プロメテウスの政治経済コラム

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北朝鮮 宋日昊大使が日本政府に言いたいこと ジャーリストの伊藤孝司氏が平壌でインタビュー

2018-04-15 21:12:11 | 政治経済

米朝首脳会談が発表される直前の2018年3月1日、平壌市内レストランで宋日昊(ソン・イルホ)・朝日国交正常化交渉担当大使と3時間半にわたって会食した。(http://kodawarijournalist.blog.fc2.com/blog-entry-162.html
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 北南(注:北朝鮮と韓国)関係は良好に発展している。日本の一般の人は良いこととみている。ただ日本政府の一部の人は芳しく思っておらず、和解の雰囲気を妨害している。安倍首相と河野外相は、制裁と圧力を無分別に強調。(朝鮮で)日本政府への敵愾心が高まっている。両国関係は悪化している状況。

(朝鮮は)欲しくて核を持ったのではない。朝鮮半島の非核化は主席の遺訓。それを守ろうとしているが、やむを得ず核開発している。米国が毎年、平壌への攻撃や斬首作戦をしようとしており、抑止力として核を保有した。核をなくせというのは、朝鮮をなくせということ。リビアやイラクと同じことになる。核放棄すれば、植民地支配の奴隷状態に戻ることになる。核開発をせざるを得ない前提をなくして欲しい。

 朝鮮労働党第7回大会の(金正恩委員長)演説で、他の国に核攻撃をしないと明言した。日本を含む地域の平和と安定のためだ。朝鮮だけの非核化だけでなく、全世界の非核化を主張している。我々の核武力は、米国などによる核攻撃をなくすためのもの。朝鮮は、世界中から核をなくすために貢献する。

 日本は、朝鮮に対して出来ることはみんなしようとしている。日本の人民と社会に、朝鮮からの脅威を煽っている。北海道上空のロケット通過は高度4000キロメートルの宇宙空間。それを問題にするのは国民を騙すこと。

 こうして日本は、米国と一緒に朝鮮を攻撃できるようにしている。憲法を変えようとしている。自衛隊を国防軍にしようとしている。こうした考えは間違いである。

 朝鮮は日本を侵略したことはないし、これからもない。だが日本の米軍基地が朝鮮を攻撃するならとことんやる。日朝での戦争があれば、20年前は日本が上。今は朝鮮が日本を滅ぼす力を持っている。戦略的地位が変わった。戦争になっても米国は日本を守らない。自国の平和は自国で守る必要がある。

 米国は日本へ2回も核を落とした。ビキニ環礁での核実験で日本の漁民を殺した。日本人民は米国の核によって被害を受けた。米国は世界で核をもっとも多く持っている。

 米軍基地によって、沖縄県民に被害が出ている。米国が日本人民に被害を与えているのに、(日本を)現実的に支配している米国に脅威を感じていない。政策が大きく間違っている。

 日本が米国に頼ることには干渉しない。だが日本は米軍基地に(年間)700億ドル出しているが、朝鮮への(植民地支配の)賠償はしていない。日本が賠償をし、関係改善へ向かうならば対決にはならない。安倍が考えを変えれば、その700億ドルを出さなくても良くなる。

 道(注:地方の行政区域)にある(日本人の)遺骨(への対応)は、中央から言っても聞かないことがある。日本の外務省が、日本人遺骨を勝手に処分しても良いと言えば地方の人たちは喜ぶだろう。そうなれば処分して花園にし、この問題をなくす。

 朝鮮側は、遺骨は厄介な物と考えているので、日本政府からこのことについて、何らかのコメントが欲しい。人道問題を政治的に利用することはない


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