安倍首相はわかり易い人だ。アメリカから、韓国とは仲良くせ、日本の防衛力はもっと増し、アメリカ軍需会社の儲けを保障せよ、イラクやアフガンのときのような中途半端な米軍支援ではなく、ともに戦えるように集団自衛権の法律解釈を変えよ、今、この方向で一生懸命、励んでいる。
アメリカとともに戦い、血を流すためには、憲法9条はどうしても邪魔になる。イラクで米軍を輸送しただけで、名古屋高裁に憲法違反と言われた。改憲と日本国民を再び従順な臣民に育てる教育改革は、安倍の売りであり、悲願である。右翼タカ派お友達組閣は、そのためだ。
19人の大臣の内、日本会議議連(日本会議国会議員懇談会)が13人(68.4%)、靖国議連が14人(73.7%)、神道議連13人(68.4%)、教科書議連が9人(47.4%)、改憲議連10人(52.6%)、新憲法制定議員同盟9人(47.4%)である。
安倍首相は、財界が何としても巻き返したいと願っている原発推進にも熱心である。首相秘書官や経済財政諮問会議の民間議員に「原子力立国計画」をまとめた官僚や原発大手の東芝社長、東京電力社外取締役を充てるなど、原発推進へ露骨な布石を打っている。
アメリカや財界のために、新自由主義「構造改革」の再稼働を狙って、「格差と貧困」拡大の元凶であり、非正規若年労働者の怨嗟の的となった、竹中平蔵慶大教授をなんと再び呼び戻した。アメリカ、財界いいなりで、戦後レジュームの総決算という自己の野望に邁進する安倍首相。明日は橋下をその仲間に。
橋下は安倍に比べたら、氏と育ちで太刀打ちできない。しかし、お坊ちゃま安倍の方から、わざわざ大阪まで会いに来てくれるという。さぞかし、得意満面であろう。大阪市立桜宮高校で、橋下が教師と教育委員員会を攻撃するのにもってこいの体罰・自殺事件が起きた。体罰容認派の橋下が俺に任せろと言う。