江戸前ネギ巻き寿司

オタク一匹の日常を綴る。
※各種作品のネタバレを含みます。
※最近は多肉植物・サボテンの観察日記的な要素も。

少年ジャンプ・短期連載作品の思い出2。

2011年05月15日 20時42分22秒 | 漫画レビュー
 ども、昨晩は『緋弾のアリア』を観ていた江戸です。この作品、コミカライズ版は読んだ事があるのですが、さほど興味は無かったのですよねぇ。しかし、釘宮理恵の声がついたアリアの破壊力がハンパ無いのでついつい録画してしまう……。もう釘宮理恵にとってはテンプレートとも言えるタイプのキャラですが、それで飽きるどころか魅力を再確認させられてしまったのだからさすがだわ……。それにしても、髪をおろしたアリアはシャナにしか見えないなぁ……。
 あと、どうでもいいけど、何故か予約録画に失敗してOPが録れなかった……。



 さて、今日も雑誌の感想ネタが無いので、昨日に引き続いて昔の『少年ジャンプ』の作品、その中でも短期でうち切りをくらってしまった作品について語ってみたいと思います。


●かおす寒鰤屋(大河原遁)

     
 骨董品を題材とした作品ですね。一応、主人公は公儀隠密の家系という事でバトル展開にも対応できたのですが、さすがに骨董品という題材が玄人向け過ぎて読者のうけが悪かったのか、バトル展開に移行する暇も与えられずにあえなく9話で終了。

 まあ、今も本をパラパラとめくってみても、文字も多いし派手な絵も少ないしで、なかなか内容が頭に入って来ませんからねぇ……。ただ、じっくりと読めば良い話も多くて良作ではありました。まあ、2話目からいきなり霊能力者漫画みたいな展開もあって、ジャンルがいまいち定まっていない印象もありましたが……。

 あと、ヒロインに相当するキャラがいない(事もないけど、どちらかというとゲストキャラに近い)というのも損をしているなぁ……という気がします。いや、途中からショタキャラと同居するという展開も有るので、BL展開で女性読者を引きつけるという作戦も不可能では無かったのでしょうが、やっぱり9話じゃ話が広げられなかったなぁ……。

 なんにしても、色々と勿体ない作品だったという気がしますねぇ。あと、同じ作者の作品としては、短編集に収録されている作品の方が好き。

●LONELY ARMY(大河正敏 ※別名義)

     
 表紙はドット絵なのだろうか……。でも、20年近く前のCGってこんな物か?

 それはさておき、こちらは裏社会で生きる女兵士によるバトルアクション漫画。まあ、若干SFも入っていますがね。左腕にサイコガン的な何かが埋め込まれていたりするし……。

 いずれにしても、『かおす寒鰤屋』よりは内容も派手で、『ジャンプ』本誌で連載していたのがこちらだとしたら、もうちょっと違う結果も有り得たのではないかという気がしますね。というか、読み切りで3話しか無いと言うのが残念。もっと読んでみたい作品だったんですけどねぇ……。

 なお、この作者は現在でも『王様の仕立て屋~サルト・フィニート~』で活躍しているようです。短期うち切りをくらっていたとはいえ、当時から光る物があるとは感じていましたから、やはり厳しい漫画業界で生き残れるだけの実力はあったのでしょうなぁ。


 そして、もう一人。

●ファイアスノーの風(松根英明)

     
 典型的な剣と魔法のファンタジー物。当時は気付かなかったけど、今読んだら『指輪物語』の剣版と言えなくもない設定ですな。世界の命運を左右する剣を破壊する為に旅をするという……。

 いずれにしても、『週刊少年ジャンプ』でヒットとた剣と魔法のファンタジー物って、パッと思いつくのが『バスタード!!』と『ダイの大冒険』くらいで、読者にあまりうけないジャンルではあるのですよねぇ……。そんな訳でこの作品も11話で終了。

 まあ、そもそも20年近く過去の当時でさえも古くさい作風ではあったと思うので、短期で終わってしまったのは仕方が無い面もありますがね(いや、私は好きですけど)。というか、下手をすると少女漫画でも通用しそうな絵柄が致命的に『週刊少年ジャンプ』のカラーに合っていなかったというのもあるのかもしれません。でも、当時の『月刊少年ジャンプ』なら、こういう作風の作家はゴロゴロといたように記憶しているので、そちらで連載していたらと思うとちょっと残念ですねぇ……。

 なお、この作者は別名義で短編集もあります。

●疾風のジーク(杉根英朋)

     
 こちらも収録作品が全て剣と魔法のファンタジー物。作者が一番描きたかったジャンルだったとは思うのですが、結果として別のジャンルの作品が単行本という形で全く残っていないというのが勿体なくもありますねぇ……。

 また、一つのジャンルに作風を一極集中してしてしままったが為に、後々別のジャンルに移行して生き残る事が出来なかったという面もあるような気がします。事実、現在では少なくとも同じ名義で活動している気配が無いので残念です。


 取りあえず今回はこんな感じ。他にも似たテーマで扱える『ジャンプ』作品はいくつかあるので、それらもいずれ語ってみたいと思います。



 じゃ、今日はここまで。
コメント
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