはなかなか良く出来た話だと思います。つか、丹(まこと)可愛いよ丹。

 なお、単行本は5巻まで出ていますが、完結はしていません。いつか再開する事があるのかなぁ……。


●羊のうた 1~7(冬目 景)

     
 吸血衝動という奇病を持つ一族の生まれながらも病が発症しなかったが故に、「普通の人間の生活が送れるように」という配慮から父の友人夫妻に預けられて育った主人公。しかし、彼も成長とともに病が発症してしまい、それが切っ掛けで同じ病を持つ生き別れていた姉と再会する事に。そしてお互いを支え合うかのように共同生活を始める……という感じの話。

 で、病の発作が吸血鬼じみているとはいえ、やっている事は闘病生活なので、その内容は決して明るくはありません。しかしだからこそ、姉弟の強い結びつきを感じる事が出来る作品であると思います。軽く禁断の愛っぽい物も感じますしねぇ……。

 でも、実際に闘病生活を送っている者が家族にいる人間にとってはキツイ内容であると思うので、そういう人は注意が必要かも。徐々に弱っていく姉の描写が辛いし、将来にも不安を残すオチだし……。


 あと、他にも『イエスタデイをうたって』も持っていたけれど、なかなか終わらないので途中で挫折した……。



 じゃ、今日はここまで。
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