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江戸前ネギ巻き寿司

オタク一匹の日常を綴る。
※各種作品のネタバレを含みます。
※最近は多肉植物・サボテンの観察日記的な要素も。

ゴジラの思い出-地球攻撃命令ゴジラ対ガイガン。

2011年08月23日 21時18分31秒 | ゴジラ
 ども、タコの刺身を食べていた江戸です。で、吸盤がちょっとだけ皿に触れただけでもくっついて吹いた。これは活きがいい……のか? でも味はいいんだけど、身が固くて噛み切れ無ぇ……。北海道近海で取れるのは無駄にデカイしなぁ……。



 さて、今日は雑誌の感想ネタが無いので、久々に昔の『ゴジラ』映画について語ってみましょうか。


●地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン

     
 もしかしたら、私が初めて観た『ゴジラ』映画かもしれない作品。少なくとも、私が物心がついたばかりの頃にテレビで観た事があるというのは事実で、思い出深い作品ではありますね。

 それに新怪獣のガイガンも結構好きです。サイボーグ怪獣という設定が燃えますな。で、ウロコや背びれの形状から、「実はキングギドラの近似種なのでは?」という説もありますよね。実際、このガイガンと同時に登場するのがそのキングギドラだったりする辺り、全くの無関係では無いのかも知れません。そういえばこのコンビは『ファイナルウォーズ』の敵コンビでもあります。そういう意味では、『ファイナルウォーズ』の原点の一つと言える作品なのかも。

 ただ、今となってはシリーズ中でも特別好きな作品という訳ではありません。もう何度も言っているけど、個人的には宇宙人が出て来るタイプの作品はあまり好きではないのですよね。どうしても本来は主役である筈の怪獣よりも「人間対宇宙人」という構図の方が強調されがちなので。まあ、この作品の場合は、そもそもの上映時間が短いので、人間パートの長さもそれほど気にはなりませんが……。

 つか、相変わらず宇宙人側の詰めが甘いというか。圧倒的な科学力でゴジラを瀕死寸前まで追い詰めておきながら、穴だらけの計画の隙を人間に突かれて自滅といういつものパターン。本当に頭がいいのか、お前ら……という感想が出てくる。

 あと、低予算の所為か、過去のシリーズの映像を流用しており、昼間のシーンが突然夜になったりする等の矛盾もみられます(一応不自然に見えないように映像を加工したらしいのだけど、焼け石に水レベル)。他にもゴジラの顔が違うとか、その辺のこだわりの無さは逆に凄いと思えてくる……。

 更に、ゴジラとアンギラスが漫画のようにフキダシで会話している場面もあります。これらを一般の大人が普通に楽しむのはちょっと厳しいだろうなぁ……と感じます。まあ、元々子供向け作品なので仕方が無いという部分もあるのでしょうけど、「子供向け」を言い訳にして誤魔化しているような気がしないでもない。

 ただ、作品の内容には当時の時代背景も反映されているので、その辺は興味深く観られるかもしれません。例えば、当時は女性が社会的地位を獲得し始め頃なのか、ヒロインの方が主人公よりも逞しい存在として描かれていたりもします。あと、コンピューターのデータをテープで保存というのも懐かしい。昔のパソコンゲームはカセットテープでロードしたりしていたんだぜ……(当然プレイできるようになるまで10分以上時間がかかる)。

 また、子供向けであるが故に主題歌がやたらとカッコイイ所も評価したい。もう完全に昔の変身ヒーローとかのノリですから。怪獣映画の主題歌といえば、昭和ガメラの「ガメラマーチ」の方が有名だという気もしますが、今作の主題歌「ゴジラマーチ」も良いものです。そういえば、ソノシート(レコード盤の親戚みたいな物)を持っていたっけなぁ。ニコ動辺りにあるらしいので、興味がある人は是非。


 それでは、次回の『ゴジラ対メガロ』に続く。


 じゃ、今日はここまで。
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ゴシラの思い出-ゴジラ対ヘドラ。

2011年07月17日 23時26分24秒 | ゴジラ
 ども、三連休には何処へも行く予定が無い江戸です。まあ、遠出するような資金もないのですが、それ以前に天気が悪いので近所のコンビニへ行くのも億劫だ……。



 さて、今日は雑誌の感想ネタも無いので、ゴジラ映画について語ってみましょうかね。なお、前回までの記事は「ゴジラ」のカテゴリーにまとめてあります。


●ゴジラ対ヘドラ

     
 本作も前作の『ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃』と同様に「東宝チャンピオンまつり」で上映された子供向けの作品ですが、内容はなかなかショッキングな物になっており、小さな子供ならトラウマを受けるなんて事もあるかもしれません。ヘドロに埋もれて死亡した人々や、溶かされて白骨化した人々の姿も出てきますしねぇ。特に前者は妙な生々しさがあって、今の私が見てもちょっと「うわっ……」と思う。

 でも、子供って案外恐怖や怪奇を題材にした作品とかも好きなので、そういう意味では客層はそんなにはずしてはいないのかもしれませんね。冒頭の方では『ゲゲゲの鬼太郎』等の妖怪物を連想させるようなおどろおどろしいBGMも流れていましたし、意外と子供には受けるかも?。

 ただ、子供向けとは言っても、本作は大人が見ても結構面白いとは思うのですけどね。少なくとも私は昭和シリーズ後半の作品の中では2番目に好き。その理由はいくつかありますが、まずは展開が早いという事ですかね。まあ、上映時間が短いというのもあるのですが、余計な要素があまり入っていないので、比較的飽きずに観る事が出来ます。更に随所でアニメーションが挿入されているので、それがアクセントになっているというのもあるかもしれません。

 また、ゴジラ&人間VS新怪獣のヘドラという単純な対立構造になっているので、内容が把握しやすい上に、ゴジラと人間による共闘という燃える展開もあり。まあ、共闘は結果的にそうなっただけで、本人達にはそんな意識は無かったのかもしれないし、ヘドラを倒したゴジラが今度は人間達の方に向き直り、「これ以上自然環境を破壊するのなら、今度はお前達の番だぞ」ともとれるような演出もありますがね。この辺は『ガメラ2 レギオン襲来』をちょっとだけ連想しました。ヘドラも地球の生態系とは絶対に相容れない脅威として描かれていますし、ゴジラ単独では倒せなかったという強大さもレギオン的かも。

 他にも非常にメッセージ性の強い作品なので、その辺も大人が観ても楽しめるのではないかと思う部分です。当時社会問題になっていた公害の脅威をそのまま怪獣・ヘドラにする事で、問題提起をしています。これは核の脅威から生まれた初代ゴジラにも通じる事でもあるので、ある意味では原点回帰だと言えるのかもしれません。ラストシーンでも「ヘドラはまだいるかもしれない」という感じで、初代を連想させる形で締めくくられていますし。

 で、そんな初代ゴジラとの対比があるからなのかは分かりませんが、このヘドラの強さ・凶悪さがこれまで登場した怪獣達とは桁違いで、まさに人類の天敵という感じ。事実、昭和シリーズの中でもここまでゴジラを追い込んだ怪獣はメカゴジラくらいしか他には見あたらないという強さで、「この戦いの後にゴジラは死亡していて、後の作品に登場していたのは成長したミニラだ」という説もあるくらいですからねぇ(ゴジラは片目を潰された上に、片腕も白骨化させられていたのだから無理もない……)。下手をすると平成以降のシリーズに当てはめても上位に入るほどの強敵なのではないかと……(『ファイナルウォーズの』のアレは無しの方向で)。でも、そんな強敵だからこそバトルも熱くなるという訳ですよ。

 そんな訳で、個人的には大人は勿論、ゴジラ映画の初心者の方にもオススメしたい作品だと思うのですが、実際にはシリーズ中でもかなりの異色作なので、他の作品よりも拒否反応を示す人がいる事も否定は出来ないような……。ゴジラが空を飛んだりもするしなぁ……。

 なお、主題歌の『かえせ!太陽を』も公害をテーマとしていて、現在で言うところの電波ソングという感じになっています。とにかく凄まじいインパクトなので機会があったら一度は聞いて貰いたい。というか、歌詞の中に「ストロンチウム」とか出てくるので、現在では結構笑えない事になっていますが……。他にも作中で現在の状況を連想させる部分があって、「ああ……やっぱり今って非常事態なんだな……」と再確認した。


 それでは、次回の『地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン』に続く。



 じゃ、今日はここまで。
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ゴシラの思い出-ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃。

2011年06月19日 21時36分27秒 | ゴジラ
 ども、寝不足気味の江戸です。左耳の調子なのですが、普段は殆ど症状が出ないのに睡眠時だけ症状が出る為、目が覚めると激しく耳鳴りがしている……という状態。さすがに夢の中まで音が聞こえるという事は無いようですが、それでも安眠を妨げているのは事実らしく、夜中に何回も目が覚めたりします。
 とはいえ、この症状は十数年前から患っている持病に起因している可能性が高いので、そうだとすると完治する見込みはほぼ無いのですよねぇ……。でも、どうしても気になるようならそのうち病院へ行って、気休めに薬でも貰ってこようかと思案しているところです。案外その「気休め」が高い効果を発揮したりするのが人体の神秘ですし……。

 ところで、今日の『青の祓魔師』では、号泣する猫が可愛かったです。つか、最初は釘宮理恵の声かと思ったのだけど、高垣彩陽なのね。言われてみれば『みつどもえ』の長女だわ……。あと、予告でしえみよりも出雲の水着ばかり映したスタッフは需要を良く理解しているというか……(笑)。いや、そもそも次回にしえみの出番がどの程度あるのかもよく分かりませんけど。



 さて、今日も雑誌の感想ネタが無いので、久々にゴジラ映画について語ってみましょうかね。なお、前回までの記事は「ゴジラ」のカテゴリーにまとめてあります。


●ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃

     
 前作までは辛うじてファミリー物でしたが、今作からは完全に子供向けの路線となっています。実際、『東宝チャンピオンまつり』という子供向けの企画として上映されたようです。まあ、私はあまり映画館という物を利用した事が無いのですが、それでも『東映まんがまつり』等の子供向け作品ばかりを集めて上映する企画はテレビCMとかでもよく見ていたので何だか懐かしいですねぇ。そして、その頃の記憶が強く残っているので、今でも「同時上映」という上映形態には「子供向け」というイメージがあったりします。

 ともかく、本作は完全な子供向け作品で、かつ低予算で制作されている為に、大人が普通に楽しむ事は少々厳しいかもしれません。実際、過去作品からの映像の流用もある為、それらを知っている者からすれば新鮮味はあまりありませんし、新怪獣のガバラもあまりカッコイイとは言い難いですしねぇ……。その所為かは分かりませんが、後のゴジラ映画にもガバラは登場していません。というか、そもそもが子供の夢の中にしか登場しない存在ですし……。

 そう、今作はぶっちゃけ夢オチです。主人公の少年が夢の中でミニラと交流を深め、ミニラがいじめっ子怪獣のガバラに立ち向かう姿を見て、自身もいじめっ子や誘拐犯に立ち向かう勇気を得る……という感じの内容になっております。ある意味ではシリーズ中で最もスケールが小さい作品だと言えるのかもしれません。また、夢なので普通にミニラも人間の言葉を話したり身体のサイズを自由に変えたりしており、かなりシュールな光景となっています。

 しかも、怪獣の出番は中盤くらいで終わってしまい、その後は最後まで人間パートが続いていくという感じなので、怪獣はあくまで脇役という印象も強いです。この構成を当時の子供がどう思ったのかはよく分かりませんが、少なくとも私には子どもの頃にこの作品を観て「面白かった」という感想を持った記憶はありませんねぇ。正直、大人が観ても楽しめない作品は、子供にとっても絶対的な傑作にはなり得ないという気がします……。

 あと、今作では子供向け作品らしく『怪獣マーチ』という主題歌があります。しかし、曲調はまだ子供向けっぽいのですが、歌詞には「公害等を生み出した人間の方こそ怪獣だ」という感じの強烈なメッセージが込められています(細かい所はうろ覚えですが)。当時は公害による環境破壊が社会問題になっていたようで、これをテーマとした次回作が『ゴジラ対ヘドラ』という事になりますので、この主題歌はある種の布石と言えるかもしれませんね。


 それでは、次回の『ゴジラ対ヘドラ』に続く。



 じゃ、今日はここまで。
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ゴジラの思い出-怪獣総進撃。

2011年05月19日 21時21分20秒 | ゴジラ
 ども、無駄足を踏んできた江戸です。ネギま!の最新刊を買おうと思って店に行ったら入荷していなかった……。『SQ.19』も……。う~ん、週刊の『ジャンプ』や『マガジン』が発売日に入荷するようになったから物流は復旧したのかと思ったのだけれど、まだ単行本や月刊誌の類は駄目なのか……。つか、『週刊少年チャンピオン』も見かけなかったような……。
 まあ、ネギま!は最近入荷数も減っていたので、売り切れ&そもそも入荷予定無しの可能性もありそうだけどなぁ……。とにかく、また明日確認してみよう……。



 そんな訳で、今日は雑誌の感想ネタとかが無いので、久々にゴジラ映画について語ってみましょうかね。ちょっと放射能のイメージがアレなので自粛していたけど、そろそろいいじゃろか……。なお、前回までの記事は「ゴジラ」のカテゴリーにまとめてあります。


●怪獣総進撃

     
 ぶっちゃけ『怪獣大戦争』の焼き直しですね。全体的なストーリーに改変を加えて、登場する怪獣の数を増やしただけという印象。まあ、『ゴジラ』シリーズ以外からも色々な怪獣がゲスト出演しているので、その辺は豪華ではありますがね。実際、私はこの作品でしか見た事が無い怪獣もいるし、そういう意味でも貴重ですな。

 ただ、殆どモブキャラ扱いの怪獣がいたのはちょっと残念。バランやバラゴンとか……。その一方で、『ゴジラの逆襲』以来の復活となるアンギラスの活躍が見られます。彼はこの後ゴシラの子分的な存在として、昭和シリーズでは頻繁に登場して活躍していますので、「2代目」としての華々しいデビュー作と言えるでしょう。

 また、本作は『怪獣大戦争』と同様に後の『ゴジラ FINAL WARS』の下地となった作品だと思うので、『FINAL WARS』を楽しむ上では一度観て置いた方が良い作品かもしれませんね。まあ、「また敵がキングギドラかよ!?」ってなるかもしれませんが。でも、多勢に無勢でボコボコにされるギドラの姿はある意味見物かもしれませんよ。あれほど一方的と呼べる負け方も珍しい……。

 ちなみにギドラの後には「ファイヤードラゴン」というラスボス的な存在も登場していますが、私は成人してこの作品を観るまで、完全にその存在を忘れていました。厳密には怪獣ではないので、子どもの頃の私の眼中には無かったのでしょうな……。


 さて、大まかなストーリーですが、20世紀の終盤が舞台でこの作品が製作された当時の人々が思う「夢の未来」という世界観になっていますね。それだけに、人類もかなりの規模で宇宙進出を果たしているのですが、現実にはそこまでの発展をしていないのが悲しいところ。

 それはともかく、かつて世界の平和を脅かしていた怪獣達もひとつの島に集められ、人類にとって害の無いように管理されている訳ですが、その島がキラアク星人という侵略者に占拠され、彼らに操られた怪獣達が世界各地を襲うという展開。この辺は『ゴジラ FINAL WARS』と似たような物ですな。

 で、人類は英知を結集してキラアク星人に対抗し、最終的には逆転勝利する訳ですが、その中で大きな役割を果たすのが世界を危機に陥れていた筈の怪獣達だったりするのですよね。結局、物事には善悪など無くて使い方次第なんだなぁ……と感じさせます。まあ、怪獣が危険だというのは事実ですから、もっとしっかり管理しておけよとは思いましたがね……。それは今現在でも色んな事柄に当てはまる教訓なのかもしれません。


 それでは次回の『ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃』に続く。



 じゃ、今日はここまで。
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ゴジラの思い出-怪獣島の決戦 ゴジラの息子。

2011年02月10日 16時06分02秒 | ゴジラ
 ども、そろそろパソコンが一杯一杯の江戸です。かれこれ7年くらい使っている古い物なので、ストレス無く使いたいのに性能が色々と追いついてこない……。やはり今年中に買い換える方向で頑張っていかないとまずいなぁ……。しかし金は無し……orz。



 さて、今日は雑誌の感想ネタも無いので、昔のゴジラ映画について語ってみましょうかね。なお、前回までの記事は「ゴジラ」のカテゴリーにまとめてあります。


●怪獣島の決戦 ゴジラの息子

     
 物語はとある気象コントロール実験をしている島を舞台としています。その島から謎の怪音波が発信され、それが原因で実験は失敗する訳ですが、その影響でカマキリが巨大化して怪獣になってしまいます。
 その怪獣-カマキラスが地中から掘り起こしたのは1個の卵でした。怪音波はその卵の中から発せられており、それは親に助けを求める子供の鳴き声だったのです。カマキラスはそれを聞きつけ、その卵の中身を食べようとした訳です。しかし、それを阻んだのは、鳴き声に呼ばれて現れたゴシラでした。

 前作の『南海の大決闘』に引き続き、ファミリー向けに徹した印象の作品です。ゴジラとその子供-ミニラによって繰り広げられる親子の触れあいが物語のメインテーマになっているものと思われます。
 個人的には昭和シリーズの中盤以降の作品ではベスト3に入れるかどうか迷うほど好きな作品ではありますね。ちなみに1位は『ゴジラ対メカゴジラ』、二位が『ゴジラ対へドラ』、そして3位が今作か『南海の大決闘』のどちらかといった感じ。


 さて、ゴジラの息子となるミニラですが、母親が謎です。一応ミニラはゴジラの事を「パーパー」と聞き取れる鳴き声で呼んでいますし、登場している人間達も「父親」だと名言しているのですが、じゃあ母親は誰なんだ?……という疑問が当然湧いてきます。可能性としては初代ゴジラが一番の候補ですが、初代の死亡から十年以上も経過してからのミニラの誕生ですしねぇ……。

 そこで、「実は別の種類の怪獣じゃないのか?」という疑惑も浮上してくる訳ですが、その見るからに不細工な面構えを見ているとあながち冗談だと切り捨てる事も出来ません。ただし、ミニラも放射能火炎を吐けるので、少なくともゴジラと近しい種族である事は間違いないでしょう。
 あと、ミニラは不細工ではありますが、その仕草は割と愛らしいので、近年で言うところの「キモカワイイ」という評価にはなると思います。私も後のシリーズに登場する「ベビーゴジラ」よりはこちらの方が愛らしく感じます。

 ところで今作の敵怪獣は巨大カマキリのカマキラスと、巨大蜘蛛のクモンガという昆虫系の怪獣です。パッと見ではさほど強そうではなく、実際にカマキラスは雑魚とも言える存在です。

 しかし、クモンガはちょっと違います。事実、ゴジラの片目に毒針を打ち込む等してかなりの苦戦を強いており、ミニラの助力がなければゴジラが敗北していた可能性も充分に有り得ました。この事から、単体としての強さはキングギドラ以上に感じられるかもしれません。
 また、その長い脚で立ち上がった時の迫力は昭和シリーズの怪獣の中でも屈指の巨大感があり、最近になって子どもの頃にクモンガに対して感じていたイメージとは全く違う事に気づいて驚いたものです。これは後のシリーズではあまり目立たなかった所為もあると思うのだけど、実は隠れた強敵ですので、この作品観てその勇姿を確認して貰いたいものですね。

 なお、ちょい役だけど、『ウルトラマン』のハヤタ隊員こと黒部進の姿も見る事ができます。でも、本当に一瞬だけの登場ですね。しかし、それにも関わらずDVDジャケットの出演者の所に名前があって吹いた。


 それでは次回の『怪獣総進撃』に続く。



 じゃ、今日はここまで。
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ゴジラの思い出-ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘。

2011年01月20日 21時20分48秒 | ゴジラ
 ども、視界0の夢を見た江戸です。どうやら夜道というシチュエーションだったらしく、周囲は完全なる闇。もう、目をつぶっているのかと思えるほど何も見えません。幸いガードレールらしき物があったので、それに掴まりながら進んだのですが、それが無かったら一歩も前に進めなかったかもしれませんねぇ。
 いずれにしても、ここまで何も見えない夢というのは、これまでの人生の中でも初めての経験だったので驚いたわ。そして「一寸先は闇」という諺を暗示しているかのようでちょっと不吉に思いましたが、手探りでも前に進めたという事で良しとすべきなのだろうか……。



 さて、今日も雑誌の感想ネタが無いので、昔の『ゴジラ』映画の話でもしてみましょうかね。なお、前回までの記事は「ゴジラ」のカテゴリーにまとめてあります。


●ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘

     
 物語の内容は、海洋事故で行方不明になった兄を捜す為に海へ出た主人公達が、巨大エビの怪獣・エビラに襲われ、謎の島に漂着。そこには世界征服を狙う秘密組織の基地が存在していた……という感じ。

 個人的な印象を言わせて貰うと、前回の『怪獣大戦争』で子供向けになった路線を若干修正し、親も楽しめるファミリー向けの路線に変更したように感じます。実際、初代『ゴジラ』の主役級の俳優を再登場させているし、一端離れた客層を呼び戻そうとしたのではないかと穿った見方も出来ます。

 ただ、全体的に話が明るく、さほどシリアスな印象にはならない内容だという点は変わりがありませんけどね。また、怪獣達もどちらかというと脇役に近い扱いであるように感じます。新怪獣のエビラもそれほど激しくゴジラと戦っているという感じではなく、実際には小競り合い程度の激突という印象ですし、タイトルにあるモスラに至っては、ただの運び屋程度の役割でしかありません。

 そんな訳で、怪獣が大活躍しているのかというとそれ程でもないと思いますし、どちらかと言うと人間がメインのシーンの方が多いのではないでしょうか。私は怪獣映画で怪獣の活躍が少ない作品は好きではありませんが、しかしこの作品に限って言えば、なかなか面白い内容になっていると思います。あくまで個人的な評価だけど、昭和シリーズの中盤以降ではベスト3に入るかもしれないほど好きです。

 なんというか、登場人物が面白いのですよねぇ。本人達は大まじめなんだろうけれど、傍目には非常に笑える言動をとっているというか(まあ、今だからこそそう思うのであって、公開当時は普通に観られたとは思いますがね)。これは『バクマン。』で言うところの「シリアスな笑い」に通じる物があると思います。特に悪の秘密結社の人間達による「隊長、一大事です!」「何、一大事?革命か!?」という会話には毎度吹く。もう、「一大事=革命」という思考回路が面白すぎるわ(笑)。そもそも組織の名前が「赤イ竹」という時点で笑えるけれど。

 ですから、この作品を楽しむ上ではちょっと変則的な見方になると思うのですが、大まじめに内容を受け止めるのではなく、コメディ作品に対するのと同じ様な心持ちで観ることをオススメします。

 どうでもいいけれど、ゴジラって毎回休眠していますよねぇ。『キングコング対ゴジラ』以降、毎回休眠から目覚めるという感じのパターンを踏襲しているのですが、頻繁に休まなければならないほど燃費が悪いのだろうか……(寒くなると冬眠するというパターンもあるけれど)。今回も何故か最初から眠っている状態で、雷に打たれて復活を遂げています。これは1984年版の『ゴジラ』でも踏襲されていますが、こうやって過去作品を振り返ってみると、パターン化している部分が多いと気付かされますね。

 あと、モスラの歌が新しくなっているけれど、全く定着しなかったなぁ……。やはり初代のインパクトが強すぎたのか……。


 それでは次回の『怪獣島の決戦 ゴジラの息子』に続く。



 じゃ、今日はここまで。
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ゴジラの思い出-怪獣大戦争。

2011年01月15日 14時42分55秒 | ゴジラ
 ども、昨晩は『お兄ちゃんのことなんかぜんぜん好きじゃないんだからねっ!! 』を観ていた江戸です。って、タイトル長すぎ(笑)。一時期無駄に長いタイトルのエロゲーが流行ったけど、これはそれを意識しているのだろうか……。それはさておき、先行で放送された地域の感想だとそれほど悪くなかったようですが、個人的には今のところ普通かなぁ。主役の妹キャラよりも、お母さんキャラの方が好みだという事が問題なのだろうか……(笑)。



 さて、今日も雑誌の感想ネタが無いので、昔の『ゴジラ』映画の話でもしてみましょうかね。なお、前回までの記事は「ゴジラ」のカテゴリーにまとめてあります。


●怪獣大戦争

     
 個人的には、この辺から大人が楽しむには厳しい内容になってきた印象。シリーズの方向性が明らかに子供向けにシフトし始めており、ゴジラもかつての「人類の大敵」というイメージが薄れ、「正義の味方」という感じになってきています。

 その結果、ゴジラが赤塚不二夫の『おそ松くん』に出てくる「シェー」のポーズをとるなどのユーモラスな姿も見せています。まあ、これが一概に悪いとは言わないのだけど、私としては、やはりゴジラは格好いい方向性を追求して欲しかったという気がしますねぇ。

 あと、あくまで私個人の考えですが、「宇宙人が出てくるゴジラ映画には微妙な物が多い」というのがあります。やはり、宇宙人が出てくると、「人類VS怪獣」という構図が「人類VS宇宙人」という構図になってしまい、怪獣が脇役に追いやられ気味になってしまうという弊害があると思うのです。

 せめて宇宙人がもっと化け物みたいな存在ならまだしも、実際には変なコスプレをした集団だし、そんな連中との戦いを見せられてもされほど面白いとは思えないのですよねぇ……。そもそも、連中の地球侵略作戦って回りくどい上に、それが元で自爆する事が多いですし。

 ですから、やっぱり怪獣をメインに添えて貰いたい訳ですが、今作においての登場の面子は、前作の「地球最大の決戦」とほぼ同じ……というか、むしろモスラが抜けてグレードが下がった状態なので、なんだかしょんぼりな感じ。出来れば新怪獣を投入するくらいの事はやって欲しかったように思います。

 ただ、本作の物語の筋は、後の『ゴジラ FINAL WARS』の元となっていると思うので、そういう意味では『FINAL WARS』をより楽しむ為に観ておいた方が良い作品だといえます。お馴染みのX星人が初登場ですし、彼らがキングギドラを呼ぶ時の名称が「怪物0」なので、『FINAL WARS』の「モンスターX」を連想させてニヤリとさせられます。

 また、主役の1人として外国人の俳優さんが出演していますが(ちなみにこの人は『フランケンシュタイン対地底怪獣』という映画にも主演しています)、声は全て『ルパン三世』の銭形警部でお馴染みの声優・納谷悟朗による吹き替えです。声がかなり若いので、これも一つの見所というか聞き所だと言えますね。


 それでは次回の『ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘』に続く。



 じゃ、今日はここまで。
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ゴジラの思い出-三大怪獣 地球最大の決戦。

2011年01月10日 22時06分04秒 | ゴジラ
 ども、成人式に思い出は無い江戸です。面倒だったので行かなかったから。まあ、あれからかなりの年月が過ぎた現在でも、自分が大人だという実感はあまり無いしなぁ。それでも、最近では二十歳くらいの人を見ると子供のように見える事は増えてきましたね。昔は高校生を「児童」と定義する事にも違和感があったのですが、今だと割とすんなり納得できる。なんだかんだいっても年は取っているという事か……。



 さて、今日も雑誌の感想ネタが無いので、久々に昔の『ゴジラ』映画の話でもしてみましょうかね。なお、前回までの記事は「ゴジラ」のカテゴリーにまとめてあります。


●三大怪獣 地球最大の決戦

     
 ゴジラ、モスラ、ラドンという、主役級の怪獣ばかりが共演すると豪華仕様。そして、その三大怪獣に相対するのはキングギドラ。後のゴジラシリーズやモスラシリーズなどでも幾たびも登場するライバル怪獣の初登場がこの映画です。

 キングギドラと言えばあの特徴的な鳴き声が印象深いですね。小学生の頃には、音楽室にあったエレクトーンで声を再現してよく遊んだものです。つか、今にして思うと、よくこれだけそのまんまの音声を使った物だと逆に感心する……(;´Д`)。

 それはさておき、内容としては地球に襲来したキングギドラの脅威に対して三大怪獣が立ち向かうという話になる訳ですが、最初はゴジラとラドンが喧嘩をしていて、共闘以前の問題でした。
 この頃のラドンって地味ながらもゴジラと対等に勝負出来るくらいの実力はあったのですよねぇ。なんだかんだ言っても主役キャラですから。しかし、後のシリーズではどんどん影が薄くなり、平成に入るとゴジラとの実力差が決定的に……。

 で、争っているゴジラとラドンをモスラが説得しに行く訳ですが、その光景はちょっと微笑ましいものがありました。しかし、結局話し合いは決裂して、モスラが単身でキングギドラに挑む事になります。
 勿論モスラ単独では勝ち目はゼロ。しかしモスラは怯まずに戦うのです。そんなモスラのいじらしい姿に心を動かされたゴジラとラドンも共闘を決め、ついにはキングギドラを撃退する訳ですな。この辺はなんとなく少年漫画的な熱さがありますね。

 しかし、この頃から怪獣パートよりも人間パートの方に多くの時間がとられるようになってきて、個人的には微妙になりはじめてきています。私にとって主役はあくまで怪獣であって、人間ドラマは別に観たくない訳ですからねぇ……。
 まあ、この頃はまだ明確に子供向け路線に転換していないので、そういう意味ではまだマシなのかも。露骨な子供向けって、案外子供から観てもつまらない事もあるからなぁ……。


 さて、この作品からゴジラシリーズに参加したラドンですが、その原点となる映画についてもちょっと触れておきましょうか。


●空の大怪獣ラドン

     
 ラドンと言えばギリシア神話にも同名の怪物がいますが、こちらは「プテラノドン」の略でラドンですね。で、作中でプテラノドンが「最大の翼竜」という感じで紹介されているのですが、勿論現在では違っています。今のところケツァルコアトルスが最大?

 で、内容の方ですが、炭坑での事故を切っ掛けに謎の襲撃者が人々を襲い始めるというのが序盤の話。この時点での主役は、後にゴジラと戦う事にもなるメガギラスの幼虫・メガヌロンです。一応古代トンボのヤゴという事になっていますが、陸上で活動したりしていますし、形もあまりヤゴという感じではないですね。

 でもぶっちゃけ、メガヌロンはラドンよりもインパクトがあったように感じます。ラドンのような大怪獣になってしまうと現実味が無くなってしまいますが、メガヌロンの襲撃はある意味猛獣のそれとさほど変わらない脅威が感じられましたから。怖さで言えば、ラドンよりもこちらの方が確実に怖く見えますよ。

 それにしても、メガヌロンは今まで何喰って成長したのだろうなぁ……。あと、これを退治するために投入された警官が坑内で銃器を使用していたけれど、下手をしたら粉塵爆発や天然ガスに引火する危険性がありそうなんですが……。無茶しやがる……。

 その後、いよいよ主役となるラドンが登場する事になります。今まで人々を恐怖のどん底に陥れていたメガヌロンはラドンの餌にしか過ぎなかったという事実。しかし、実際にはラドンは飛んでいるだけという印象が強く、地味なイメージは否めず……。モスラのように幼虫から成虫への変態という派手さも無いしなぁ……。そもそもデザインその物が地味かも……。

 ただ、一匹だけでも手が付けられなかったラドンが、実は2匹いたという展開は良かったとは思いますよ。この2匹の関係には諸説ありますが、『地球最大の決戦』の方に出てきた2代目ラドンはこの2匹の子供という説も根強いですね。

 最終的に2匹のラドンは人為的に起こされた火山の噴火に巻き込まれて死亡しますが、このオチは後の1984年版『ゴジラ』のオチにも繋がっていくのかもしれません。また、『恐竜・怪鳥伝説』という映画でも火山の噴火でオチがついてます。なんだか怪獣映画のオチの一つのパターンと化していますなぁ……。

 ところで、今回紹介した2作品は勿論、前回まで語ったシリーズの中でも「地球温暖化」の話題が出てきます。もう半世紀くらい前から叫ばれていた問題なのですが、結局は有効的な対策は何一つ打てなかったという事になるのでしょうねぇ……。まあ、当時と現在の温暖化が全く同じ物を指しているのかは謎ですが。


 それでは次回の『怪獣大戦争』に続く。



 じゃ、今日はここまで。
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ゴジラの思い出-モスラ対ゴジラ。

2010年12月18日 15時01分41秒 | ゴジラ
 ども、冬にやられぎみな江戸です。いつもの気圧の変動で体調を崩している所へ更に低気温による攻撃が……。もう、布団から起き上がるのにかなり苦労します……。他にも脚や腰が冷えて血行が悪くなったりもしますし、早く春になって欲しい……。



 さて、今日も雑誌の感想ネタが無いので、久々に昔の『ゴジラ』映画の話でもしてみましょうかね。なお、前回までの記事は「ゴジラ」のカテゴリーにまとめてあります。


●モスラ対ゴジラ

     
 私が生まれて初めて映画館で観た映画です(ちなみに、映画館で映画を観た経験は、これまでの人生で5回くらいしかありません)。当時は我が町の人口も今の倍くらいはあって、まだ映画館も存在していました。結局、その映画館に入ったのはこの時が最初で最後となり、その3~4年後くらいには廃業しちゃったんですよねぇ。そういう意味では、地元の衰退を初めて実感した事に連なる記憶だと言えます。

 それはともかく、本作は私が初めて劇場で観た映画ですが、実のところ本命は同時上映していた『ドラえもん』の映画の第1作目でした。それを観終わった後にこの作品が始まったので観たのですが、当時はどのような感想を持ったのかはよく憶えていません。しかし、その後も怪獣映画が好きな子供だった事を考えると、気に入った事は間違い無いと思われます。まあ、元々恐竜が好きな子供でしたし、怪獣にハマる下地は充分にあったと言えるでしょう。

 で、この作品は前作の『キングコング対ゴジラ』と同様に、主役級同士の夢の共演という感じになっております。が、コンセプト的には前作と同じ様な物なので、今にして思うとネタ切れを起こしかけていたのではないか……とも思います。

 それでも、やはりスター怪獣同士の対決というのは心躍る物があります。また、双子の怪獣を登場させるという発想は斬新でした。この辺は、登場している小美人が双子キャラだからそれに合わせたのか、卵の中に黄身が2つ入っている事がたまにあるので、その辺からヒントを得たのかは謎ですが、普通はなかなか出てこない発想だろうなぁ……と個人的には思っています。まあ、この双子設定が後のシリーズではあまり使われていないのが残念ではあるのですけどね……。

 さて、本作でゴジラと戦った巨大蛾の怪獣モスラですが、この当時の成虫はまだまだ攻撃手段が地味でした。後のシリーズになるととんでもない強化がなされたりもするのですが、今作においては奮闘むなしくゴジラに敗れてしまいます。でも、あの地味な毒鱗粉攻撃が、多少なりともゴジラを弱らせて後の勝敗を左右したと思いたいですな。

 そして、成虫が敗れた後に、生まれたばかりの双子の幼虫がゴジラと戦う訳ですが、この幼虫は2匹がかりとはいえ、初めてゴジラに勝利した怪獣という事になります。この幼虫が吐き出す糸は相当強力で、この糸にがんじがらめにされると、ゴジラでさえも殆ど身動きが出来なくなります。後に登場するキングギドラなんかもこの糸にはかなり苦しめられています。だから私には、モスラの成虫よりも幼虫の方が強いというイメージが最近までありました。


 それでは、ここでモスラの初出となった作品についても触れてみましょう。

●モ ス ラ

     
 内容としては、『ゴジラ』と『キングコング』を合わせたような感じで、怪獣映画のテンプレート的な展開だったと言えるかもしれません。つまり、人間の都合で振り回された怪獣が逆襲してくるみたいな。

 ただ、特撮作品としては当時のレベルで考えればかなり高い物だったように感じます。特にモスラを撃退しようとする軍隊の攻撃はかなり派手。この辺は初期から中期にかけてのゴジラ映画と比べても突出している部分があったのではないでしょうか。

 あと、空を飛ぶモスラも見所だと思います。やっぱり飛行能力がある怪獣は、飛んでいるだけで派手で華がありますしねぇ。更に、その翼から繰り出される強風は人間にとっては防ぎようのない物だし、結果として人類が被った被害はゴジラよりも上だった可能性もありそうです。しかも、人類は最後までモスラを倒すことが出来ずに、完敗していますし。

 この辺の事を考えると、モスラはある面においてはゴジラと同等以上の存在だと見る事ができるのかもしれません。まあ、ゴジラ映画に登場するモスラは、どうしてもゴジラよりも弱いという扱いにはなりがちですがね……。

 でも、モスラが単独で活躍する作品においては、やはり他に並ぶ者がいないほどの大怪獣という印象ですね。その辺の活躍が描かれている平成モスラシーリーズも、いずれ機会があれば語ってみたいと思います。


 それではそれでは次回の『三大怪獣 地球最大の決戦』に続く。まあ、いつ頃になるかは分かりませんが。



 じゃ、今日はここまで。
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ゴジラの思い出-キングコング対ゴジラ。

2010年10月31日 22時40分35秒 | ゴジラ
 ども、ほぼ徹夜状態の江戸です。いや、昼寝はしましたが。でも、合計で4時間くらいしか眠っておりません。昨晩は何故か目が冴えてしまって、そのまま朝を迎えてしまいました。不思議と体調はいつもより良い感じだったのですが、それでもそろそろ眠くなってきた……。



 さて、今日は雑誌の感想ネタも無いので、またゴジラシリーズの話。前回までの記事は「ゴジラ」のカテゴリーにまとめてあります。


●キングコング対ゴジラ

     
 シリーズ3作目。キングコングがアメリカのスターモンスターである事に配慮してか、タイトルでの表記はキングコングが先となっております。そして、戦いの結着も玉虫色。この辺はなんとなく日本人的だなぁ……と感じる。

 で、今作になってからの最大の変化と言えば、白黒映画からカラー映画になった事でしょうか。カラーになったおかげで画面が鮮やかになりましたが、その一方で特撮の粗が分かり易くなったという弊害もあるように感じます。
 まあ、それでも当時の特撮技術としては最先端だったのだとは思いますけどね。本物のタコを画面に合成して巨大ダコとして暴れさせるという面白い事もしています。つか、日本人は触手が好きだなぁと再確認した(笑)。

 また、この時代ではカラーテレビが普及してきたようで、それが物語にとって割と重要な要素にもなっています。何せ、今回ゴジラの対戦相手となるキングコングが日本に来る切っ掛けは、テレビの視聴率獲得の為の企画ですからねぇ。
 他にも、作中にはコメディシーンがいくつか挿入されているのですが、この辺は当時のお笑い番組の影響があるようにも感じる。昔は今よりもお笑い番組の勢いがあっただろうしなぁ……。ドリフターズの最盛期とかから比べたら、現在のお笑いは風前の灯火に見える……。

 なお、この時代のテレビ番組は、CMを含めて生放送だったようです。現在の常識から考えると凄い物がありますねぇ。でも、むしろ現在よりも面白そうではあるのだけれど……。

 また、テレビと言えば、最近はあまりテレビで見かける事が少なくなった高嶋忠夫さんが主演していますが、その二人の息子が後のシリーズにも出演しているというのも注目ポイントではありますね。

 ちなみに、作中では放送禁止用語になると思われる言葉が出てくるので、現在ではテレビの地上波での放送は難しいでしょうな。まあ、後のシリーズで音声カットや「ピー音」入りで放送した作品もあったような気がするるけれど……。

 なんにしても、『ゴジラ』シリーズは、その当時の世相を反映する要素を多く取り込んでいく傾向があるようで、今作の「テレビ」もその一つですね。


 さて、ストーリー面の方に目を移しますが、設定的には前作の続きで、当然ゴジラも前作と同一個体という事になります。しかし、その体型は前作よりもかなりドッシリとした物に変わっており、シリーズ中でもトップクラスに特徴的なデザインとなっています。昭和シリーズでは初代と今作の通称キンゴジ、そして『モスラ対ゴジラ』の通称モスゴジが特に有名なのではないでしょうか。

 で、ゴジラが何故そんなに変化してしまったのかというと、ゴジラが原子力潜水艦を襲って、エネルギーを多量に吸収してしまったから……と、私は勝手に想像しています。そういえば、原子力潜水艦は後のシリーズでも何回か襲われていますね。

 ともかく、ゴジラが復活した一方で、キングコングが来日する展開になっていくのですが、この辺は元ネタとなる映画『キングコング』を踏襲した要素も多いようです。細かい経緯の差はあれど、人間の都合でキングコングの住処となる島から連れ出されるという大筋の部分は共通しているように思います(勿論ゴジラと接触した後の展開は全く別物ですが)。
 しかし、未だにどうやってあんな巨大な生物を(眠っていたとはいえ)船に乗せる事が出来たのか謎すぎる(笑)。大型のクレーンとか使っても無理だろ……。

 それにしても、島の原住民の方々が明らかに日本人に色を塗っただけなのが笑える。しかも、現代でなら多少の規制が入りそうな表現もありそうだしなぁ……。
 ただ、彼ら奏でる音楽は良いですねぇ。作品のメインテーマ的な物でもありますが、この曲に似たようなのが『ファイナルファンタジー3』のイメージアルバム『悠久の風伝説』にも収録されているのだけど、影響を受けていそうだなぁ……。

 それはさておき、日本に来たキングコングはゴジラと激突する訳ですが、当初はゴジラの方が優勢でした。ゴジラには「放射能火炎」という飛び道具もありますしねぇ。しかし、後にキングコングは雷の力で帯電体質となりパワーアップ。これで互角となります。

 まあ、雷によるパワーアップ(もしくは蘇生)は後にゴジラもやっているので、たぶん次に戦った時は通用しないでしょうけど。つか、キングギドラの引力光線って見かけは稲妻的なんだけど、もしかしてゴジラに対して決定打にならないのは電撃への耐性をゴジラが獲得しているから……とか妄想した。

 ともかく、ゴジラとキングコングの戦いの勝敗は決まりませんでしたが、キングコングが後のシリーズには一切登場していないので、どちらが強いのかという事は永遠の謎という事になっております。
 ただし、キングコング自体は『キングコングの逆襲』という映画で活躍しています。が、残念ながら私は未視聴だったり。メカニコングという敵ロボットや、後に『ゴジラ』シリーズにも登場するゴロザウルスも出てくるので、一度は観てみたいのですけどねぇ……。何処かで中古のDVDが千円くらいで売って無いかしら……。

 それでは次回の『モスラ対ゴジラ』に続く。たぶん、『モスラ』にもちょっと触れるけど、まずは観直さないとな……。


 じゃ、今日はここまで。
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ゴジラの思い出-ゴジラの逆襲。

2010年10月23日 19時06分17秒 | ゴジラ
 ども、今日も腰痛の江戸です。一時期は小康状態になったけど、ここ数日はまた悪化傾向。なんとか病院や薬に頼らずに治したい物だが……。地元には専門の医療機関が無いから、医者にかかるならばどうしても町外に出る必要があるしねぇ……。そもそも長時間の車での移動が腰には良くないのは、昨日思い知ったばかりだし……。取りあえずはなるべく正しい姿勢を保つしか無いか……。



 さて、今日も雑誌の感想ネタが無いので、またゴジラシリーズの話。前回の記事は「ゴジラ」のカテゴリーにまとめてあります。


●ゴジラの逆襲

     
 ゴジラシリーズ2作目。1作目の映像が挿入されていたり、引き続き山根博士が登場しているものの、なんとなく1作目とは別の方向性を探っていたようにも感じる。実際、お馴染みの音楽も全く使われていないし、続編ではあるのだけど、あまりシリーズ物という意識では作っていなかった印象。

 そんな訳でいくつかの新要素が盛り込まれているのですが、「ゴジラは光を憎む(水爆の爆発を思い出すらしい)」という後のシリーズではあまり使われていない設定もありますね。ただ、これを知っていると84年版『ゴジラ』が照明弾に対して威嚇している(?)かのように吠えている理由も理解しやすいかもしれません。

 そして、2作目で盛り込まれて以来続いている最大の要素といえば、怪獣対怪獣のバトルでしょう。これは後のシリーズではほぼ定番というか、完全にメインの要素になっているので、ある意味ではシリーズの原点はこの2作目だと言ってもいいのかもしれません。なお、今作のバトルでは、シリーズでも1~2を争うくらい俊敏に動くゴジラの姿を見る事が出来ます(撮影がコマ落としだったそうで)。

 で、記念すべきゴジラの初対戦相手となる怪獣はアンギラス。後に2代目がゴジラの子分的な存在として登場し、幾度も活躍するのですが、その割にはモスラやキングギドラ、メカゴジラなどから比べるとイマイチ影が薄いという不遇の扱いを受けています。タイトルにも名前が出た事は無いしなぁ……。でも、個人的にはかなり好きでしたよ。メカゴジラにボコられた姿が忘れられません(アレ?)

 なお、このアンギラスはアンキロサウルスと同種の物とされていますが、本来は草食恐竜であるはずなのに、凶暴な肉食恐竜という事にされています。この辺の設定は当時正確な資料が入りにくかったのかはよく分かりませんが適当ですねぇ。まあ、生息している年代の設定は前作よりも近くなっているみたいですが……。


 さて、ストーリーとしては2匹目のゴジラが出現し、更にはアンギラスも出現して、この2匹が大阪を襲うという感じの内容。アンギラスはゴジラが倒したものの、オキシジェン・デストロイヤーが無い今となってはゴジラをどう撃退するのか……という所がポイントですな。

 で、人類は既存の兵器を駆使して戦わなければならなくなる訳ですが、今作では前作のヒットで予算も増えたのかは知りませんけど、防衛隊の物量や装備の描写が強化されているような気がします。まあ、それでもゴジラには真っ正面から戦っても歯が立たないのですが、そこで知恵を使ってゴジラを撃退する展開になる訳ですね。

 結果として、シリーズ中でも超科学兵器や怪獣に頼らず怪獣を退けた希有な結末になっているのですが、その中で特に大きな役割を果たしたのが飛行機です。当時はようやく一般人の間でも飛行機に乗る機会が増えたのか、魚の群れを空中から目視して漁船にそれを知らせるという、漁業レーダーのような役割をしている描写も見られます。おそらく、そんな風に身近な物になった飛行機からアイデア得て、ストーリーに組み込んでみたという感じなのでしょう。

 そして、そんな飛行機のパイロットとして主人公達が登場するのですが、二人いる主人公格の一人が明確な死亡フラグを立てていて、この時代から死亡フラグの概念があるのかと感心した物です。更に、そんな彼の死からゴジラ撃退のヒントを得て、勝ち目が薄かった人類側が逆転に転じるというのもお約束の展開ではありますね。いつの時代も基本的な所は変わらないのだなぁ……。


 それでは次回の『キングコング対ゴジラ』に続く。たぶん一週間くらい先の話になると思うけれど……。



 じゃ、今日はここまで。
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ゴジラの思い出-初代。

2010年10月21日 22時03分37秒 | ゴジラ
 ども、今日は弟が来ている江戸です。久々に家族を伴わずに来ているので、我が家本来のメンバーだけで過ごすのは実に十数年ぶりでしょうか。なんだか昔を思い出してちょっと懐かしい気分です。



 さて、今日は雑誌の感想ネタが無いので、特撮怪獣映画『ゴジラ』について語ってみましょうか。一応、シリーズのDVDは全部持っているので、ネタが無い時は一作ずつ順番に語ってみようかなぁ……と。
 ただ、私自身は怪獣が好きなだけで、「スタッフや出演者がどうこう」とか「特撮の技術的な事が云々」等の裏話要素にはさほど興味が無い為、あまりディープな内容にはならないかもしれませんがね(いや、一般人から見れば充分マニアックな話になるのでしょうけれども)。
 基本的には映画以外の媒体で明かされた情報に関しては殆ど無視して、あくまで作品を観ていて感じた事をメインにして語ると思うので、その辺についてはご了承下さいませ。


●ゴ ジ ラ

     
 もう半世紀以上前に公開された記念すべき1作目。あえて極論を言ってしまえば、2作目以降は蛇足だと言えるかもしれません。勿論、続編の方が映像技術の進歩等によって優れている部分も多々あるのですがね(ただ、1作目はモノクロだからこその迫力というのもありますけど)。

 それでも、やはり1作目ありきでその威光を借りているような所もあるとは思いますし、そもそも作品の質が変化していて、ある意味では別のジャンルになっていると言っても過言ではない作品も多いですからねぇ。

 いずれにしても、個人的にはストーリー面で一番面白くて完成度が高いのは1作目だと思いますし、それだけにこのシリーズは徐々に完全な形になっていったというよりは、最初から完全な状態で生まれて来たといってもいいような気さえします。

 実際、ストーリー面だけではなく、音楽などの面でも後のシリーズで使われている曲が既にいくつも存在していますし、全シリーズを通しての根幹となる要素の多くは最初からあるのではないかと。

 ただし、ストーリー面で完成度が高いとは言っても、ジュラ紀を200万年前とか言っちゃったりするような突っ込み所も多いですけどね(実際には一億年以上昔)。まあ、そこは当時の研究の水準が今よりも進んでいなかった事と、設定の考証が適当でも許された時代だったからというのもあるのでしょうが……。


 さて、ストーリーについてですが、基本的には水爆実験によって住処を追われたゴジラが日本を襲うというだけの内容。矮小化して例えれば、最近よく聞く「山に餌が無い為に、人里にクマが出没している」というニュースに近いと言えば近いのかも。アレも大元の原因は人間だろうしなぁ。

 ただ、そのゴジラがあの巨大さですから、下手な天災以上の被害を人間にもたらすのですけどね。クマとは違って通常兵器では倒す手段すら存在しないし、もう人類にとっての天敵と言ってもいいくらいの悪役ぶりです。だがそれがいい! もう悪のカリスマって感じですよ。

 でも、シリーズ全体を通してみると、ゴジラが完全な悪役に徹している作品は少ないので、それを思うと残念にも感じます。出来れば人類VSゴジラ(他の怪獣などの第三勢力は一切登場しない)という、対立構造が単純明快だからこその面白さがある新作を観てみたいなぁ……。

 なんにしても、ゴジラという絶対的な脅威に対して様々な反応をする人間達の描写はなかなか面白い物がありますよ。外交関係を考慮して事なかれ主義でいこうとする国会議員を見て現在とあまり変わらないなぁ……と思ったり、命懸けでゴジラの姿を実況する報道関係者に、今のマスコミにこれだけ骨がある人達はどれだけいるのだろうか……と感じたり。現在の社会情勢とかと比べてみても興味深い部分があると思います。

 で、最終的にゴジラは芹沢博士が発明したオキシジェン・デストロイヤーで倒される訳ですが、この芹沢博士ってマッドサイエンティストだと呼ばれる事があります。でも、実際にはオキシジェン・デストロイヤーの悪用を最後まで恐れていたし、その秘密を守る為に命も捨てた訳ですから、至極真っ当な倫理観を持った研究者であったような気がします。

 どちらかというと、途中までゴジラを保護して研究しようとしていた山根博士の方にこそマッドサイエンティスト的な要素が多いような……。この山根博士の姿勢は、『ガメラ 大怪獣空中決戦』でギャオスを保護しようとしたお役人に通じる物がありますな。これが元祖と言ってもいいのだろうか……。

 でも、山根博士の「あのゴジラが最後の一匹だとは思えない」は名言。この時点で続編を視野に入れていたのかは分からないけれど、ここからシリーズの全てが始まったという感じてすなぁ。

 それでは1作目についてはここまでにしておきましょう。後日の『ゴジラの逆襲』に続きます。



 じゃ、今日はここまで。
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