安倍首相が9日に韓国・平昌で行う文在寅(ムン・ジェイン)大統領との首脳会談で、北朝鮮に圧力をかけるため、3月中旬に平昌パラリンピックが閉会した後に速やかに米韓合同軍事演習を再開するよう求めるという。南北朝鮮の融和を阻止し、対立を煽り、アメリカの先制攻撃を鼓舞する。自分が何をやっているのか理解しているのだろうか。
北朝鮮のICBMの完成までにはまだ時間が必要だ。米国に対し相互確証破壊の段階ではない。米国は、まだ怖くはない。しかし、北朝鮮は韓国に対しても、日本に対しても全域を射程に入れる「ノドン」約300発、核弾頭は約30発を実戦配備しているとみられ、即時発射が可能だ。米国が北朝鮮に対し武力行使をすれば、限定戦争で終わらない。北朝鮮は滅亡を覚悟の上、必ず報復する。米国防長官J・マティス海兵隊大将の言う通り、事態は「第2次世界大戦後、最悪の惨事となる」。
戦争を現実のこととして考えない、ただ対米従属のことしか頭にない首相を一日も早く、退陣させなければならない。