江戸前ネギ巻き寿司

オタク一匹の日常を綴る。
※各種作品のネタバレを含みます。
※最近は多肉植物・サボテンの観察日記的な要素も。

幻超二作品の思い出。

2011年05月08日 22時20分25秒 | 漫画レビュー
 ども、今期の『プリキュア』がようやく面白くなってきたと感じる江戸です。序盤で毎回喧嘩するという展開が続いた時はどうしようかと思ったけど、最近は喧嘩展開が無くなっただけでも安心して観られますなぁ……。つか、セイレーンさんがちょろ可愛い。彼女には早く仲間になってもらって、ハミィとじゃれあって貰いたいものです。



 さて、今日も雑誌の感想ネタが無いので、幻超二という作家さんについてちょっと語ってみましょうかね。

 この人の作風は、イラストレーターの天野喜孝からかなり影響を受けているようで、最近の天野喜孝本人よりも過去(1990年以前くらい?)の天野喜孝っぽい絵を描く事があります。もう、その気になれば影武者も出来るんじゃないか……と思えるくらいに。

 で、天野喜孝の作風を知っている方は分かると思いますが、彼の作風は決して萌え系ではありません。つまり、その作風の影響を大きく受けている人間の絵が萌え系で通じるかというと、かなり難しいのですが、それでもこの幻超二という作家は成年コミックのジャンル出身という異色の作家です。

 そんな彼が成年向けの活動をしていた頃に出したのが以下の本。
 
     

     

     
 どれも15年以上過去の本です。一番下のキャラが、今では超不謹慎な感じのキャラになっていますなぁ……。あと、一番上の『ゴルゴーン』に登場するアスタロトの影響で、『バスタード!!』のアシュタロスがロリキャラ化したと思われ。

 で、上記の本には見ての通り「成年」マークがついていますが、ぶっちゃけエロ漫画としての価値はほぼ無いと言っても過言ではないような気がします。おそらく、現在の基準で言えば、ヤング誌に掲載されている萌え系作品よりもエロ度は低いでしょうし、「成年」マーク無しで売る事も可能なのではないかと思います。

 実際のところ、作中にこんな絵(↓)が頻繁に出てくるくらいですからねぇ……。

     
 エロシーンでさえもこういう「黒」を多目に使ったタッチだったりするので(さすがにもうちょっとソフトにはなりますが)、エロくなりようが無いという……。そもそも、エロシーン自体が少なめですしね。だから普通のファンタジー漫画の中に、数ページだけエロシーンが入っているという印象で、エロ漫画としては完全に異端の部類ですね。
 ただ、だからこそ、成年コミックのジャンルでも特異な存在として注目を集めて、知る人ぞ知る実力者という感じの評価を受けるようになったとは思うのですがね。実際、私は本家の天野喜孝があまり描かなくなったタッチを再現してくれるという事で、幻超二の絵は非常に好きでしたし、別にエロが無くても良いという認識でしたよ。


 そして、その実力が認められたのか、一般誌へと進出します。

     
 それがこの『大唐騎士』で、『ヤングマガジン』系の雑誌で連載していたように記憶しています。アーサー王と妲己(九尾の狐)が日本を目指すというなかなか奇想天外な内容でした。

 その後もラノベの挿絵を描いたりと、多岐にわたって活躍し始めたのですが、病気を患ったが為に現在では殆ど活動の実績が無いようです(どうやら片目を失明したとか……)。ホント、これからという時だっただけに非常に残念です。出来れば、少しずつでもいいから、作品を発表していって貰いたいのですがねぇ……。



 じゃ、今日はここまで。
コメント (4)
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