プロメテウスの政治経済コラム

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イラク日報発見 安倍政権は全て信用できぬ

2018-04-04 18:38:54 | 政治経済

政府が国会で「存在しない」と答弁していた文書がまた見つかった。隠蔽、改ざん、ずさんな管理-安倍政権はもはや行政を担う資格がない。これでは、国会の議論が議論の体を成さない。

今度は陸上自衛隊のイラク派遣部隊の日報である。2004~06年の延べ376日分、約1万4千ページに及ぶ。陸自のイラク派遣は戦闘が続く国への初めての派遣だった。「非戦闘地域」とされた南部サマワだったが、04年10月にはロケット弾が撃ち込まれ、05年6月には陸自車両を狙った爆発があった。派遣は「非戦闘地域」に限られていた。そんな作り話が日報によってバレてしまったら大変だ。

南スーダンPKOの日報は情報公開申請に対し「廃棄済み」を理由に不開示決定した後に発見された。陸自が隠蔽を主導し、昨年7月稲田朋美防衛相らが引責辞任した。憲法9条2項違反になる恐れから隠した。

防衛省には「文書改ざん疑惑」も浮上している。衆院外務委員会で共産党の穀田恵二議員が独自に入手した文書を基に追及した。「日米の『動的防衛協力』について」と題する16ページの文書。

防衛省統合幕僚監部が12年に作成、在沖米軍基地の共同使用による陸上自衛隊配備構想などが含まれている。穀田氏入手の文書には「沖縄本島の陸自部隊の配備等」の議論、「沖縄における恒常的な共同使用に係わる新たな陸上部隊の配置」にキャンプ・シュワブ、ハンセンを明記。市民が情報公開で入手した文書にはこの2ページが欠落している。日米軍事一体化を隠蔽する狙いから改ざんした。
穀田氏の「改ざん疑い」の指摘に、防衛省は「(穀田氏文書の)真贋(しんがん)を含め答えられない」と繰り返している。図星だから無責任を決め込んでいるのだろう。

 


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