ども、江戸まさひろです。
まずは、ネギま部屋(楊さんのページ別館)様、誕生日にお祝いの言葉を戴き有り難う御座いました。同じ17歳教徒として、今後ともよろしくお願いしますね(笑)。そして、ネギズ様も有り難う御座いました。この場にてお礼申し上げますm(_ _)m。
では、早速ネギま!キャラクター大辞典の13回目をいってみましょう。今回はこの人。

エヴァンジェリン・A・K(アタナシア・キティ)・マクダウェル
エヴァンジェリン―通称エヴァ様は、真祖の吸血鬼です。吸血鬼について基本的な事が知りたい方はこちらをご覧下さい。
吸血鬼はフィクションの世界ではしばしば魔王級の存在として扱われますが、エヴァも例外ではありません。その強大さ故に、「闇の福音」、「人形使い」、「不死の魔法使い」等の異名で恐れられ、魔法界ではかつて600万$賞金がかかっていました。
さて、そんな彼女の異名についてちょっと考えてみましょう。
●闇の福音(ダーク・エヴァンジェル)。
これは、吸血鬼であるエヴァが持つ「闇」の属性の強さを表しているものと思われます。周知の通り、吸血鬼は本来「夜=闇の世界」にのみ生きる存在ですから、その力の源には闇の力を用いている事は容易に想像できます。実際、彼女は「闇」属性の魔法を得意としているようです。一部の攻撃魔法や転移魔法もそうですが、彼女のマント等を構成しているコウモリを操る力もそうなのではないでしょうか。これらのコウモリも、影から生み出した疑似生命体のようなものだと思われます。これは小太郎の「犬神」や高音の「影」等にも類似していますよね。この辺も「闇」属性の術系統なのでしょう。そして注目すべき点は、このコウモリにエヴァが変化したと思われる描写があることです。

これは、エヴァの身体が影=闇で構成されている可能性を示唆しています。これが彼女の不死性の秘密なのかもしれません。つまり、肉体を構成する闇が存在する限りは不滅であると。
また、「闇の福音」は、エヴァの存在そのものが不吉な物として恐れられていた事を物語っています。「福音」という言葉の意味は「喜ばしい知らせ・うれしい便り」というものですが、これを念頭に置いて「闇の福音」を解釈すると、「凶事の前兆」という所でしょうか。つまり、「エヴァの現れた場所には悪い事が起こる」という認識を、周囲に持たれていたのだと思います。まあ、実際に彼女が暴れていた事は想像に難くありませんし、概ね事実だったのでしょう(本人の望む所だったのかは別として)。
●不死の魔法使い(マガ・ノスフェラトゥ)。
これは文字通りでですな。エヴァの不死性についてはこちらを参照されたし。
●人形使い(ドール・マスター)
エヴァが人形を操る能力に特化していたからついた異名ですね。

「魔力があれば周囲3㎞300体の人形を操れる」との事。普通に軍隊並みの戦力ですな。単体でさえほぼ攻略不可能のエヴァなのに、更に周囲を人形で防御されてしまっては、無敵と言っても過言ではないでしょう。これは敵性勢力から見ればかなりの脅威でしょうね。エヴァにかけられた600万$の賞金も、この能力を最も危険視されてかけられた可能性が高そうです。
この能力はエヴァが血を吸って吸血鬼化させた人間を操る為の能力から派生したものだと思われます。しかしその一方で、寂しさを紛らわす為に行っていた人形遊びの延長ではないかとも想像できます。10歳で吸血化してしまい、一人で生きて行かなくなった彼女には、人形遊びに逃避するしか無かったのではないでしょうか。そんな過去を想像すると、不憫すぎて泣ける……つдT)。
ちなみに、「ドール・マスター」というネーミングは、おそらくゲーム『デュープリズム』の敵キャラ「ドールマスター」の影響があるものと思われます。これはチーフアシのMAGIさんがこのゲームの同人誌を出していたのでほほ間違いないかと。
このようにエヴァは、その異能故に様々な異名をつけられて恐れられていましたが、他にもいくつか特筆すべき特殊能力を持っています。例えば、本来吸血鬼の弱点である「光」を克服していますし、合気鉄扇柔術を達人レベルでマスターしています。

更には数百年に及ぶ戦闘経験の蓄積がある為、これらを総合すると、おそらく彼女に正面から挑んで勝てる者は、世界でも2~3名といった所でしょうか。まあ、現在はナギにかけられた呪いにより魔力を封じられているので、事情はかなり違っていますが、本来なら「魔王」とよんでも差し支えない存在だと言えるでしょう。
今度はエヴァというキャラクターについて語っていきましょう。
今日のネギま!の隆盛を語る上では、エヴァの存在は切っても切れないものだと思います。事実、「ネギま!はエヴァンジェリン編(3巻)から面白くなった」という認識の人も少なくないようですし、私もそれには同感です。
しかし、私のエヴァに対する第一印象は、当然の如く「ハーマイオニー・グレンジャー?」でした(笑)。まあ、今ではかなりイメージが変わったので、そんな事を言う人はもうほとんどいないでしょうけど、当初はそういうイメージであった為に、ある種のネタキャラとして認識していたように思います。
だからこそ、エヴァが吸血鬼であり、ネギと敵対するという事を知った時には完全に虚をつかれました(てっきりザジがそうなのかと……)。そしてエヴァに対して悪役キャラという認識が生まれた訳ですが、その認識もすぐに変わる事になります。
それは、22時間目のこのシーンです。

普段の尊大な態度から一変して、この慌てふためく様を見て私は可愛いと思ってしまった訳です。今で言う「ギャップ萌え」というやつですかね。エヴァが私の中で萌えキャラに昇格した瞬間でした。
他にも、この異様に可愛い寝顔にもやられております。

これもまたギャップ萌えと言えるでしょう。ともかく、これ以降は割と好きなキャラとして注目していたのですが、まだこの時点では、たまにネギと敵対したり、手を貸したりするような、いわゆるライバルキャラだと認識していました。
それがまさかネギの師匠になるとは思いもよらず、7巻では驚きました(3巻の巻末に「師匠」と書かれていたのに……(^^;))。しかもこれが意外とはまり役でまた驚き。指導方針はかなり厳しくはありますが、その方向性はかなり真っ当であるように見えます。実は教職は結構天職なのではないでしょうか。子ども先生という前例も出来ましたし、次年度から魔法先生にクラスチェンジしてもいいのでは?

まあ、たまにこんな問題発言もしますが(笑)。
でも、これもわざと悪ぶっているように見えます。他にも自らを「悪者」にしようという自虐的な言動が多いですよね。おそらく、過去に犯してしまった罪に対する自責の念から、「自分は悪の魔法使いとして倒されるのが相応」と考えているのでしょう。これはある種の自殺願望だといえます。実際、過去にエヴァが自殺を図ったのではないかと思わせる描写もありますし。

このシーンはエヴァが飛び降りたところをナギに救われたようにも解釈できます(あくまで可能性に過ぎませんが)。普通ならエヴァは飛び降りたくらいでは死ねませんが、この崖の下に海や河があった場合はどうでしょう。彼女は泳げませんから、半永久的に溺死状態となって、実質的な死を手に入れられるかもしれません。
まあ、ナギとの出会い以降は、エヴァの心にもかなりの変化が生じていると思いますが、彼女の心の奥底に少なからず後ろ向きな思考を引きずっているのは、自らを頑なに「悪」に見せようとする言動から見ても間違いないでしょう。
発想を飛躍させるのならば、エヴァがネギを育てているのは、いずれ自らを倒させる為であり、場合によっては彼に再び敵対する事も有り得るかもしれません。
そんな事にならないようにする為にも、かつてナギがそうしたように、エヴァを光の側に引っ張ってやる必要があるのでしょうな。そして、その役目を担いそうなのが明日菜じゃないかと。109時間目や、110時間目におけるエヴァとのやりとりを見ているとそう思えます。特に頭を撫でられてからは、エヴァのガードも甘くなっているように見えるので(ナギとかを連想させるのかも)、根気よく引っ張っていればいつかはエヴァも折れるかもしれません。
エヴァ自身も昔から比べたら性格も丸くなってきているようですし、いずれは「悪い魔法使い」を卒業して貰いたいものです。
……えーと、ちゃんとまとまっているでしょうか?(;´・ω・`) エヴァは情報量が多い所為か、今回は今までで一番難しかったです。事実、執筆時間もこれまでで最長……(7時間くらい)。正直、まとめきれているかどうかまだ不安を残していますが、疲れたので今回はこの辺で……(;´Д`)。次回は「大河内アキラ」の予定です。
まずは、ネギま部屋(楊さんのページ別館)様、誕生日にお祝いの言葉を戴き有り難う御座いました。同じ17歳教徒として、今後ともよろしくお願いしますね(笑)。そして、ネギズ様も有り難う御座いました。この場にてお礼申し上げますm(_ _)m。
では、早速ネギま!キャラクター大辞典の13回目をいってみましょう。今回はこの人。

エヴァンジェリン・A・K(アタナシア・キティ)・マクダウェル
エヴァンジェリン―通称エヴァ様は、真祖の吸血鬼です。吸血鬼について基本的な事が知りたい方はこちらをご覧下さい。
吸血鬼はフィクションの世界ではしばしば魔王級の存在として扱われますが、エヴァも例外ではありません。その強大さ故に、「闇の福音」、「人形使い」、「不死の魔法使い」等の異名で恐れられ、魔法界ではかつて600万$賞金がかかっていました。
さて、そんな彼女の異名についてちょっと考えてみましょう。
●闇の福音(ダーク・エヴァンジェル)。
これは、吸血鬼であるエヴァが持つ「闇」の属性の強さを表しているものと思われます。周知の通り、吸血鬼は本来「夜=闇の世界」にのみ生きる存在ですから、その力の源には闇の力を用いている事は容易に想像できます。実際、彼女は「闇」属性の魔法を得意としているようです。一部の攻撃魔法や転移魔法もそうですが、彼女のマント等を構成しているコウモリを操る力もそうなのではないでしょうか。これらのコウモリも、影から生み出した疑似生命体のようなものだと思われます。これは小太郎の「犬神」や高音の「影」等にも類似していますよね。この辺も「闇」属性の術系統なのでしょう。そして注目すべき点は、このコウモリにエヴァが変化したと思われる描写があることです。

これは、エヴァの身体が影=闇で構成されている可能性を示唆しています。これが彼女の不死性の秘密なのかもしれません。つまり、肉体を構成する闇が存在する限りは不滅であると。
また、「闇の福音」は、エヴァの存在そのものが不吉な物として恐れられていた事を物語っています。「福音」という言葉の意味は「喜ばしい知らせ・うれしい便り」というものですが、これを念頭に置いて「闇の福音」を解釈すると、「凶事の前兆」という所でしょうか。つまり、「エヴァの現れた場所には悪い事が起こる」という認識を、周囲に持たれていたのだと思います。まあ、実際に彼女が暴れていた事は想像に難くありませんし、概ね事実だったのでしょう(本人の望む所だったのかは別として)。
●不死の魔法使い(マガ・ノスフェラトゥ)。
これは文字通りでですな。エヴァの不死性についてはこちらを参照されたし。
●人形使い(ドール・マスター)
エヴァが人形を操る能力に特化していたからついた異名ですね。

「魔力があれば周囲3㎞300体の人形を操れる」との事。普通に軍隊並みの戦力ですな。単体でさえほぼ攻略不可能のエヴァなのに、更に周囲を人形で防御されてしまっては、無敵と言っても過言ではないでしょう。これは敵性勢力から見ればかなりの脅威でしょうね。エヴァにかけられた600万$の賞金も、この能力を最も危険視されてかけられた可能性が高そうです。
この能力はエヴァが血を吸って吸血鬼化させた人間を操る為の能力から派生したものだと思われます。しかしその一方で、寂しさを紛らわす為に行っていた人形遊びの延長ではないかとも想像できます。10歳で吸血化してしまい、一人で生きて行かなくなった彼女には、人形遊びに逃避するしか無かったのではないでしょうか。そんな過去を想像すると、不憫すぎて泣ける……つдT)。
ちなみに、「ドール・マスター」というネーミングは、おそらくゲーム『デュープリズム』の敵キャラ「ドールマスター」の影響があるものと思われます。これはチーフアシのMAGIさんがこのゲームの同人誌を出していたのでほほ間違いないかと。
このようにエヴァは、その異能故に様々な異名をつけられて恐れられていましたが、他にもいくつか特筆すべき特殊能力を持っています。例えば、本来吸血鬼の弱点である「光」を克服していますし、合気鉄扇柔術を達人レベルでマスターしています。

更には数百年に及ぶ戦闘経験の蓄積がある為、これらを総合すると、おそらく彼女に正面から挑んで勝てる者は、世界でも2~3名といった所でしょうか。まあ、現在はナギにかけられた呪いにより魔力を封じられているので、事情はかなり違っていますが、本来なら「魔王」とよんでも差し支えない存在だと言えるでしょう。
今度はエヴァというキャラクターについて語っていきましょう。
今日のネギま!の隆盛を語る上では、エヴァの存在は切っても切れないものだと思います。事実、「ネギま!はエヴァンジェリン編(3巻)から面白くなった」という認識の人も少なくないようですし、私もそれには同感です。
しかし、私のエヴァに対する第一印象は、当然の如く「ハーマイオニー・グレンジャー?」でした(笑)。まあ、今ではかなりイメージが変わったので、そんな事を言う人はもうほとんどいないでしょうけど、当初はそういうイメージであった為に、ある種のネタキャラとして認識していたように思います。
だからこそ、エヴァが吸血鬼であり、ネギと敵対するという事を知った時には完全に虚をつかれました(てっきりザジがそうなのかと……)。そしてエヴァに対して悪役キャラという認識が生まれた訳ですが、その認識もすぐに変わる事になります。
それは、22時間目のこのシーンです。

普段の尊大な態度から一変して、この慌てふためく様を見て私は可愛いと思ってしまった訳です。今で言う「ギャップ萌え」というやつですかね。エヴァが私の中で萌えキャラに昇格した瞬間でした。
他にも、この異様に可愛い寝顔にもやられております。

これもまたギャップ萌えと言えるでしょう。ともかく、これ以降は割と好きなキャラとして注目していたのですが、まだこの時点では、たまにネギと敵対したり、手を貸したりするような、いわゆるライバルキャラだと認識していました。
それがまさかネギの師匠になるとは思いもよらず、7巻では驚きました(3巻の巻末に「師匠」と書かれていたのに……(^^;))。しかもこれが意外とはまり役でまた驚き。指導方針はかなり厳しくはありますが、その方向性はかなり真っ当であるように見えます。実は教職は結構天職なのではないでしょうか。子ども先生という前例も出来ましたし、次年度から魔法先生にクラスチェンジしてもいいのでは?

まあ、たまにこんな問題発言もしますが(笑)。
でも、これもわざと悪ぶっているように見えます。他にも自らを「悪者」にしようという自虐的な言動が多いですよね。おそらく、過去に犯してしまった罪に対する自責の念から、「自分は悪の魔法使いとして倒されるのが相応」と考えているのでしょう。これはある種の自殺願望だといえます。実際、過去にエヴァが自殺を図ったのではないかと思わせる描写もありますし。

このシーンはエヴァが飛び降りたところをナギに救われたようにも解釈できます(あくまで可能性に過ぎませんが)。普通ならエヴァは飛び降りたくらいでは死ねませんが、この崖の下に海や河があった場合はどうでしょう。彼女は泳げませんから、半永久的に溺死状態となって、実質的な死を手に入れられるかもしれません。
まあ、ナギとの出会い以降は、エヴァの心にもかなりの変化が生じていると思いますが、彼女の心の奥底に少なからず後ろ向きな思考を引きずっているのは、自らを頑なに「悪」に見せようとする言動から見ても間違いないでしょう。
発想を飛躍させるのならば、エヴァがネギを育てているのは、いずれ自らを倒させる為であり、場合によっては彼に再び敵対する事も有り得るかもしれません。
そんな事にならないようにする為にも、かつてナギがそうしたように、エヴァを光の側に引っ張ってやる必要があるのでしょうな。そして、その役目を担いそうなのが明日菜じゃないかと。109時間目や、110時間目におけるエヴァとのやりとりを見ているとそう思えます。特に頭を撫でられてからは、エヴァのガードも甘くなっているように見えるので(ナギとかを連想させるのかも)、根気よく引っ張っていればいつかはエヴァも折れるかもしれません。
エヴァ自身も昔から比べたら性格も丸くなってきているようですし、いずれは「悪い魔法使い」を卒業して貰いたいものです。
……えーと、ちゃんとまとまっているでしょうか?(;´・ω・`) エヴァは情報量が多い所為か、今回は今までで一番難しかったです。事実、執筆時間もこれまでで最長……(7時間くらい)。正直、まとめきれているかどうかまだ不安を残していますが、疲れたので今回はこの辺で……(;´Д`)。次回は「大河内アキラ」の予定です。
いつも拝見してますm(__)m
いつも記事の紹介などでお世話になっておりますm(_ _)m。
どこのファンタジーでも出てくるもんなんで
ほぼ間違い無いなんて言い切るのもどうかと。
膨大な情報を纏めるのに大変でしょうが、頑張ってコンプリート目指してくださいw
Unknown様
ドールマスターについては、確かに私の思いこみである可能性もありますよね。ご忠告痛み入ります。ご指摘の点につきましては、今更修正するのもどうかと思いますのでそのままにしておきますが、今後の執筆においては気をつけるようします。どうかお許し下さい。
HAL様
励ましの言葉嬉しいです。色々大変ですが、なんとかコンプリートしたいと思っています。今後ともよろしくお願いいたします。
つい最近「ネギま」を読み始めたものです。
正直それまでは「過剰な読者サービスを盛り込んだ単なるオタク漫画」という認識でした。
偶然拝見した江戸さんのブログ記事でのキャラクターに対する深い考察に興味を覚え、試しに本編を読んでみたところ、認識が変わりました。
普通に面白い・・・
面白い漫画に出合うきっかけをありがとうございました。
もはやプロファイリングとも言える江戸さんのキャラクター大辞典を、今後も楽しみにさせて頂きます。
コメント有り難う御座いました。
なんて嬉しいお言葉を……(;´д⊂)。一ネギま!ファンとして、読者を増やす事に貢献出来た事は無上の喜びです。今後も頑張って行きたいと思いますので、どうかよろしくお願い致します。